みなさん、こんにちは。トルコはカマン・カレホユックで古代遺跡の発掘をされている大村幸弘先生によるオンライン勉強会のお知らせです。村幸弘先生は当ブログを主宰する熊谷が以前、内閣府青年国際交流事業でトルコを訪れた際に、教育者の原点とは何かを学んだといつも話題にする先生です。
大森先生はこれまでも定期的にオンラインで発掘現場から勉強会を開いています。実際の遺跡発掘現場から、考古学者の話を聞く貴重な機会です。興味がある皆さん、ぜひ申し込んでみてください。
2020年にNHKで放映された「アイアンロード〜知られざる文明の道〜」という番組で、大村先生の発掘調査で、紀元前24~23世紀の地層から鉄製品が発掘されたことが取り上げられていました。また、普通の生活をしている人々が暮らす場から鉄製品が多く出土したことから、鉄の使用は思っていたよりも一般化されていたのではとお話されていました。
遺跡から発掘された出土品は歴史研究における一次資料として仮説を正当化する重要なエビデンスです。そんな視点を持ちながら、大村先生のお話を聞いてみませんか?
以下、申込みの詳細を転載します。
第276回 アナトリア学勉強会のご案内
この度のトルコ南東部を震源とする大地震はトルコ・シリアの両国にたいへん大きな被害をもたらしております。お亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の意を表し、被災された皆様の安全と
被災地の一日も早い復旧・復興を心より願う毎日です。今回は現地アナトリア考古学研究所に隣接するカマン・カレホユック考古学博物館から、zoomライブ配信いたします。
研究所にもたくさんのお見舞いのご連絡をいただきました。御礼申し上げます。
まずは現地の研究所や博物館が無事な様子をお見せできればと思っております。
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日 時: 2023年2月28日(火) 午後6時半~午後7時半(日本時間)
参加方法:Zoomライブ配信
※カマン・カレホユック考古学博物館(トルコ共和国)からの配信となるため、ネット環境が不安定になる場合があります。途中、配信に不具合がおこる可能性もありますので、予めご了承下さいますようお願い申し上げます。
発 表:「アナトリアの文化編年の問題点―カマン・カレホユック発掘調査を通して」
「第275回の勉強会では、カマン・カレホユックでの文化編年の構築(年表作り)についてお話しをいたしました。これまでのカマン・カレホユックの発掘調査で大きく4文化層―オスマン帝国時代、鉄器時代、中期・後期青銅器時代、前期青銅器時代―が見つかっています。これらの文化層を確認する過程であまりにも多くの問題点が浮上してきてしまい、しばし発掘現場で戸惑うことが多々あります。それが発掘調査の宿命なのかもしれません。今回の勉強会では1985年に調査を開始したカマン・カレホユックを通して見えてきたアナトリアの文化編年の問題点について、カマン・カレホユック考古学博物館からお話ししたいと思います。」
発表者:大村幸弘(アナトリア考古学研究所)
定 員:300名(先着順)
<申込要領>
*ご案内が遅くなり申し訳ありませんが、アナトリア考古学研究所 ( tokyo@jiaa-kaman.org )へ電子メールにて、2月24日(金)までにお申し込みください。
*申込メールは、件名を「第276回アナトリア学勉強会」とし、
本文に ①氏名 ②所属(一般/学生 , 大学・所属団体等) ③E-MAIL ④電話番号 を入力下さい。
*お申し込みを確認後、受付完了のメール(tokyo@jiaa-kaman.org のアドレスより返信)をお送りします。
受付完了メールを以って、参加可能となります。ネット不具合等の場合もありますので、
3日経っても当研究所よりメールが届かない場合は、再度メールにてお問い合わせください。
*なお、今回はZoomライブ配信のみとなりますのでご注意下さい。
【お知らせ】
「2022年度トルコ調査報告会」
日 時:2023年3月17日(金) 12:30〜16:30
会 場:東京国立博物館 平成館大講堂(東京都台東区上野公園13−9)
参加費:1,000円
*お申し込み開始しております <http://www.jiaa-kaman.org/jp/index.html>