IB認定校への道 -認定プロセス2-

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みなさん、こんにちは。熊谷優一です。筑波大学附属坂戸高等学校で国際バカロレア・ディプロマ・プログラム・コーディネーターをしています。

前回は関心校表明から候補校申請を経て、コンサルテーション・ビジットまでを考察しました。

※本ブログが対象としているのは国際バカロレアのプログラムのうち、高校段階に当たるディプロマ・プログラムです。小学校段階に当たるPYP、中学校段階に当たるMYPとは認定の過程が異なるのでご注意ください。

IB認定校になるには、どのようなプロセスを経るのか熊谷優一が解説します。

今回は引き続き、認定プロセスの大まかな流れについて説明します。

確認訪問に向けて

コンサルテーション・ビジットが終わると間もなく、レポートがIBDOCSにアップされます。そのレポートには認定のために学校は何ができていて、何ができていないかが詳しく書かれています。しっかり分析して下さい。

コンサル・ビジットの時はあとあとアクションプランを立てやすいので、むしろ、いろいろ指摘してもらった方がコーディネーターとしては助かります。この段階ですべてのことができ上がっていなくても心配いりません。かえって、次に何をすればいいのか明確になって、仕事はやりやすくなると思います。

そして国際バカロレア(IB)とコンサルタントの間で、学校が認定の準備ができていると合意されると、いよいよ認定の最終段階です。

いよいよ認定申請

IBDOCSに、今度は認定校申請に向けた書類を次々にアップロードします。コンサルテーションビジットの時に、コンサルタントから提出を求められる書類が大半を占めます。指摘を受けたところを書き直して、最新版をアップロードしてください。

私の時は、科目担当者が作成するコースアウトラインの書式が各科目グループごとに異なりました。それは、コンサル訪問時に提出したものとも異なっていたので、コーディ―ネーターは注意が必要です。IBDOCSにログインする権限はコーディネーターにしか付与されないので、コーディネーターが責任を持って、正しい書式をダウンロードし、科目担当者に記入してもらってください。

確認訪問が近づいてくると、訪問する二人のEducatorが指名されます。これまで私が得ている情報では、日本語DPを実施する学校では、Educatorのひとりは日本人か日本語が話せる人のようです。

コーディネーターは、指定された二人のEducatorとBasecamp上で情報を交換します。確認訪問までの毎日午前中は、Educatorとのやり取りに費やしました。学校が抱えている問題点に理解を求めたり、交渉したり、説明したり、少しでもいい印象を持ってもらえるように敬意と細心の注意を払いました。

やり取りの中で、様々な追加書類の提出を求められると思います。その辺の流れは、また別のエントリーで説明させてください。とにかく、コーディネーターはこの時期、アップアップです。覚悟が必要です。私が急激に痩せていったのは、この時期でした。

さあ、勝負の最終訪問

最終訪問は3日間です。初日は午後、2日目は終日、3日目は午前で、その日程はEducatorと相談して決定します。様式はBesecampにもありますし、IBに連絡すれば、サンプルを送ってくれるはずです。

ただ、基本的にはコンサル訪問と同様の内容がより徹底的(thoroughly)になるだけです。徹底的っていう言い方が一番よく最終訪問を表しているのではないかと思います。

もちろんコーディネーターは息をつく暇がありません。Educatorの接待から、面談を受ける関係者(保護者や生徒との面談もあります)の手配や打ち合わせ、書類の確認にとどまらず、コーディネーターの資質も随所で確認されます。したがって、コーディネーターも徹底的に準備をしておいたほうがいいでしょう。

本校は最終訪問から二週間を待たずに認定の知らせが来ましたが、中には認定に通らなかった学校もあります。先日、学校の校長先生にお会いしたのですが、最終訪問の際中に認定は不可能だと判断されたそうです。最終訪問を再度受けることを提案し、半年後に再訪問することでIBと合意したと話していました。(2017年11月1日現在、文部科学省のサイトにはまだその学校名が載っていないので、もしかしたら断念されたのかもしれません)

一方で、Educatorとして最終訪問で審査する側の先生ともこの間お話しする機会がありました。これまで訪問した学校の中には、認定の基準に達していないところもあったそうです。心情的にはそれを伝えるのは凄くつらいとおっしゃっていました。

ともかく、最終訪問には気合を入れて臨みましょう。

最後に

認定後もそれなりに忙しいというか、もっと忙しくなったかもしれません。

認定されてすぐ、本校では文科省や、報道機関、関心がある国内外の保護者、そしてIB本部からも何度か問い合わせや訪問がありました。一応に、日本の公教育がIBをどのように学校文化に取り入れ、実践するのか注目しているようでした。

本校のIBDPのみならず、まだIBについて知らない人も多いので、それを知らせていくという仕事がひとつ私に加わりました。他のIB校のコーディネーターの先生とも話しているのですが、IBを普及させていくためには協力が必要です。

縦の糸は私 横の糸も私

だと、相当きついです。私すら温められません。みんなで力を合わせて普及に努めていければと思っています。

バンコクの山田浩美先生のように、海外のIB認定校で活躍されている先生にも今後どんどんこのブログに登場してもらえるよう交渉しています。様々な視点からIBを、日本の教育を見つめていけたらと思っています。

タイのIB校でLanguage Aを指導されている山田浩美先生の初エントリーです。
タイのIB校でLanguage Aを指導されている山田浩美先生の2度目のエントリーです。

今後ともご期待ください。

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