みなさん、こんにちは。東京ナレッジキャラバンを主宰する熊谷優一です。
2017年2月26日に当ブログ「チノメザメ~21世紀を学ぶ君へ~」の前身である「今からIBをはじめる君へ」がプレビューオープンし、同年4月1日に正式にオープンしました。情報入手のハードルを下げること、わかりやすい言葉で発信することを心がけ、国際バカロレア教育(International Baccalaureate)の普及を目的に友人の松岡航と始めました。
現在、私にとっては2校目となる国際バカロレア認定校の立ち上げにコーディネーターとして携わっています。2018年5月にタイトルを「チノメザメ~21世紀を学ぶ君へ~」に改めたのは、国際バカロレアという教育プログラムにとどまらず、もう少し広い視野で教育について考えたかったからです。なので、指導者、学習者、保護者、社会人などなど多種多様な背景を持った方々に書いていただいています。
学び方を選択できる時代
人それぞれ学び方には志向があって、学ぶ内容も目的も異なります。すべての学びに等しく意味があると私は考えます。
学習者としての私は知識偏重の暗記型の学び方が苦手です。自ら課題を見つけ、答えを見出していくような学び方が私は好きです。
指導者としては、持っている知識を学習者に転移する教え方が苦手です。それよりも学習者に問いかけて、ともに考えて、議論する中で学習者それぞれの考えが洗練されるサポートをするような役割をするのが好きです。
しかし、それはあくまで私の場合。学び方や教え方には、それぞれ好みがあります。私はIBが好きですが、好きではない人も絶対います。それは私に伝統的な学校教育の学習方法が合わなかったのと同様です。
日本の公教育にIBが導入されることになり、学習者が学び方を選択できるようになってきました。これまでは何を学ぶかについて、学習者は高校進学時に選択することができました。しかし、どう学ぶかについて選択することはできませんでした。現在は数はまだ多くないものの、IBのようなオープンエンドの問いに対して、自らの既存の知識や他者との協働学習によって、最終的に自分自身の答えを導き出すといったような学び方を選択できる公立の学校が全国に広がっています。
みなさんはどんな風に学ぶのが好きですか?どんな風に学ぶのが好きではありませんか?人間は知的好奇心が満たされているときが一番楽しいと思うんですよね。そんな瞬間がガッコウで起こったら、一生涯、学ぶことが楽しくてしょうがないんじゃないかなって思うんです。
限界
当ブログでは選択する際に参考となるような情報を発信していこうと思っています。様々な立場や背景を持った執筆者がそれぞれの視点から、学ぶことについて書いていきます。しかし、発信できる内容には限界が存在することをどうかご理解ください。
例えば、IBについてです。私はIBに関しては結構な情報を持っています。が、それをすべて公に発信することはできません。なぜなら、IBのプログラムは国際バカロレア機構(IBO:International Baccalaureate Organization)から認定を受けた学校でのみ実施できるからです。また、認定を受けないと入手できない数多くの資料があります。それは認定を受けて、毎年の認定料を支払った学校にだけオープンにされているもので、IBOが著作権を所有しています。
ただ、日本は本来公開されていない情報や文書が無料で公開されています。それは日本においてはIBOと文部科学省の間で合意し、日本語に翻訳された文書の著作権は文科省にあるからです。「Resources for schools in Japan」で見ることができます。
また、最近では「文部科学省IB教育推進コンソーシアム」が発足し、情報を提供していますので、覗いてみてください。
私が発信できる内容は私の経験に基づいたことや、無料で入手できる情報の範囲にとどまることを理解いただければと思います。
最後に
当ブログは基本的に3日に1回のペースでリリースしていきます。私を含め、レギュラー執筆陣の他にも、お話を伺ったり、書いていただきたい方々がたくさんいます。
学びがひとつの学校、ひとりの先生で完結する時代ではありません。どんどん繋がって、それぞれの得意を持ち寄って、学びの輪を広げていきましょう!経済格差や地域格差が学習格差につながらない仕組みをみんなで考えていければと思っています。