みなさん、こんにちは。熊谷優一です。2019年4月20日に、苦悩するIBコーディネーターのみなさんがざっくばらんに情報交換できるような場として、「IBCカフェ」なる会を開催しました。そこで、「世代を超え、立場を超え、学校を超えて学ぶ会うイベントをずっとやりたいと思っているんです」とぽろっと話したところ、「じゃあ、一緒にやりましょう!」」と言って下さるいい人がたくさんいましてですね、あれよあれよという間に、「ナレッジキャラバン in 大阪 2019 夏」というイベントが実現することになりました。
「ナレッジキャラバン in 大阪 2019 夏」概要
「チノメザメ~21世紀を学ぶ君へ~」を熊谷と共同運営している松岡航です。実際に体験授業を受けながら、年齢も、性別も、立場も、学校の枠を一回全部取っ払ってみんなで学びあう。熊谷が教員になった23年前から密かに温めてきた(蒸発していないでよかったです)というこの企画を聞いたときは、「面白い!」と思いました。
また、そんなプラットフォームを作りたいという熊谷に賛同する人たちがビックリするくらい多くて、本当にびっくりしているというのが正直なところです。
さて、「ナレッジキャラバン in 大阪 2019 夏」概要については以下の通りです。参加者のみなさんは2つの授業や実践研究発表を聞くことができます。体験授業や事例研究発表は全部で13教室分準備しています。その辺は熊谷から説明してもらいましょう。
日時:2019年8月25日(日)開場12:00、開演13:00、終演16:00
13:00 ~ 13:45(45分) – 体験授業会 1
13:45 ~ 14:00(15分) – 移動
14:00 ~ 14:50(50分) – 全体会
14:50 ~ 15:00(10分) – 移動
15:00 ~ 15:45(45分) – 体験授業会 2
15:45 ~ 16:00(15分) – 休憩・情報交換
16:00 〜 -大阪女学院個別相談(希望者)
参加費:18歳以上 2,000円、小中高校生 無料
申込方法:オンライン
※詳細な申込方法は7月13日に当ブログ(チノメザメ)で発表します。
おなじみの講師陣
再び、熊谷優一です。このイベントに来ていただく講師のみなさんを紹介します。これまで当ブログに書いていただいた方を中心に、ボランティアでお願いしました。中には自らやってみたいとメッセージをいただいた方もいらっしゃいます。もう少し詳しい紹介は次回に!
・鈴木秀樹先生は東京学芸大学附属小金井小学校でICTと学習支援を繋げて実践研究をされています。
・阿部富子先生は養護教諭で東日本大震災被災地の南三陸町の高校で養護教諭をされています。
・千葉由希子先生は国語の先生で、現在は大阪府立箕面高等学校で教鞭をとっていますが、かつては阿部富子先生と同じ学校の元同僚です。
・阿部公彦先生は台湾から来ていただきます。IB日本語を台中明道中学で教えています。
・梶木尚美先生は大阪教育大学附属高等学校池田校舎でIB歴史を研究されています。
・松崎秀彰先生は茨城県つくば市にある茗渓学園高等学校のIBコーディネーターの先生です。
・山崎哲嗣先生は大阪女学院中学校高等学校で「知の理論」を教えていらっしゃいます。
・中西由次先生は大阪女学院中学校高等学校でIB数学を教えていらっしゃいます。
・川本敦先生はPYPの先生です。聖ヨゼフ学園小学校で教えていらっしゃいます。
・濵大輔先生は今話題のイエナプラン教育が専門の先生です。聖隷クリストファー小学校の設置準備をしています。
・古屋佑奈先生はMYP保健体育の先生です。高知国際中学校・高等学校で教えていらっしゃいます。
・William Miller先生はIB English Bの先生で、現在の私の同僚であり、よき友人です。
私も実はラインナップに入っているのですが、この顔ぶれを見ると、私はかえって出て行かない方がいいかなぁと怖気づいています。ちなみに私はコタエがひとつとは限らない。そんな問題にチャレンジする小中学生向けの体験授業を考えています。
学びあうことのその先に
現在、日本では国際バカロレアやイエナプラン、ドルトンスクールといった海外の教育プログラムを導入する学校が増えています。次期学習指導要領では、知識偏重型の学習からアクティブラーニング、探求型学習、概念型学習など新しい学習観が盛んに提示されています。
しかしながら、それがどういうことを意味しているのかについて、私たちは本当の意味で理解しているでしょうか。大人は、現在学んでいる子どもたちの学習方法について「新しい」という形容詞を用いますが、子どもたちにとってはそれは新しくもなんともない、今まさに学んでいるコトに過ぎません。
でも、大人にとってはやっぱり新しい。だって学び方は違いますもんね。そこで、児童・生徒・学生・保護者・教員・社会人がともに(新しいと言われている)学びを一学習者として体験することにより、理解を広げていくことを第一の目的として今回のイベントを企画しました。
そして、本イベントを通して年齢や性別、立場、所属する学校や組織を超え、学び合うプラットフォーム形成のはじめの一歩になったらいいなと思っています。
最後に
この企画に真っ先に乗っていただいた、大阪女学院中学校・高等学校のIBコーディネーター、鍵村信正先生に感謝申し上げます。そして会場を提供していただいた大阪女学院中学校高等学校のみなさんのおかげで本イベントは実現することができます。本当にありがとうございます。
お忙しい中、国内外から大阪に来ていただく講師の先生方、一銭の儲けにもならないのに、快く引き受けていただきました。そしてボランティアを申し出ていただいた当ブログ読者のみなさん、「オトナキャラバン」に参加していただいたみなさん、協賛をしていただく企業や個人のみなさん(まだまだ募集していますのでお問い合わせフォームよりご連絡お待ちしております)、私一人ではここまでのことは到底できませんでした。こころよりお礼申し上げます。
準備にはまだあと1ヶ月と少しあります。久々に文化祭前の生徒会顧問になった気持ちです。懐かしいなぁ、この不安と高揚感。折角集うので、この夏は大阪で、みーんなで楽しいことをしましょうよ!