新・IB認定校への道:コンサルテーション訪問

スポンサーリンク




毎月の月初めは「新・IB認定校への道」シリーズの新作をリリースしています。このシリーズは国際バカロレア(IB:international Baccalaureate)のプログラムを実施するために、国際バカロレア機構(IBO:international Baccalaureate Organization)から認定を受けようと思っている学校に向けて書いています。

今回はIB認定を目指す学校にとって最初の山場、コンサルテーション訪問について取り上げます。私が現在勤めている学校は7月4、5日の二日間がX-Dayなんです。

コンサル訪問とは

IB認定校を目指す学校は候補校になったときに、認定申請をサポートするコンサルタントが1名IBより指名されます。学校はコーディネーターを中心にコンサルタントに相談したり、助言を受けたりしながら認定申請作業を進めていくわけですが、どこまで準備が進んでいるのか、課題はどこにあるのかをコンサルタントとともに2日間にわたって確認するのがコンサル訪問です。

まずは一通り、コンサル訪問ではどんなことが行われ、どんな事前準備が必要なのかをざっと見ていくことにしましょう。大雑把に言うと以下の7つの項目によってコンサル訪問は行われます。

1. 施設確認
2. コーディネーターとの面談
3. 管理職を含む学校運営ガバナンスメンバーとの面談
4. IB科目担当者との面談
5. 生徒との面談
6. 保護者との面談
7. コンサルによる総括

Programme Standards and Practices

IB校認定を受けるための根拠となっている文書があります。「Programme Standards and Practices(プログラムの基準と実践要綱)」という文書です。2017年にオランダでこの文書の改訂プロジェクトに参加しました。その時の顛末は「世界を変える影響力を持った一個人」をご覧ください。

もしも子供たちが世界を変える影響力を自分は持っているって感じたら、人生ははるかに違うと思うんです。

PYP(Primary Years Programme)の学校は2019年から、MYP(Middle Years Programme)とDP(Diploma Programme)については2020年からこの文書は改訂されますが、現在認定申請過程にいる私がよりどころとしているのは改訂される前の文書です。改訂される文書に則ればもっと認定作業が簡略化されるんですけどねぇ…。残念。

現在認定申請過程にいる学校のコーディネーターの先生はこの文書を熟読するようにしてください。

この時期までには以下の文書について、そしてそのエビデンスについてDP認定を目指す学校は準備ができるはずです。コンサル訪問を有意義なものにするためにはできるだけ早めに仕上げてコンサルタントに助言を得ておくのがいいと思います。

1. Language Policy(言語に関する方針)
2. Academic Honesty Policy(学問的誠実性に関する方)
3. Inclusion Policy(インクルーシブ教育に関する方針)
4. Assessment Policy(評価に関する方針)
5. Admission Policy(入試などの選抜に関する方針)
6. Curriculum Outline(各科目の2年間の科目指導計画)

コンサルタントとのやり取りは「Basecamp」というサイトで行われるのですが、私はそこであらかじめ6を除くすべて提出し、見てもらいました。

コンサル訪問を迎える君へ

このところ先生の知識やスキルがIB認定校の基準に満たないと認定を受けられなかったという話も海外から聞こえてきました。ここは先生の入れ替わりが激しいインターナショナルスクールにとっては頭が痛いところです。

インター校の校長先生たちから話を聞くとインター校もなかなか大変なんですよね。認定を受ける頃には先生たちはその学校に勤めていないことが多く、真剣に議論してくれないとか。また認定を受けても、教える先生がいなくなってしまうと授業の質が担保されないとか…。だからIBを教えられる先生は取り合いになっちゃうんですよね。

意味深に匂わせましたが…本題に戻りましょう!ここからはこれからコンサル訪問を迎えるみなさんに向けて書きます。

コンサルタントからの指摘は多ければ多い程、実はありがたいんです。だから指摘を受けることを恐れる必要はありません。それを1つずつ改善することで認定を受けることができるのですからね。

前任校では施設の整備、教育課程、教科担当者の資質・研修、情報共有体制、コーディネーターの待遇改善などプログラム実施の根幹にかかわるところを容赦なく指摘を受けました。私たちの詰め込み過ぎの教育課程はその後全取っ替えしましたし、なんとコーディネーターの待遇が悪いと指摘され、その後非常勤でしたが、私に秘書(翻訳補助)がつきましたよ(笑)。

最後に

コーディネーターの先生に求められる力のひとつは「アドリブ」力です。臨機応変に動けることです。一応日程は細かく決めますが、直前になって都合が悪くなった、具合が悪くなった、コンサルから突然+αの情報の提供を求められたなど、たった2日間のコンサル訪問でも予期せぬことはたくさん起こります。

科目担当の先生がメタメタに言われて凹んだり…。そりゃそうですよね、コンサル訪問の約1か月後には公式レポートが届きますが、そこには個人名で科目担当の先生の不足が書かれる可能性がありますもんね。それはコーディネーターも、管理職も同じですが、緊張でうまく話せなかったり、余計なことを言って面談が炎上したり…。色んなことがあったなぁ。

でも2校目になると何か度胸がつくというか。「なんでもござい!」な気持ちになりますから、ぜひ次の学校でもIB認定を目指すつもりで訪問を乗り切ってください。

スポンサーリンク




フォローする