緊急特別インタビュー:ミネルバ大学に進学したIB生に聞く vol.2

みなさん、こんにちは。熊谷優一です。vol.1に続き今回も、ミネルバ大学で学んでいる菅剛大(かんたかと)さんにお話を伺います。

今年AICJ高校(広島)を卒業し、ミネルバ大学に進学した菅剛大さんにお話を聞きました。
クマユウ
授業に対して予習課題が出されるということは、授業が終わってからも課題が求められるということですよね。
剛大
そうですね。-週ごとの成果課題を教授に提出します。授業でもそうですが、文書を書く機会が多いです。
クマユウ
授業内では発言が求められるし、たえず自分の考えを言語化してアウトプットするということですね。
剛大
どちらかというと、課題は何かを作る制作課題が多いと思います。
クマユウ
そういった授業に参加する上で、IBコースで学んだことは活きていますか?
剛大
IBの学習はワークロード的で、その点は活きましたね。ただミネルバ大では短時間で質の高い課題が求められます。より効率的だなと感じています。そういえば、クリエイティブに問題解決する経験は活きました。今はそれをもっとシステマティックにやる感じです。
クマユウ
いつもいいパフォーマンスができるとは限らないし、躓いてしまうこともあると思うんだけど、オンラインで授業を受けていて教授や大学からはどのようなサポートを受ける機会が用意されていますか?
剛大
生徒が予約して、教授と自由に話せるオフィスアワーが設けられていて、結構利用しています。ただ雑談でもいいし、勉強の相談でもいいし、教授は親身に話をしてくれます。また、カウンセラーがいて、色々相談に乗ってくれます。カウンセラーというと日本では心理的・精神的なサポートというイメージがありますが、インターン先についてや、地域別プロジェクトのコーディネーション、生活、学習に関しても相談に乗ってくれます。大学生活のありとあらゆることをコーディネーションするといった要素が強いかな。
クマユウ
そういえば、ミネルバ大学ではインターンが必須なんだよね。
剛大
はい。長期でインターンをします。DPでいうと、CASに近いかもしれないですね。インターン先は大学とのパートナーシップを結んでいるところで行う人が多いですが、自分で探してもありです。インターンですが、8割のインターン先で報酬があります。日本だと、リクルート、ソフトバンクなどが受け入れてくれています。
クマユウ
報酬ありなんだね。ミネルバ大学の学生は優秀だから、将来入社してほしいという思いが企業側にあるんでしょうね。さて、オンラインで授業を受けるのが基本のミネルバ大学では、学生同士の交流というのはありますか?
剛大
基本、みんな忙しいので、交流は限定的ですね。寮で生活している学生は自然と交流できますが、オンラインで参加していると大学が企画するものに参加したり、しなかったりです。寮では毎週日曜に食事会があったり、自分たちで企画してイベントを運営したりしています。私も寮で生活するはずでしたが、コロナ禍にあってビザがまだ出ていないので待っているところです。
クマユウ
最後に、ミネルバ大学に興味を持っている高校生に向けて、入試のことを話してもらえますか?
剛大
入試の問題や面接はIQテスト的なものをイメージしてもらうのがいいかもしれません。単純に比べることはできませんが、あえて日本の大学入試で言うなら、AO入試や推薦入試で聞かれるような質疑応答、読解問題が近いといえば近いかな。面接では課外活動の実績や将来のビジョンが細かく聞かれました。また、親子面接もあります。ただ、それは評価対象ではありません。
クマユウ
大学入試に親も面接を受けるんですね。私のブログの読者のほとんどは保護者のみなさんですが、この話を聞いたら背筋が伸びんるんじゃないかな。
剛大
でも、保護者に対しては奨学金も含めて、サポートが充実していることが保護者同席面接では強調されていました。あまり緊張するような面接ではありませんでしたよ。
クマユウ
そろそろ時間ですね。今日は貴重な話を聞くことができました。本当にありがとうございます。
剛大
こちらこそお役に立てたのなら嬉しいです。