ブログをご覧のみなさん、はじめまして。当ブログ(今からIBをはじめる君へ)の共同運営、管理を担当している松岡航です。
今日は、私が当ブログを共同運営している熊谷優一(普段、優一さんと呼んでいるので、以下優一さんと表記します)との出会い、そしてなぜ、このブログを立ち上げるに至ったのかなどを書きたいと思います。
私について簡単に…
大学卒業後、カナダのバンクーバーに語学留学をしました。多くの人が「就職活動で有利になるために、語学留学をする。」という動機で留学することが多かった中、私の語学留学の動機はとてもシンプルでした。それは「英語が話せたら、より多くの人と友だちになれる!」です。
実際に留学を終える頃には多くの友人に恵まれましたし、その友人たちを頼って多くの国へ観光に行きました。2014年に開催されたブラジルW杯では開催期間の1ヶ月間をブラジルで過ごし、一度もホテルに泊まることなく、ブラジル各地に住んでいる友人宅でお世話になりました。
優一さんとの出会い
バンクーバーでは勉強だけではなく、多くのアクティビティに参加しました。その中の一つ、2012年3月10日にバンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学で開催された「Retell Rethink Recover」と題された東日本大震災に関するイベントで、私は優一さんに出会いました。優一さんは宮城県気仙沼市出身で、そのイベントにスピーカーとして招待されていたのです。
優一さん本人は、気付いていなかったとかもしれませんが、気仙沼の復興状況をほとんど泣きそうな顔で説明していたのを今でもはっきり覚えています。そしてその場で、7ヶ国語で世界中から気仙沼に集まった支援に対する感謝、復興の過程を発信するFacebookのプロジェクトに、韓国語の翻訳担当として参加していると話していました。
何で韓国語?元英語の教師で?と思いました。(後に聞いてわかったことなのですが、当時優一さんは韓国の延世大学大学院に留学中で、韓国人が聞いても全く違和感の無い、流暢な韓国語を話すことが出来るらしいのです!)
サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を引用しながら、気仙沼の取り組みついて、次のように言っていたのが印象的でした。
“If they start to go over the cliff, we’d be just the catcher in the web.”
今、優一さんは国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)という海外の教育プログラムのコーディネーターをしていますが、根底には次の世代に震災の教訓を伝えたい、グローバル化したいという思いがあるのだと感じています。
ブログ開設に向けて
優一さんと話をして、私も国際バカロレアに興味を持ちました。正直に言うと、それまでIBという名前すら聞いたことがありませんでした。今も人様に説明出来るほど知っているわけではありません。
全国で8校とはいえ、日本語でもIBの学習プログラムを学べるそうです。帰国子女で英語がペラペラでなくても、中学生のみなさんには高校に進学したときに、その教育を受けるチャンスがあります。
先日、筑波大附属坂戸高校で優一さんの英語の授業を見てきました。もし私が高校生の時に、このような授業があれば、IBを受けられることを知っていれば、私も受けてみたかったと思ったのと同時に、日本人に苦手が多いとされる英語に対して瞳を輝かせながら、授業に参加する学生たちに嫉妬を覚えました。
私が中学生の時、インターネットは既に生活の中心にあり、情報を当たり前に取れるようになっていました。しかし、学校や教育に関する情報は、多くが開示されていたわけではなく、実際に知るためには、そこに足を運ばなければいけませんでした。今日、誰もが鮮度の良い情報を、より簡単に取ることが出来ます。しかし、学校や教育が発信するそれは、当時から大きく変わっていないと感じています。
例えばIBについてです。国際バカロレアと検索をすると、上位に出てくるものの多くが文科省のものです。もちろんオフィシャルな情報としての需要は大きいと思います。ただIBを調べている学生、その保護者のみなさんが必要としているのは、より生の情報、同じ目線からの情報なのではないかと思います。
情報が足りないために、知らずに選ぶことができないなんてもったいないと思いました。「知ってもらいたい」それが当ブログの開設をするきっかけです。優一さんは、全国の先生たちにIBを知ってもらい、IBの学校でなくてもIBの要素を応用した授業が提供できるように、当ブログで情報を発信したいと思っているようです。
情報発信者として
当ブログ開設にあたり、私もIBに関連する本や文科省のページを読んでみましたが、難しくてまだ理解できていません。英語からの翻訳だと思うのですが、まだ日本語にフィットしてないように思います。
ここだけの話ですが、優一さんの言っていることも、私にはまだややこしく、よくわからないことがあります。
もちろん情報を発信する者として、記事のクオリティは執筆者のみなさんに求めます。しかし、私は読み手のためにとことんハードルを下げる。具体的には、情報を取りに行く際に(私のように何も知らない)読み手にある心理的障壁をできるだけ無くすように努めたいと思います。
そういった面でも当ブログを見ていただけたら嬉しいです。