新・IB認定校への道 :校内研修

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毎月の月初めは「新・IB認定校への道」シリーズの新作をリリースしています。このシリーズは国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)のプログラムを実施するために、国際バカロレア機構(IBO:International Baccalaureate Organization)から認定を受けようと思っている学校と先生に向けて書いています。

今回は当面IBのプログラムを指導する予定がない先生たちも含めた校内研修について取り上げたいと思います。IBのフレームを用いて普段の先生方の取り組みを振り返り、言語化することで授業がブラッシュアップできると期待しています。

一条校でIBを実施するということ

国際バカロレアのプログラムを実施する上で、コーディネーター(DPC:Diploma Programme Coordinator)が意識するべきことは一条校なのか、それ以外の学校なのかです。一条校は学校教育法一条に規定された、いわゆる日本のガッコウです。学習指導要領に基づいて教育が行われています。

ということは、高校卒業の資格を得るためには、文部科学省が定めた必修科目をすべて履修しなくてはなりません。したがって、生徒たちは基本的に、1年生の時は必修科目を中心に学び、2年次からディプロマ・プログラム(DP:Diploma Programme)の科目を含めて学んでいくことになります。

高校に入学してすぐDPを始めるわけではありませんが、ある程度1年次に橋渡しになるような指導をしておかないと、生徒たちはDPが始まって学び方の違いに戸惑うことでしょう。したがって、DPを見越したうえで、1年生の時から知識やスキルを育成する必要があります。

とすると、DP科目を担当する先生だけではなく、全員の先生方が国際バカロレアの教育をある程度理解する必要があります。

IB in-school Seminar

そこで、コーディネーターとして考えたのか以下のような校内研修です。3(約100分)を除いて、各回50分でデザインしています。講義というよりは、ワークショップ形式で、教科を超えたコラボレーションが起こりやすい文化構築を目指しています。他教科の先生方の話を聞くと、案外新たな発見があって面白いなって私は思います。

1. MYP Key Concepts for interdisciplinary (transdisciplinary) instruction design
2. Application of ATL & ATT in a daily class
3. DP Subject Research & How to create curriculum outline
4. Introduction of DP Assessment: formative and summative assessment
5. Research of DP Internal Assessment
6. Research of DP External Assessment
7. Career pathway to the IB students
8. Introduction of TOK
9. Link to TOK
10. Introduction of CAS
11. Extended Essay

IB特別研修

上記の他に、講師を呼んで、知の理論(TOK:Theory of Knowledge)の授業を実際に受けてみたり、課題論文(EE:Extended Essay)の進め方や採点の研修を実施したりすることもあります。特に採点に関しては、初めてDP科目を担当する先生方は最も不安に思うポイントですし、これまでの日本の教育とは評価へのアプローチが大きく異なりますので、比重を置いて研修機会を設けることを強く勧めます。

IBの公式ワークショップはたったの3日間です。3日間で得られる、培われる知識は限定的です。学校に戻ってその知識を消化し、自分なりのIB観を形成するためには適切な頻度と強度のフォローアップが必要です。

コーディネーターはその研修機会をデザインします。必要に応じて、内容は変化する可能性がありますし、校外から講師を依頼する先生方も目的に応じて異なります。認定が目標ではなく、認定後プログラムの運営と生徒の学習を念頭に置いて、研修を計画するように私は心がけています。

最後に

とはいえ、私はコーディネーターとして一連の認定申請過程を一度経験しているので、先生方は何に困っているか、次のどのような支援が必要かについて見通せますが、初めてコーディネーターに指名されて業務に当たっている先生方は手探りだと思います。私もかつては何もわかりませんでした。

そんな時に、DPCネットワークは強い味方になります。6月3日にはHorizon Intenational Schoolで今年度一回目のJapan DPC Meetingが行われます。私は残念ながら参加できなかったのですが、参加される先生方と友人のコーディネーターに内容のフォローアップをお願いしました。

インターナショナルスクールを含めた日本のDP認定校のコーディネーターが集まり、ネットワークを広げるとともに、情報交換もできます。また、スカイプでシンガポールのIBオフィスからも参加してもらえるので、最新のDPに関する情報を入手することができるので、是非参加してみてはいかがでしょうか。

2019年4月20日に主催したIBCカフェもまた開こうと思っていますので、コーディネーターの先生方、お時間がよろしければいらしていただければと思います。計画が整い次第、ブログでご案内します。

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