第1回筑坂IB説明会報告

スポンサーリンク




みなさん、こんにちは。熊谷優一です。筑波大学附属坂戸高等学校で国際バカロレア・ディプロマプログラム・コーディネーターをしています。

7月28日(土)に今年度第1回目の学校説明会が行われ、私が担当している国際バカロレアの体験授業と説明会にも多くの中学生、保護者のみなさんがいらっしゃいました。正直、誰も来なかったらどうしようと心配していたので、ホッと胸をなでおろしています。

こんな風に学びたかったんです

学校全体についての全体説明の後、「知の理論」という科目の体験授業を行いました。以前以下のエントリー『犬は吠えるがキャラバンは進む vol.3-1』で紹介した「リンゴ」のアクティビティです。今回のこのようにカスタマイズしてみました。

恒例のEnglish Caravanレポートです。今回は5回シリーズの1回目です。
  1. まずは頭の中にリンゴをひとつイメージします。
  2. 二人一組になって、イメージしたリンゴを英語でパートナーに説明します。
  3. 聞き手は説明されたリンゴをスケッチブックに描きます。
  4. その後、そのリンゴを見比べ、私たちが共通して知っていることに焦点を当てて話し合います。
  5. 最後に、私たちが共通して知っていることはどのようにして知ったのかについて話し合います。

授業には中学生はもちろん、小学生、そして保護者のみなさんも参加しました。みなさん、「リンゴは食べられるもの(食べられるものと食べられないものがあること)」であることを食べた「経験」から知っていること、実際には完全な丸でないことは知っているものの、丸っぽい形と「知覚」していることなどがあげられました。

授業が終わってから、とあるお母さんから、「学生の時にこんな風に学びたかったし、子どもにはこんな風に学ばせたいんです」と仰っていただきました。以前も書きましたが、こんな学び方をしたいと思っている人たちは私だけではなかったんだなと思って、テンションが上がりました。

内申点という見えない圧力

体験授業が終わると、個人的に話を聞いたり、質問したりすることができる面談の時間が用意されています。ただ、担当が私ひとりでは随分と長い間お待たせすることになるので、何人かの国際バカロレア(IB)科目を担当するスタッフにも入ってもらっています。

でもね、凄く嬉しいことがあったんです。どんなに待ってもいいから、熊谷と話したいと言っていただき、別のスタッフとの面談が終わった後、1時間以上私を待っていただいた方が何名かいらっしゃいました。申し訳ないと思いつつ、実は目頭が熱くなりました。これまでIB教育の良さを私なりに一生懸命伝えてきたつもりですが、こうして中学生とその保護者のみなさんとお話しするのは初めてだったので、受け入れてもらえなかったら、これはもうどうしようかと不安に思っていたからです。

ただ、気になる話もたくさん聞きました。中学生の内申点に関してです。

私は中学校で教えたことがないので、実際のところ内申点について語られていることの真意はわかりません。が、個別面談で話を聞いてみると、「内申点で縛られている」ため、疑問に思っていても、先生の意に沿わないことを発言することは良くないと感じている方が多かったようです。

このブログをご覧になっている中学生のお子さんを持つお父さん、お母さん、どうですか?内申点で縛られているという感覚は理解できますか?

確信とプレッシャー

先日、説明会に参加されたお母さんから、当ブログの問い合わせフォームに、こんなメッセージをいただきました。ありがとうございます。励みになります。

このような内容を書いてもいいのかどうか逡巡しましたが、まずは行動を起こすこと!と思いまして……。筑坂の学校説明会に参加した保護者です。こちらのブログを教えていただき、IBを理解するため急いで読んでみました。感動の涙で、スマホを持つ手が震えました。まだ理解できてはいないのですが、私にはこの教育プログラムが息子に合っているように思えてなりません。そして何より、熊谷先生との出会いが息子の大きな影響を与えてくれると確信しております。8月12日に行われる2回目の説明会にも伺うことにしました。次の体験授業も楽しみにしております。

過分にお褒めの言葉をいただき、幸せに感じると同時に恐縮しています。そして、ネガティブな私は、その期待に応えられるかというプレッシャーに押しつぶされそうです(笑)。次回の説明会にはお父さんも見えるとのことだったので、少なくとも同じ授業はできないなと、焦り始めました。またネタを考えます。

最後に

坂戸でIBをやったところで誰も来るはずがない……これまでずっとそんな風に揶揄されてきました。しかし、これは日本の公教育にとって大いなる挑戦なのです。そしてそこに以下のエントリーで表明した私の夢があります。

公式オープンに寄せて熊谷優一が夢を語ります。

IBのプログラムはこれまで英語をネイティブ並みに話すことができる子供たちしか受けることができませんでした。しかし、数年前に国家再興戦略の一政策として、日本語と英語によるプログラム受講が国公立の高校でも可能になりました。これからの高校生は日本の高校卒業資格を得ることができ、そして国際標準の教育を受けることができる機会を選択することができます。本当にうらやましいです。私が中学生だったら、間違いなくIB校に進学し、ディプロマ取得を目指したでしょう。

知らないで選択しないことと、知っていて選択しないことは全く意味が異なります。まずは知ってみませんか。次回の学校説明会は8月12日です。お待ちしています。

さて、そろそろ中学生に向けた新シリーズ「今からIBをはじめる君へ」を始めようと思います。その中でIBのプログラムについて詳しく、そしてかみ砕いて伝えていきたいと思います。夏休みはIBワークショップの言語サポートで札幌、高知、名古屋と回っているので、夏休みが明けてからになるかもしれませんが、近日公開できるように頑張ります。もう少々お待ちください。

今日のお別れの曲は、最近ちょっとハマっているONE OK ROCKで「未完成交響曲」です。では、4日後にお会いしましょう。クマユウでした。

スポンサーリンク




フォローする