純ドメの私がIBに惹かれた理由 – 後編 −

みなさん、こんにちは!つくば市にある茗渓学園高等学校のIBコースを卒業した髙栁彩佑と申します。前回に引き続き、純ドメの私がなぜIBコースに入ることを決めたのかについて書きたいと思います。そして、IBを学ぼうかどうしようかと迷っている人に向けて、私なりの助言も加えたいと思います。

決断理由 その3:勢い

皆さんにお伝えするまでもないかもしれませんが、私がIBに進むことを決めた原動力は、茗渓学園にIBという国際的な学習プログラムが新たに導入されたという事実です。私の学年から挑戦することが可能になる、それならやってみない手はないだろうということです。

英語力への不安や、主体的に参加する授業に自分を切り替えられるかという不安がありましたが、そもそも、認定を受けていない普通の高校ではIBは選択肢にすら入りません。チャンスが目の前にあるのなら、チャレンジしてみるべきという勢いが自分の中にあったことも大きな決断理由となりました。

悩める人へのアドバイス その1:何を学んでも真剣にやれば大変

私はI Bは大変だから選択肢から外すということはして欲しくないと今は思っています。IBはすごく大変と言われますが、実際にIBをやって、IBだろうとIBでなかろうと真剣に勉強するのであれば、大変さは変わらないと気付きました。

もちろん、それぞれの教育プログラムのゴールが異なるため、やることは違います。ですが、自分の設定した目標に向かって全力を注ぐのが、高校2年生や3年生です。IBだから他人以上に大変だと区別しないで欲しいと思っています。

悩める人へのアドバイス その2:自分自身の思いを尊重して

私自身は、普通のコースで勉強していたら、国公立大学や医学部を目指していたでしょう。それは大学名や肩書きに憧れるという無知な考えからだったと思います。IBや大学選択は、自分の肩書きのためではなく、自分を成長させるためのものだと思います。

自分が理想とする姿に近づくために最も良い環境はどこなのか、教育の質から、自分が心から望んでいるものを考えることが大事なのではないでしょうか。IBが絶対的に良いプログラムだということではなく、もちろんIBを選択しないことを望むのであれば、それを尊重すべきです。学習者自身が願望を持つということに重きを置いて欲しいと思っています。

私がIB生だった時によく聞いた話は、自身の子供にIBを受けさせたいと思っているが、子供がやる気にならないということです。いくら保護者の方が良いプログラムだから受けさせたいと思っていても、それが学習者本人の意思と合致していなければ上手くいきません。

私は、IBで学びたいという願望があり、ほぼ独断でIBコースに入ることを決めてしまいました。自分にやる気がなければ、人生に一度しかない、この高校2年生、3年生を充実させることはできません。英語が苦手だった私にとって、I Bをやり過ごせたのは自分が自分の成長を楽しめたからです。

英語の教科書がだんだんと読めるようになっていく喜びや、CASのプランニングが上手くなっていくこと、苦手だった読書が好きになっていく喜び、歴史を様々な観点から見られる楽しさなど、まだまだたくさんありますが、経過は大変だったとしても、どんどん変わっていく自分を感じる喜びが自分のモチベーションになりました。

IBコースに入らなくとも、自分がそれにやる気を見出しているのであれば、大変であっても、その時間を充実させることができるでしょう。学習者本人がどのような意思を持っているのか、それを大事にするかしないかで、2年間をより満足させるものになるか否かは決まるのではないでしょうか。

最後に

現在、私は福岡第一高等学校でIBDPを修了した川内柊佳さんと、現役IB生のサポートを行う団体であるIB Help Deskを運営しております。私たちは共にIB 1期生だったこと、さらに日本語DPであったことや一条校であったことが重なり、IBを乗り越える上での情報不足に悩まされました。それを活かして、現役IB生のIB生活を充実させることに貢献したいと考えています。

新型コロナウイルスの影響で現役IB生の皆さんは情報収集を思うようにできず、悩んでいるのではないでしょうか?高校2・3年生の現役IB生だけでなく、IBに来年度から挑戦することが決定している高校1年生も含め、何かIBに関してや、入試、国内/海外大学進学に関して質問がありましたら、下記メールアドレスやSNSアカウントまでご連絡ください!

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長くなりましたが、ご覧いただきありがとうございました!1人でも多くの方の選択の参考になっていたら嬉しいです。