学びを選択する勇気

みなさん、はじめまして。吉田健人と申します。熊谷先生の生徒といえば生徒ですが、このブログ(今からIBをはじめる君へ)に登場している他の5人の筑坂生と違って私はEnglish Caravanに誘われましたが、一度も参加したことはありません。

クマユウは怖いです。普段は優しいですが、面と向かうと凄く怖いです。あの5人もよく言っていました。痛くないけど、圧が凄いから痛い感じがするって。同感です。高校時代、私は正直、クマユウと関わる勇気がありませんでした。

自信がない

筑坂には自主性が求められます。なので先生からあまり指図はされませんでした。入学した頃の私は自主性がなく、やれと言われたことだけやっていました。例えば必修授業。自主的にはやったのはバドミントン同好会くらいです。もちろん授業にも本気で取り組みましたが、あとはフラ〜と流れるままに生活していました。

筑坂にはたくさんチャンスが転がっています。ですが、私はそれを十分に活かすことはできませんでした。なぜなら、それに参加する勇気や自信がなかったからです。参加した時に失敗するんじゃないか、恥をかくんじゃないかなどネガティブなことばかり考えてしまいました。1人じゃ何にもできない私は結局いつも怖いことから逃げてきました。今思えば何のために筑坂に入ったのでしょうか。

交流を通じて

このような話を聞いていると私の高校生活は壊滅的に思えますが、自信をもってがんばったといえることはあります。それはボランティア活動です。例えば子どもと遊ぶボランティア、介護センターでのボランティアなどです。3年間で6回ほど参加しました。

それを通して私は多くの方と交流しました。今まで人に会うと第一印象や見た目だけでその人のイメージや判断をしてしまいがちでした。でも1人1人には見た目だけでは判断できないような面白さや性格があるのだと思いました。

これはボランティア活動だけに限らず筑坂でも実感しました。筑坂には個性の強い先生や多種多様な考えをもった人で溢れています。そのような人たちと交流したり何かについて議論したりすることで自分の価値観や世界を広げられたように思います。

立ち向かう勇気

そんな中の1人が熊谷先生です。先生からは英語の学習や進路、卒業研究(筑坂では3年生になると各自研究テーマを設定し、そのことについて論文を書きます)に関してはよく厳しく指導を頂きました。

熊谷先生に限らず他の先生からも同様に指導して頂きました。最初はもちろん怖くて辛かったです。しかし追い込まれて自問自答をするうちに、それらは全て自分のために言ってくれているのだと私は気づきました。

鹿間くんが熊谷先生のことを赤鬼と呼んでいましたが、それくらいおっかいないクマユウのところに入試対策に面接練習に自らお願いしに行ったときは、我ながら大きな進歩だと思いました。

厳しい先生や物事へ立ち向かうことは勇気や覚悟が必要です。でも、それに打ち勝ってこそ得られるものが必ずあります。チャレンジすることが大切です。そして、自信がないとか言ってぐずくずしていないで行動することです。

私は3年の夏に深く後悔します。他の先生に誘われて「国際フィールドワーク入門」という長野県黒姫高原で毎年行われる3泊4日の英語漬けのキャンプに参加した時のことです。現地に住む外国人の聞き取り調査に出かけたり、英語でプレゼンするなど内容はハードです。自分にはどうせできるはずはないとそれまで私は参加してきませんでした。でも、終わったあとの達成感は清々しく、やってみればそれなりに得るものは大きいと実感しました。そしてその時ようやく筑坂にある良いチャンスを逃してきたことを深く後悔しました。

自信がないという最高の言いわけで何もしないことの正当性を訴えるのはもったいないと以前「劣等の往復運動」でクマユウも書いていましたね。悔しいけど、その通りだって今は思えます。

自信がないからと訴える若者たちへ熊谷優一がメッセージを送ります。

最後に

筑坂で私はたくさんの人にお世話になり、貴重な経験をしました。そこらじゅうに転がっているチャンスを十分に活用できなかった私ですが、私の高校生活を通して、中学生のみなさんに伝えたいことが2点あります。

まず1つ目は挑戦することです。チャレンジすることの大切さです。身近にやってみたいことがあっても意外と勇気がなくてパスしてしまうことがよくあります。ですが、挑戦してみると新たな発見があったり経験になったりと必ずメリットがあります。そして本当に得です。「やらない後悔よりやる後悔」という言葉を思い出して是非興味のあることにはチャレンジしてください。

そして2つ目です。その時には目的をもって行動してください。前述のようにとりあえず興味関心のある活動や物事には挑戦してみることが大切です。しかし、やるからには自分なりの目的や目標がないと何の為にやっているのか、その活動の意義が曖昧になってしまいます。そうして、何となく過ごしていると月日はあっという間に過ぎてしまいます。なので、行動をするからには何かしらの目的やゴールを考えてみてください。それを達成するように努めることで自分を更にレベルアップさせることができるのではないでしょうか。

大学では高校での反省を活かし、後悔のない濃厚な4年間にしたいと思います。必ず!今から楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました。