お知らせ:日経xwomanの取材をうけました その2

先日、当ブログを読んでくださった日経xwomanの記者さんから連絡をいただき、取材を受けました。全2回中に1回目の記事がリリースされたことを先月報告しました。

そして、少し前になりますが、後半もまもなくリリースされています。

有料会員向けではありますが、前半部分は無料で読むことができます。もしよかったら目を通していただければと思います。

この中では、「食卓で家族読書会をしてみてはどうですか」と提案しています。本を読む習慣をつけ、本を読むことの体験を意味づけるために家庭でもできることは、家族で同じ本を読んで、その本についてオープンディスカッションをすることだと思います。

以前、13月シリーズの中でも書きましたが、私はほぼ文盲であった祖母が毎晩私に食事を作る準備をしていたり、皿洗いをするときに、音読させくれたことで読書習慣を確されたと心から感謝しています。あのときの体験が私のとって本を読むことを意味づけてくれていることは確かです。

小学生の時に読んだ「大きなかぶ」という話にみなさんは違和感を覚えませんでしたか?

特に小学校低学年のうちに、本を読んで浮かぶ問いを他の誰かにとりあげてもらい、話し合う機会を得ることができたら、大人の規格に則った思考でなく、より創造的な思考力を育てることができるのではないかと思っています。

ただし、大人は注意が必要です。こどもの発言を否定したり、その発言をした子ども本人を評価したりしたら、こどもは心を閉ざしてしまいます。私自身の経験も踏まえて、どんなことを発言してもいいという精神的に安全な場を作ることがとても大事だと思います。

国語に時間に、教科書で読んだ作品について、「質問はないか」と聞いておきながら、質問したら、「うるせー黙ってろ!」と言われたら、私だけでなくみなさんも、もう発言しなくなりませんか?

確かに、時間には制限があります。質問が多い子どもには、今日は3個までという風に制限をもうけるといいでしょう。また、子どもたちは、どんどん質問もわいてくるようになります。ときには思っていることと言葉に乖離があるかもしれません。その時は、大人の「問う力」の発揮しどころです。うまく問えば、子どもたちは自分たちだけでは到達できない考えを表現できるようになります。そんな経験、みなさんもあるのではないでしょうか。

さて、最近では、IBに興味を持っている中高生を対象に読書会を行ったりしていますが、最初は本とどう向き合えばいいのか難しくてわからないと言っていた子たちが、自分なりの読み方をしてもいいんだと知るやいなや、本を読むことに意味を見出し、その楽しさ、また他者と意見交換することの面白さを実感していく姿を、ともに本を読む者として嬉しく感じています。

皆さんも、そんな読書会、ぜひしてみてください。読書会については、また改めて書きたいと思います。