「ナレッジキャラバン in 大阪 2019 夏」レポート by 濵大輔 前編

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静岡県浜松市にあります聖隷学園にて、2020年4月開校予定の新しい小学校(聖隷クリストファー小学校)の設置準備をしている濵大輔(はまだいすけ)と申します。公立小学校の学級担任を主に、さまざまな現場で教職に携わって11年目。今ではオランダで広まるイエナプラン教育を専門とするようになりました。オランダで3ヶ月のイエナプラン教育専門教員養成研修に参加したのも、もう2年前。今年度より「英語イマージョン × 探究学習」を掲げる学校(将来的にIB PYP認定校を目指しています)の立ち上げに携わり、IBとの関わりも深め始めている今日この頃です。

さて、今回体験授業を担当させていただくことになったのは、友人である聖ヨゼフ小学校の川本敦先生に声をかけて頂いたのがきっかけでした。熊谷先生とはその時に初めてやり取りをさせて頂きましたが、メールだけでも打ち解けていけたのは驚きました。良い出会いはいつ訪れるかわかりませんね。

小さな時事と大きな時事

ここ最近、わたしの考える授業はどんどん即興的なものに変わってきています。例えば、子どもたちが日常の生活で経験する出来事、地域・国・世界で今まさに起こっている出来事を即興的にキャッチして、学級という共同体の学びに用いること。その方が、子どもたちの学びに対するモチベーションを増幅させたり、学びをより意味のあるものにすることができると感じています。(ちなみに、イエナプラン教育では前者を「小さな時事」、後者を「大きな時事」と呼んで重視しています。*1)

とはいえ、今回は「45分の飛び込み体験授業」です。いくら即興的な学びが好みだといっても、そこは授業準備がものをいいます。ですから、事前に森ノ宮駅周辺をリサーチして、イベント当日に探究の題材を手に入れられるようにシミュレーションしておきました。

1回目の体験授業には、約20名の方にご参加いただきました。今回のテーマは「Joyfulな探究の入り口を体験する」と決めていました。

サークル対話

まずは「はじめまして」の挨拶。簡単にわたしのことを少しお話しさせて頂いたあと、近くの方と 1. わたしはどんな人で、2. なぜここにいるのか3分ほどおしゃべりしてもらいました。続いて、遊び。椅子を脇に寄せて、教室中央に大きな空間を作り、皆さんで一つの輪(サークル)を作ってもらいました。

「一人一人がかけがえのない尊厳を持った大切な存在であることを、毎日繰り返しサークルになって場を共有することで確かめ合う。その時間のことをサークル対話と呼んでいます」

こんな話をワークの合間に織り交ぜることで、イエナプラン教育について体験的に学びつつ、共同的な探究の入り口へと徐々に近づいていきました。サークルが整い、準備OK。サークル内の誰かを目掛けて拍手を送ります。

「ーーー パンッ!」

拍手を送られた人は、すかさずまた誰かを目掛けて拍手を。「パンッ!」

これだけでも十分楽しいのですが、途中でちょっといたずら。既に拍手が回っている中、わたしが新
しい拍手を追加で送ります。「パンッ! パンッ!」

「えっ!?」と若干どよめいた参加者の皆さんでしたが、さすがのアドリブ上手。これも難なく受け入れ、楽しんでくれました。

しなやかマインドセット

続いて、サークルを2つに分けて、ルールを追加。まず、拍手のテンポをどんどん上げていきます。そして、拍手を送られたことにすぐに反応できなかった人は、別のサークルに移ります。ただし、この時に失敗を思いっきり喜んで「ウフゥ~ッ!」と言います(笑)。1人でやると寂しいので、誰かが失敗したら同じサークルのみんなで「ウフゥ~ッ!」です。大人も子どもも、どの人も大笑いしながら「ウフウフ!」と言い合っている様は実に愉快でした。*2

ひとしきり盛り上がったところで、マインドセットの話を少ししました。「失敗してもウフウフ!と言ってしまうような、しなやかマインドセットで探究しましょう」ということです。*3

少し長いようですが、ここまでがウォーミングアップ(遊び、大事)。メインテーマの探究の入り口にはここから入ります。「皆さん、大阪といえば?」と尋ねると、「道頓堀!」「大阪城!」「たこ焼き!」と口々にいろいろな答えが返ってきました。さすが、しなやかマインドセットな皆さん。

と、ここでBGMをON!NHKの子ども番組でアレのことを歌った愉快な曲が流れる中、教室の隅からあるものを取り出しました。曲のリズムに乗りながら、いざ開封。薄茶色のビニール袋で三重に覆ったそれは、じわりじわりと姿を表わし……。

次回に続く

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