あなたの知が目覚めるとき

皆さん、こんにちは。当ブログを主宰する熊谷優一のもっとも古い友人、新居明(アライ・テル)です。2019年10月にお目にかかって以来ですが、お約束通り、4月1日に戻ってまいりました(笑)。

熊谷の最も古い友人が当ブログの記念すべき300回目のリリースを彩ります。

「チノメザメ~21世紀を学ぶ君へ~」の前進、「今からIBを始めるキミへ」の第一回は2017年2月27日のことでしたから、このブログもいよいよ4年目に突入します。前にも書きましたが、私は「教育に関するブログなんていったい誰が読むというのか」と冷ややかに見ていました。しかし、「継続は力なり」なのでしょう。国際バカロレアという教育プログラムに関心を持つ国内外の皆さんはもちろん、最近では学ぶことそのことに関心を持つ方々からも読まているそうで、昨年リリースされた優一くんの学び方の癖(個性?)について書かれた「ToKtober Fest 2020:問いといちゃもん」は大変な反響を得たようです。

いちゃもんをつける人だと思っていましたと同僚に言われた熊谷が凹んでいるんです。

「みんながみんな同じ学びかたでなくていい。学習者の個性に応じて、その学習者に最適な学習方法を選択できるようになればいい」と優一君は言います。確かに、彼は正直言って、小学校のときも、中学校のときも、高校でも、浮いていました。私にとって彼はそれこそ保育所に通っていたころからの友達なので、「そういう人」でしかないのですが、例えば、こちらのに書かれているように、小学校1年の時に「大きなかぶ」を呼んで、先生にこんな質問をしたら、周りから「面倒くさい奴」って思われるだろうし、「いちゃもんをつけている」って映ったと思います。

小学生の時に読んだ「大きなかぶ」という話にみなさんは違和感を覚えませんでしたか?

彼はだんだんに大人しい子になっていきましたし、高校に上がるとあんまり学校に来なくなりました。はたから見ていても、よく卒業できたなと思います。彼は案外、ギリギリのところでバランス取るんですよね(笑)。でも、ホント、ギリギリのところでセーフって感じです。

3月に大きな地震がありましたね。津波注意報も出ました。あのあたりに気仙沼に彼はおばあさんの13回忌の墓参りに来ていたのですが、相変わらずLineで逐一送られてくるメッセージには冷や冷やさせられました。

地下鉄の駅を乗り過ごしただの、空港行きのバスが事故で来ないって言っているだの、危うく仙台行きの飛行機の間に合わないところでした。結局、なんばからタクシーで伊丹空港に向かったそうですが、「1万円かからなかった」なんてさも喜ばしいことのように言っていて、呆れました。彼は最悪な状況を想定し、それが免れたことに光を見出す非常にポジティブな人だなと思います。

彼の中では財布に入っている現金(それも一回、家に取りに戻ってますからね!)でタクシー代を払えるかの方が心配だったと見えます。彼は最悪の事態(飛行機に間に合わず、迎えに行った私を何時間も待たせて申し訳ない気持ちになること)を避けられてよかったと言わんばかりでした。あのおばあさんの「この13月!」と罵る声が聞こえてきます。彼の生徒さんたちは、彼のことを「赤鬼」と呼び、恐れているようですが、実際はこんなにも間が抜けています。

さて、そんな彼の今後は新設のインターナショナルスクールを含めた国内の学校だけでなく、海外の学校のサポートもするそうです。そのひとつがニュージーランドの学校です。1970年代に教育委員会が廃止されたという、らニュージーランドの教育制度にはかねてから関心を持っていたので千載一遇のチャンスと思っていると思います。

公設民営とはいて、昨日まで優一君が国際バカロレアコーディネーターを務めていた大阪市立水都国際中学校高等学校は公立の学校ですし、大阪市教育委員会の管理下にあります。ニュージーランドでは公立の学校でも独立した学校経営がなされているそうですが、教育委員会がどういう弊害があるから廃止され、廃止するにあたってどのような政策が取られ、今日までその制度が続く理由をこの機会に探ってみたいと話していました。

そのことを彼は「国内外のマナビバでより良く学ぶ環境づくりに従事します。そしてその過程を見せることによって、日本の教育に何らかのインパクトを与えられないかと考えています」と書いています。こういうことを真剣に思っているのが彼らしいと思いました。

熊谷が新たな挑戦を始めます。

優一君は教育者として、生徒の知の目覚めが起こる姿を目撃するのが何よりも幸せだと言います。できれば、自分の授業の中だったら最高だなと。「チノメザメ」ってブログのタイトルって、最初聞いた時はダサいなと思いましたが、今思うといいですよね。「知」に「目覚める」って動詞をあてるんだって。なんで「目覚める」のかって、いつか機会があったら、彼に聞いてみてください。優一君のことだから何らか意味を込めていると思います。

道後温泉から熊谷がLINEで送ってきた写真と報告を見て、彼らしいなとちょっと笑ってしまいました。

春が目覚めています。考えてみると、春は目覚める感じがしますが、夏も秋も冬も、あんまり目覚める感じじゃありませんね。芽吹きが目覚めを想起させるのでしょうか。

まずい。何気ない問いについて考えさせられてしまう。彼の十中にはまりそうです。チノメザメもいいですが、目覚めてしまったら最後、それに付き合わないといけなくなりますからね。まるで彼と私の友人関係のようです(笑)。

というわけで、皆さん、今後とも「チノメザメ~21世紀を学ぶ君へ~」をどうぞよろしくお願いいたします。またいつかの4月1日にお目にかかりましょう!