ラオスで私も考えた:鮒子田真梨子の場合 vol.2

みなさん、こんにちは。鮒子田真梨子です。

最近は、同じ内閣府の事業である「東南アジア青年の船」において、青年が大阪に滞在されるので、少しそのお手伝いをしています。このプログラムの事後活動には様々な活動があります。日本に帰国してからも引き続き各国の青年たちと交流を続けることができるのもこの事業の魅力だなと思いました。

それでは「ラオスで私も考えた:鮒子田真梨子の場合 vol.1」で参加動機について、目標の達成度と、ラオスで学んだことについて振り返りたいと思います。

内閣府青年国際交流事業への参加動機と、現在の仕事とのつながりについて述べています。

どのように教育に関わりたいのか

これは、正直答えが出せませんでした。ただ参加したプログラムでは、行政におけるトップダウンのアプローチをたくさん見る機会がありました。その経験から、私はトップダウンのアプローチよりもボトムアップのアプローチで、実際の現場で、教育の普及がしたいということに気づきました。その結果、大学最後の春休みはNGOのインターンシップに参加し、ミャンマーへ行きました。そういえば、私は現在、民間の立場から教育現場に近いところで仕事してます。やはり現場に近い方が、自分のやりたいことに近いと感じています。

苦手は「とりあえず」精神で克服

まずは英語です。最初の頃は、英語を話すことが嫌で、訪問地での英語で質問する機会に手を挙げることができませんでした。そのことに自己嫌悪になりました。英語を喋ることがまず嫌だということ、そして質問する機会に手を挙げることができないことでもさらに嫌になるというルーティーン。でも、そのうち、どっちにしろ嫌なのでとりあえず間違えてもいいかという気になりました。とりあえず話してみると、全然うまく喋ることはできないけど、伝えようとしたら意外と相手が理解してくれました。最後までそんなに上手に話せるようになったわけではなかったですが、とりあえず話そうとすればなんとかなると思いました。

また帰国後の青年国際会議では、英語を使って、グループディスカッションしてそれを人前で話すという、私の苦手のトリプルパンチでした。始まる前は緊張しました。実際に始まると6カ国くらいからの青年がいて、各国に独自の色があり、ディスカッションが全然まとまりませんでした。そんな中でも発表しなければならず、なんとかして発表するしかないという状況になり、やってみようという気になりました。全く話す内容は決まっていなかったですが、意外と発表できたし、そういう場面で発表したらクオリティは高くなくてもグループメンバーからありがとうと言ってもらえました。

確かに、その時々の場は、ジェットコースターが落ちる直前みたいな気分になり、憂鬱でした。周りの方々に従っていた方がうまくいくだろうなと思っていました。でも何のためにここにきたんだ、すごくいい機会をもらってるんだと思って頑張ったら、「嫌」の閾値が上がったと思います(笑)。少々のことでは嫌だと思わなくなりました。その上、あの時頑張れたんだから今も絶対頑張れる!と思えるようになりました。

ラオスでの気付き

大学での研究から、途上国をすごくステレオタイプに見てしまう傾向がありました。しかし、実際に自分の目でラオスの現状を知り、教科書で勉強していることが必ずしも正しいわけではないということがわかりました。また現地の学生との交流を通して、ラオスや日本といった国を意識せず、友人関係になれました。

実際に行って、現地の学生と交流できたからこそ、今まで自分が途上国をひとくくりにしてみていたのだということに気付けたし、実際に行ってみないとわからないということに気付きました。

今ラオスでの日々を振り返って1つはっきり言えることは、自分の興味のあること、やってみたいと思うことができて純粋に楽しかったということです。それに、やりたいと思えることに躊躇することなく挑戦できるのは、学生の時期が1番だなと思いました。だって、やりたいと思えば多種多様な機会があるし、失敗しても、挽回できる時間があります。だから、中高生のみなさん、ちょっとでも何かやりたいと思うことがあるのなら、絶対にやった方がいいと私は思います。ぜひ臆せず、果敢にいろんなことに挑戦してみてください。

最後に

久しぶりにラオスでの出来事を振り返ってみて、こんなにも私は「嫌」なことばっかりだったんだって正直驚きでした。もちろん、今の私にあの時のように何事も「嫌」だと思う気持ちはありません。
でももしかしたら、1人では気が付けなかったこと、やってみようと思わなかったかもしれません。ラオス団の一員としての自覚だったり、他の団員の影響も大きかったのではないかと思います。今までは、「どこで何をするのか」ばかりに気を取られてましたが、実は「誰と」一緒にやるかが一番大切なのかもしれません。

副団長が、「今の自分を信じるな」と言ったことがありました。様々な経験を経て、その経験から自分をまた見つめ直して、自分という人間に対する認識は変わるからだそうです。確かに自分ではできっこないだろうと思っていたことでも、やってみたらできたということもありましたし、「嫌」だと思っていたことも何度かやってみたら、「嫌」のハードルが下がったり…

最後になりますが、「嫌」という表現を何回使ったことでしょう。みなさんをげんなりさせてしまったらすみません。2回にわたって私のラオスでの経験をお読みいただき、ありがとうございました。またお目にかかる日までどうぞお元気で。鮒子田真梨子でした。