卒業研究:英検2級と高校英語

みなさん、こんにちは。稲富爽太です。今回は私が高校生の時に行った卒業研究について書きたいと思います。

研究主題

私は、コーパス言語学の手法を使って、英検2級と高校英語の教科書の動詞の比較を研究しました。この研究に決めた理由としては、「Chance Challenge Change」に書いたように英検2級を取得する際に苦労したことや、実際の合格率は26.4%(2015年度)と低い確率であり、研究することで後輩たちの助けになったらいいなと思ったからです。

稲富爽太君が高校生活で、どのように自分が変わっていったのか語ります。

英検2級について調べているときに、英検2級のレベルは高校卒業程度と英検協会のホームページに記載がありました。私は本当にそうなのかなと思い、私が使っていた英語の教科書と英検2級問題を比較して、確かめてみたいと考えました。

研究方法

英検2級の過去問9回分と、筑坂で必修とされている2つの英語の授業で使う教科書を比較対象として研究しました。英検協会にアポを取って、研究対象として英検2級の問題を使っていいか伺い書を提出し、許可を取ることから始めたのですが、まさかここまで手続きが必要だとは思いませんでしたし、対象となるのも3年分の問題に限られており、研究をすることには限界があることをまず知りました。

有効な研究手段として、熊谷先生がコーパス言語学のアプローチを勧めてくれました。以前からコーパスについての話を聞いていて興味があったので、ここで使ってみて、学ぼうと思いコーパス言語学の手法についてまずは勉強することから始めました。

コーパス言語学について

コーパスとは、大量の言語データのことです。言語研究における自然な言語データをバランスよく集めたものをいいます。コーパスは約50年前から使われるようになった言語学の一種です。

コーパス研究に欠かせないものに、「コンコーダンサ」というソフトがあります。これは、文章などをソフトに読み込ませることにより、どんな単語がどのくらいの数あるのか、どんな単語と一緒に使用されているのかといったデータを数値化してくれるというものです。

私はまず、教科書と英検の問題のデータを作成することから始めましたが、このコンコーダンサとの戦いが最も苦労したところでした。何度も何度も熊谷先生のところに通って教えてもらいました。それでも使い方がよくわからず、やっとできたと思ったらおびただしい数の単語がずらっと画面上に現れて、途方に暮れることが多かったです。

そしてこのおびただしい数の単語たちから、動詞を抜き出しました。過去形やingのついたものや過去分詞形をどうカウントするか、それも考えなければなりませんでした。コーパスとはいえ、自分の中で研究するテーマや目的、そして基準を設けておかなければいけないことを思い知りました。結局、原形にカウントし直すという結構アナログな作業の繰り返しを毎晩行っていました。

この期間は夢の中でも卒研をしていたので、ほぼほぼ卒研に費やしていたといっても過言ではありません。

研究結果

私は結局、教科書の本文と英検2級の問題で使われる動詞に絞って、どの程度一致しているのかを調べることにしました。また、動詞を扱った理由としては、文を支える重要な語であり、高校英語を学ぶ上で重要であると考えたからです。

詳しい研究の過程は省きますが、結果としては56%の合致率でした。高校卒業レベル程度との情報があったため、90%くらいはあるのではないかと考えていたのですが、私が思っていたよりも低い確率でした。

卒研は、6月に発表会があります。発表会は何グループかに分かれてそれぞれのグループに先生が1人つきます。私たちのグループの担当教員は運悪く、熊谷先生でした(最初から仕組まれていたのかもしれません)。

このブログ(今からIBをはじめる君へ)を読んでいるみなさんはきっとわかってくれると思うのですが、クマユウを目の前にして発表するのは、本当に、本当に、嫌でしたが、頑張って発表をしました。

そして、その日の夜に、熊谷先生からメールが届きました。「何だろうな?」と思って開くと、お怒りのメールでした。私は、そのメールに対して「あの悪夢を見ていた日々の努力は何だったんだ」と思い、反論のメールを送りました。

今ではもう少し素直になっていたらなぁと後悔しています。そこから私の卒研に対する意欲はゼロになり、まったくの無関心になりました。正直なことを言うと、そこからしばらくの間、熊谷先生を避けるようになりました。合わせる顔がないというか、何か後ろめたいというか…でも、ある出来事があって、やっぱりちゃんと向き合おうと思って、また勉強に身が入るようにはなりましたがね。

最後に

今思えば、もっとたくさん考えて、もっとたくさん本を読んで、研究していればなと思いました。そうすれば大学受験にも役立ったのかもしれないし…

卒研に関してはいい思い出や結果はありません。はっきり言って大失敗です。何の成果も出せなかったといってもいいくらいです。でも、そこで終わってはいけないと思うんです。うまくいかなかったけれど、失敗をして学べることもあるからです。

私は将来、英語の先生になりたいと強く思っています。この失敗がいつか成功のもとになったと言えるように!見ていてください。クマユウをぎゃふんと言わせるようなことをやってやります。よし、今日も勉強しよう!

ちなみにコンコーダンサはこんな感じです。