IB認定校への道 -認定プロセス1-

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みなさん、こんにちは。熊谷優一です。筑波大学附属坂戸高等学校で国際バカロレア・ディプロマ・プログラムのコーディネーターをしています。

今回と次回の2回に渡って、関心表明から、候補校申請、認定申請を経て認定を受けるまでのプロセスをざっと俯瞰します。

学校関係者の皆さんは、認定に至るまでどのような支援が必要なのかを理解することができると思います。保護者の皆さんは、学校がIB認定校の水面下の努力をはかり知ることができるでしょう。どの学校も認定されるまで相当しんどい思いをしていることを理解していただけると思います。

※本ブログが対象としているのは国際バカロレアのプログラムのうち、高校段階に当たるディプロマ・プログラムです。小学校段階に当たるPYP、中学校段階に当たるMYPとは認定の過程が異なるのでご注意ください。

IB認定プロセス

国際バカロレア(IB)のプログラムに関心がある学校は、IBと学校の連絡役であるコンタクト・パーソンをまずは指名し、IB側に伝えます。その後、候補校申請をするときに、コーディネーターをたてます。基本的にはそのコンタクト・パーソンがそのままコーディネーターになり、認定が下りるまでリーダーシップを発揮することが多いようです。

IB認定プロセスについて、詳しくはこちらをご覧ください。
このページにあるオレンジ色のRequest more informationをクリックすると、学校の情報を入力するページが開きます。そこに記入すればIBからコンタクト・パーソンにメールで膨大な量の情報が次々に(!)送られて来ます。本当に半端ない量の情報が送られてきますから覚悟が必要ですとだけ申し上げておきますね。

筑坂の場合

筑波大学附属坂戸高等学校は2014年11月にIBを導入することを決めました。その後のプロセスは以下のとおりです。

2015年1月 関心校表明
2015年3月 候補校申請
2015年9月 候補校
2016年6月18-19日 コンサルテーション・ビジット
2017年1月1日 認定校申請書類締め切り
2017年1月30-2月1日 確認訪問
2017年2月13日 認定校

以上のように、認定までは約2年間かかりました。中には、申請途中で断念する学校や、確認訪問で認定が下りなかったところがあると聞きます。IBのビジットは一言で言うと、“thorough(徹底的)”です。「じっくりコトコト」準備することが必要です。

候補校申請時の要件

候補校申請の時には以下のことが求められます。

・校長がAdministratorのワークショップに参加。
・スターターパック購入

できればこの段階で、コーディネーターになる予定の人をワークショップに参加させたほうがいいと私は思います。でないと、申請時に何が求められるのか、何を考えておかなければいけないのか、どんな書類を書くのか、IBの教育ってなんなのか、自分でもわからないばかりか、人にも説明できません。認定申請に係る事務はコーディネーターが一手に引き受けます。見通しを立てることができないのはしんどいです。

そして、IBDOCSというサイトにある申請フォームに求められる情報を記入します。それがまた、結構な量です。情報収集もしたり、修正したりもするので、私は書き始めてから2か月近くかかったと記憶しています。他の仕事もありますしね。

先日、とある候補校申請をしたばっかりの先生に様式を見せてもらったら、私が記入した時のフォームとはずいぶん異なっていました。新しくなっているようです。

コンサルテーション・ビジットに向けて

候補校になると、OCC(オンライン・カリキュラム・センター)のアカウントが付与されます。アカウントはコーディネーターが申請することによってDP科目担当の先生にも付与されます。IBのカリキュラムに関する情報は2017年12月よりProgramme Resouce Centreに移行します。すでに候補校、認定校の先生はコーディネーターに聞いて、My IB に登録してください。候補校申請している学校についてはIBから指示を受けて、不明な点があればIB Answersやシンガポールオフィスに尋ねてみて下さい。

また、候補校になって間もなくすると、コンサルタントが付きます。必ずしも日本語が話せる人がコンサルタントになるとは限りませんが、コンサルテーション・ビジットまでいろいろとサポートしてくれます。やり取りは、Basecampというサイトで行います。認定校申請のフォームや、各教科担当者が作成するカリキュラム・アウトラインやユニット・プランナーなどの書式もダウンロードすることができます。

コンサルテーション・ビジットは候補校になってから9か月目前後で行われるようです。早くやりたいのはやまやまですが、コンサルタントもどこかのIB校の先生であることが多いので、その先生の日程に左右されます。本校は候補校になってから10か月目にビジットを迎えました。週末の二日間でした。

ビジットについては、準備することがたくさんあるので、また別の機会に詳しく説明したいと思います。ただ、この時、科目担当者が面談を受けるので、ワークショップを受けたうえで、カリキュラム・アウトラインやユニット・プランナーを提出します。コーディネーターはそれらの様式に何をどのように記入するのか、記入するために付加的な情報について科目担当者から聞かれることを覚悟しておいてください。

中休み

結構な情報量になりました。今日はここまでにしましょうか。

今回は関心校表明から候補校申請を経て、コンサルテーション・ビジットまでの過程に焦点を当てて書いてみました。コーディネーターの果たす役割がこれを読んだだけでも、かなり重要だというのがお分かりいただけたと思います。次回はコンサル訪問が終わってから認定までのプロセスについて解説したいと思います。

今日も読んでいただきありがとうございました。

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