「ナレッジキャラバン」のこれからの歩み

みなさん、こんにちは。熊谷優一です。これまで2年半に渡ってナレッジキャラバンを主宰し、共同運営の松岡と当ブログ(チノメザメ)で情報を発信してきました。そしてより良い教育を提供することを目指して活動されているたくさんの方々とこの3年間たくさん知り合ってきました。

本質的な議論

急激に変化しているグローバル社会において、生涯に渡って学び続けることが大切であること、そのための知的体力を育成する必要があると思っている方々は、国籍、年齢、立場といった枠を超え、たくさんいるんだという感動をこの3年間ひしひしと感じてきました。

色んな人達の力を借りて私たちなりに活動をしてきましたが、やはりそこには限界もありましたそうしたらこの活動を広げられるだろうか。継続することができるだろうか。目下、そのことが私たちの目の前に確かな課題として立ちはだかったいます。

どのような形でこれから活動を続けていくか、今、これまで活動を展開する上で色々相談に乗っていただいたみなさんとも話しながら、今後の歩みを決めていきたいと思います。

これまでも、これからも

阿部富子先生が以前こんなことを書いてくださいました。私が忘れていたこと、言語化しきれていなかったことを気づかせされました。

被災地の養護教諭がIB通して得た、自らの気付きについて

私が学習者に伝えたいのは、本当に何かをやりたいと思うなら、100%自分の理想を実現することはできなくても、挑戦してみようということです。そして学習者一人ひとりの特性とニーズに個別化した学習方法をデザインできるスキルを大人たちも枠やしがらみを超えて一緒に学んでいこうということです。

それが形となったのが、「ナレッジキャラバン in 大阪 2019 夏」でした。

おかげさまで大阪女学院中高で開催したイベントを無事に終えることができました。

学び会いのプラットフォーム

まだまだやりたいことがあります。実現をこの目で見たいプランがあります。まだ構想段階ですが、チームはいくつか出来上がりつつあります。私よりとは比べ物にならないくらい若くて、アイディアも才能もセンスも豊かな人たちが計画してくれています。私は教育という文脈に彼らに比べると割と長く携わっているので、少しだけ助言させてもらっています。

そのうちのひとつは年内には形になるでしょうか。チームリーダーの大平共紘くんどうでしょうか。航くんが取り組んでいるのは年度内は厳しいかな。どうぞみなさん、報告をお待ち下さい。待ち遠しい!

みんなが学び、そして出会えるプラットフォームを作ること。私はそれに挑戦したいと持っています。みんなの興味を持ち寄って、みんなの得意を持ち寄って、よりよく学び続けられるそんなコミュニティーを形成できたらいいなと思っています。

みなさんもご一緒しませんか?

最後に

私は自分と違う人との関わりの中で、自分自身がどういう人間であるのかを学んできました。一人で学ぶことで個人的な知識はたくさん獲得することができます。それはそれで尊いことです。でも、誰かとともに取り組んだことは苦労や煩いごとも少ないないけれど、その達成感は関わった人数分だけ大きくて、多面的で、そして生涯に渡って記憶に残り、その記憶とともに生きていけます。

23年前、宮城県の教員採用試験の二次試験の小論文では「リズム」というタイトルが出題されました。そこでは異なる個性の集まるガッコウという場所で、どうハーモニーをもたらすか、コンダクトするのがセンセイの役割だ的なことを、上記のようなその過程と結果の話と合わせて書いたのではなかったかと思います。

熊谷が知識ゼロで参加したIBワークショップでの惨事を語ります。

なるほど、知識ゼロの状態で初めて私がIBのワークショップに臨んだ際も、学んだのはそこでした。私は根っからのコーディネーターなのかもしれません。今後もどういう形になるかはまだ決断していませんが、ナレッジキャラバンの活動に何らかの形でコーディネイションしていきたいと思います。