新IB認定校への道:IB認定と予算計画

スポンサーリンク




毎月、月初めに『新・IB認定校への道』シリーズの新作がリリースされます。このシリーズは国際バカロレアのプログラムのうち、ディプロマ・プログラムを実施するために、国際バカロレア機構から認定を受けようと思っている学校に向けて書いています。

みなさん、こんにちは。熊谷優一です。私は国際バカロレアコーディネーターとして、前任校である筑波大学附属坂戸高等学校に引き続き、大阪市立水都国際高等学校でもディプロマ・プログラムの認定を目指してプログラムを開発しています。

さて『新・IB認定校への道:コンサルテーション開始』で水都国際のコンサルテーションが始まったと書きましたが、各ポリシーの作成が終わり、先日コンサルタントとオンライン・ミーティングしました。そして2019年6月にコンサルテーション訪問が決まりました。いよいよ本格的に認定申請作業がはじまったなと実感しています。今後とも折に触れて進捗状況をお伝えしたいと思います。

大阪市立水都国際高等学校は公式IB候補校になり、コンサルタントが付きました。

認定申請にかかる予算計画

今回は認定を目指す上で欠かせない、お金の話をとりあげたいと思います。候補校申請時に5年間の予算計画を提出しますが、その後、正式に候補校になると様々な情報を入手できるようになります。すると当初計画していなかった予算がかかってくることがあります。

コーディネーターが教員経験10年未満若い先生の場合、なかなか管理職や教育員会などに予算措置のことを面と向かって言えないかもしれません。コーディネーターが予算計画・決定に関与できない場合は、根拠を示しつつ、項目を挙げて何にどれくらいお金がかかるのかを学校運営メンバーに理解してもらう必要があります。

この点に関しては、Fees and servicesに認定申請段階別、プログラム別に記載されているので、そちらを参照ください。当ブログ(チノメザメ)は高校生段階のディプロマ・プログラムについて取り上げているので、そちらに絞って話を進めていきたいと思います。

認定申請過程における事務手数料

ここでは関心校表明から候補校申請、認定校申請までに学校負担する費用について取り上げます。かかる費用は大きく分けて

    1. 申請事務手数料など認定申請過程に発生する費用
    2. 教員養成やプログラム開発のためにかかる費用
    3. 認定要件を満たすために施設改修などにかかる費用です。

申請事務手数料は申請段階によって以下のような費用がかかります。支払いはシンガポールドルでIBOから送られてくる請求に記載されているシンガポールの銀行口座に送金することになります。

関心校表明 無料
候補校申請 6,100シンガポールドル
候補校年会費 13,500シンガポールドル
認定校年会費 13,865シンガポールドル

候補校年会費(日本円で約110万)は候補校でいる期間に毎年発生します。認定校になると毎年年会費(日本円で約120万)をIBOに支払います。IB認定校でない学校がIBのプログラムを実施することがIBO及びIB認定校から問題視されているのは、このようにお金が発生しているプログラムだからという側面があります。

プログラム実施を担保する予算計画

ここでは2. 教員養成やプログラム開発のためにかかる費用、3. 認定要件を満たすために施設改修について取り上げます。

候補校申請時は校長がカテゴリー1の管理職向けワークショップに出ていなければいけません。そして確認訪問の時までに実施する各DP科目担当者は各科目1人ずつカテゴリー1のワークショップに参加していなければなりません。

ワークショップの参加費は996シンガポールドル(早割で916シンガポールドル)です。日本円で約8万かかります。そのほかに交通費と宿泊費がかかります。認定申請過程において指導教員を適切なワークショップに派遣することは学校の責任です。

コーディネーターの先生はいつ、どこで、何に科目のワークショップが行われるのか把握しておく必要があります。それはコーディネーターの責任です。ワークショップに参加するといっても、結構な予算がかかりますからね。予算を計画することに関わる人たちと情報を共有するべきです。

また、IB校を視察したり、研究会に参加したり、日本語ではまだ翻訳されていないテキストもプログラムを開発する段階でかかります。DPは最終試験の過去問が販売されています。その予算も入れておくといいと思います。

また。結構かかるのが施設を改修するためにかかる予算です。特に理科実験室ですね。IBの要件を満たす設備を備えた理科室に改修する費用がかかる場合があります。学校がいつできたのかによりますが、校舎ができて年数がたっている場合、思ったより予算がかかる場合があります。

最後に

この他にもいくつか抑えておいた方がいい予算があります。

認定を受けるまでに、コンサルテーション訪問、確認訪問を学校は受けます。コンサル訪問は1人、確認訪問は2人です。日本に入国してから出国するまでの費用、交通費、宿泊し、飲食費は学校が持つことになっています。訪問の時期と、学校がどこに位置しているのかにもよりますが、ここも考慮に入れておいた方がいいです。

シリーズ最新作です。IB教員養成について学校目線から取り上げました。

また、校内で講師を呼んで研修会を開いたり、以上のエントリーで取り上げたように、認定後に継続的にプログラムを実施していくことを念頭に予算を組んでいくことが必要だと感じています。

次回は5月末に神戸で開催が決定したワークショップについて取り上げます。今日も読んでいただきありがとうございました。

スポンサーリンク




フォローする