ダメ絶対!KARADAのメッセージを既読スルー

みなさん、こんにちは。熊谷優一です。もう一年以上にわたって、コロナウイルス感染拡大による影響が全世界的に続いていますね。

昨年は5月に予定されていた国際バカロレア・ディプロマプログラムの最終試験が中止されました。11月試験は予定通り実施されましたが、今年5月試験は国の状況によって実施されるところと、実施されないところがあると発表されました。公式スコアの公平性はどのように担保されるのか、世界中の関係者が今、関心を寄せています。

さて、コロナウイルス感染にばかり目が行ってしまいますが、普段からかかる病気はコロナウイルスとは関係なく罹患する可能性があります。今回は心と体から発信されるメッセージを見逃さないで、健康には気を配って過ごしてほしいと願って書いています。なぜなら、大事に至らなかったからよかったものの、私がえらい目にあったからです。

蜂窩織炎(ほうかしきえん)という感染症をご存知ですか?私は2月末に右肘の痛みを感じ、みるみるうちに腕全体が熱を持って赤く腫れ上がりました。皮膚科を受診することにしたのですが、オンラインで当日予約して、順番が回ってきたのは午後9時でした。病院のみなさんは一人一人診察後、丁寧に除菌し、コロナウイルス感染防止に努めていらっしゃったので、時間がかかるのも納得です。診察してもらえたことはラッキーだと思いました。

診察後、滑液包炎の疑いがあると、整形外科で検査してほしいと紹介状を書いてもらい、翌日別の病院を受診することになりましたが、痛みも腫れもどんどんひどくなって夜も眠れないほどでした。正直、「もいで捨てたい」と思いました(笑)。

整形外科で血液検査をしたら、感染の度合いを示す数値が高く、コロナウイルスなど別の感染症にかかると症状が悪化する可能性があると言われ、真面目にビビりました。そこから何日か念のため休みを取り、すべての予定をキャンセルして、毎日点滴を受け続けました。

でもね、お医者さんがひどいんですよ。真っ赤に腫れあがった右ひじは痛いに決まっているじゃないですか。それなのに、「ここ痛い?」って指で押しながら何度も確認するんです。点滴を受けて3日目にいよいよお医者さんに言いました。

「先生、楽しんでるんじゃないですか?私が痛がってる姿を見て!」

先生は笑いながら、「そんなことないから!」っておっしゃいましたが、どうも怪しい。毎日たくさんの患者さんを休みなく診察するストレスを私が痛がる様を見て発散しているのではないか。まるでコントのように、右ひじを押されて、「ここ痛い?」「はい、痛いです」の往復運動が繰り返されるのですから。

さて、振り返ってみると、再発しやすいと言われる蜂窩織炎には心当たりがあります。昨年6月のことでした。いきなり40度を超える熱を出したのです。コロナを疑いますよね。すぐ保健所に電話しました。味覚もにおいも感じましたし、呼吸器にも違和感はありませんでした。また、周りに感染した人がいなかったことから、濃厚接触に当たらないとPCR検査を受けることはできませんでした。実は、その時に胸に大きなできものがあったのです。

それが蜂窩織炎の始まりではなかったかとお医者さんは推測し、私はどうやら免疫力が弱まると皮膚に感染症を起こしやすい体質ではないかと言いました。あの時はニキビがひどくなったものくらいにしか思っていませんでしたが、きちんと治療していればここまでひどくならなかったかもしれません。

さらに思い起こせば、今年1月末に右手薬指が赤く腫れて、痛み、最終的には膿んで、その膿をとる治療を受けました。症状がみな同じなのです。痛んで、赤く腫れあがって膿む。最初にきちんと気づいていれば、こんなに短期間に再発を繰り返しはしなかったのではないかと思います。

というわけで、短期間に再発を繰り返し、症状もどんどん広範囲になっていることから、今回は徹底的に治療することになり、症状がよくなるまで毎日点滴に通いました。右腕は痛くて動かせないし、左腕は点滴を受けているし、先生は30分で済むからと言ったものの、ちっとも終わらないしで、途方にくれました(笑)。

現在は腫れも赤みも引きましたが、痛みの芯がまだひじに残っています。結果、大事に至らなかったものの、感染症に限らず、私たちは何らかの病気にかかる可能性は、コロナに関係なくあります。どうぞ、みなさんの体からのメッセージを既読スルーすることなく、向き合って、悪化する前に対処してください。

新年度がまもなく始まります。こういう時だからこそ、健康には十分気を配ってお過ごしくださいね。みなさん、よいスタートがきれますように。