台中夜話

スポンサーリンク




乗り込んだのは台中行きの臺灣高速鐵路。行先は台中です。台中YMCA、阿部公彦先生が勤める明道中学、台中日本人学校を訪れた後、夜には初めて顔を合わせる人々との会合が待っていました。

みなさん、こんにちは。熊谷優一です。今回は10月3日に台中市を訪問した時のことを書きたいと思います。

在外日本人子女教育の現場から

今回の台湾訪問の目的は2つありました。1つ目は開校準備中の大阪市立水都国際中学校高等学校の広報です。台北と台中にある日本人学校に伺いました。2つ目は世界のYMCAを巡る旅でも取り上げた。台湾YMCAとのネットワーキングです。実に特色あるプログラムに水都の子どもたちも参加できないかと協議してきました。

熊谷が行く先々のYMCAを訪ねて、新たなコラボレーションを模索しています。

大阪の公立高校では帰国生向けの入試が実施されるところがあります。水都もそのひとつです。開校前で知名度がゼロの学校として日本人学校を直接訪問することにより、今年度の受験に繋がらなくても、来年、再来年の受験につなげられるようる知名度を上げることが目的です。台湾の他には、ベトナム、マレーシア、シンガポールに行ってきました。

在外日本人学校の先生方は必ずしも文部科学省から派遣された先生ばかりではなく、現地で採用された先生方も勤務されています。そして運営は学校ごとに大使館付属という扱いだったり、現地の日本人企業の組織だったり、その方法は多様です。授業料もその規模や運営方法によっても異なりがあります。

昨年、前任の筑波大学附属坂戸高等学校で海外の日本人学校を訪れたときに感じたのは、日本の教育事情が必ずしも伝わっていないことです。私立の学校は海外で入試を実施しているところもあり、帰国生へのプロモーションに積極的ですが、国公立の学校にとって海外広報は一般的ではありません。

しかしながら、国公立の学校に通学したいというニーズは確実にあるのを肌で感じています。様々なバックグラウンドを持つ学習者がいれば、おのずと学校はグローバル化することでしょう。その点では、帰国する学習者たちの経験は、保護者のみなさんが時に不安に思われるようですが、日本で生まれ育った学習者と比べて、決して劣るものではありません。それぞれ異なるアドバンテージを持ち、学び合うことによって、学びのフレームは大きくなると私は思っています。

明道中学にて情報交換会

さて、台中YMCAを視察し、タピオカミルクティー発祥で有名な春水堂でたらふくお昼ご飯をごちそうになった後、向かったのは当ブログでもお馴染みの阿部公彦先生が教鞭をとる明道中学という国際バカロレアのMYP・DPを実施する中学・高校併設の私立学校です。

学生の総数は何と7,000人!

想像できます?全校集会は一体どんなことになるのでしょう。ノリはきっと夏フェスですよ。登下校はお祭り並み。敷地も半端なく大きい。そして施設設備はアメージング!大学の研究所並みの理科実験室や何台もの3Dプリンター。何もかもにため息が出るばかりです。

そんな明道中学の国際バカロレア担当の先生方と情報交換の場を設けてもらいました。台湾では認定校が2桁に届かないので、こうして情報交換の場はありがたいとおっしゃっていただきました。実は高知国際の先生方に明道中学を紹介したのですが、私が訪問する何日か前に生徒同士の交流について協議したと聞きました。台湾と日本のIB校の交流、面白いですよね。今、韓国のIB校も声をかけていますが、こうしてつながっていくことで、今後アジアのIB校の生徒たちの学びが豊かになればいいなと願っています。

台中夜話

その日の夜は、もうヘトヘトではあったのですが、とても楽しみにしていた集まりが予定されていました。人×出会い=可能性で山中鴻齊くんが詳しく書いていますね。

2018年10月3日、台中に集まった大人たちとの会話に台湾留学中の山中君が触発されています。

台中からは阿部公彦先生、FUTURO代表の小森由貴さん、國立台湾體育運動大學の山中鴻齊くん、神戸から芸能プロダクションの田村憲一さん、大阪から猪口武志さんと私の共通の過去を持たない総勢6名がなぜか台中の黨主席99現炒というレストランに集いました。全員が誰かしらを知っているものの、全員は知らないという状況で、なんとも奇妙な顔合わせとなりました。清水さんと田村さんは私にとっては初対面で、山中くんと猪口さんがそれぞれ声をかけてくれました。

清水さんはサッカー選手としても多彩なキャリアをお持ちです。そして現在、台中の子供たちにサッカーを教えながら家業のあられ工場を運営されています。工場で作られたあられは日本に輸出されます。永谷園のお茶漬けのもとに入っている細長い方のあられを作っているそうです。

確かに入っていますよね。細長いあられが。永谷園のお茶漬けのもとに。「あれ、でも丸いのも入っていませんか?」と聞いたところ、あれはまた別の会社が請け負っているのだそうです。

田村さんはもともとテレビマンでした。独立して、芸能プロダクションを立ち上げ、そして今回は台湾で丹波ささやま農業協同組合の商品を展開するために台北の実業家に相談に来たそうです(実はこの翌日、私もその席にちゃっかり同席して、昼と夜ご飯をごちそうになった上に、色々と勉強させていただきました)。それから、アジアでアスリートとコーチのマッチングビジネスも展開されようとアジア中を飛び回っています。

それでなくても、熱量が半端ない人達が集まった上に、ユニークな取り組みをされている方ばかりで、私は圧倒されっぱなしでした。かつて「プロジェクトX」という番組がありましたが、私がプロデューサーだったら、この人たちのことを追って、番組を作りたいって思ったことでしょう。あ、「情熱大陸」でもいいですね。

最後に

みなさんの話を聞いて、テンションが上がったのはいいのですが、相当浮かれていたのでしょうね。その後、ホテルに帰るタクシーの中に私はスマホを置き忘れてしまい、夜中の1時にホテルの人たちにタクシー会社に問い合わせてもらい、無線ですべての車両に呼びかけてもらった結果……その30分後に無事スマホがホテルに届けられました。

あの世からばあさんの「この13月」という私を罵倒する声がはっきり聞こえました。ええ、私は否定しません。私は「13月」ですとも。でも、やっぱり何とかなるものです。美しかな、この世界!

というわけで、私の台湾に対する愛情はただいまマックスです。近々、また行きたいです。阿部先生に紹介された烏龍茶屋さんのお茶があまりにも美味しくて完全にハマってしまいました。大阪でも茶会に通う始末。産地や焙煎の度合いで味が異なるんですよ。一杯目と二杯目の味も香りも変化するんです。そして十杯くらいお茶が出るんです。個人的には梨山茶が好きです…。

今度、茶畑を巡らないかと阿部先生が誘ってくるので、それをやったらいよいよ終わりだと思っていたのですが、私が最近読む本はほとんどが烏龍茶に関するものばかり。烏龍茶から中国の歴史を見るといったものまで手を出したと報告したら、阿部先生からもう手遅れだと宣告されました。

パンドラの箱を開けた阿部先生、うらみます。

何だかこの展開、市原悦子の『家政婦は見た!』っぽいですね。

スポンサーリンク




フォローする