来世で回収せよ!

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みなさん、こんにちは。熊谷優一です。私は大学を卒業後、11年間宮城県の公立高校の先生として3つの学校で勤めた後、いったん退職して大韓民国政府大学院奨学金を得て、延世大学校大学院で勉強する機会を得ました。

しかし、帰国して早7年。私の韓国語は鈍っていくばかり。国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)に関わるようになってから韓国語で取材を受けたり、韓国の先生方にお話しする機会が増えてたりしてきている昨今、韓国語をもう一回しっかり学び直す必要性を感じています。

一番手っ取り早いのが韓国ドラマを毎日見ること。今日はアマゾンプライムで見ることができる2つの韓国ドラマにまつわるあれこれについて書きたいと思います。

入院中にもかかわらず…

韓国に住んでいた約4年の間2回手術しました。1度目は「完璧な状態」でも取り上げた左ひざ。2度目は胃です。どっちもまぁひどい思いをしましたが、その顛末はまた別回に取っておくとして、ひざの手術をした時期に見ていたのが、「華麗なる遺産」というドラマです。

阿部富子先生に暴露された若き日のクマユウを中年になったクマユウが振り返ります。

韓国のドラマは基本2日連続で放映されます。なので、展開が早い。土日に放映されていたそのドラマは小公女セーラ系のシンデレラストーリ-でした。意地の悪い継母と腹違いの妹にまんまと罠にはめられてすべてを失っても、希望を失わず、離れ離れになった家族と再会するため、歯を食いしばって生きているうちに幸運が舞い込んだり、大企業の御曹司と恋仲になったりという韓国ドラマの主流をなすストーリーです。主演は歌手のイ・スンギ(チョー・ヨンピルの「여행을 떠나요」のカバーが好きです)と「トンイ」で妃役を演じたハン・ヒョジュです。

そんなベタなノリにも関わらず、私はすっかりはまってしまい、手術を受けたばかりだというのに、放送時間が近づくと私は病人服のまま点滴のガラガラごとタクシーに乗って家に帰り、『華麗なる遺産』を見ては病院に戻るという生活を繰り返しました。

6人部屋だとね、集中してドラマが見れないし、好きなものを食べながらテレビを見たいじゃないですか!なので、チャジャンミョンと酢豚のセットとか、フライドチキンとかを配達してもらって夜な夜な楽しみました。入院中にもかかわずそういった不摂生がたたり、私の入院生活は1ヶ月に及びましたが、同室の大学生と後にヨーロッパを旅行したり、なんでかんでいい経験になりました。

トッケビ

最近見た韓国ドラマの中では「トッケビ」が面白かったです。トッケビとは韓国語で妖怪に当たります。お化けにあたるのはキシンと言います。そんなトッケビやキシン、そして死神が登場するドラマなんですが、これが何とも切ない恋物語になっているのです。一旦、番組HPからあらすじを紹介しますね。

高麗時代の英雄だったキム・シンは、若き王の嫉妬から逆賊として命を落とす。その後、神の力によって“不滅の命”を生きる“トッケビ”となってしまったシン。彼を永遠の命から解き放つことができるのは“トッケビの花嫁”と呼ばれる存在ただ一人。

そして900年以上の時を経たある日、シンは女子高生ウンタクと出会う。ウンタクはシンがトッケビであることを見破り、自分こそがトッケビの花嫁だと主張するが、半信半疑のシン。

一方、シンの家臣の子孫であるユ・ドクファが勝手にシンの家を死神に貸し出したせいで、シンと死神の男二人の奇妙な同居生活がスタート。そこへ親戚から厄介者扱いされていたウンタクが押しかけてきて賑やかになるシンの家。天真爛漫なウンタクと過ごすうちに、“不滅の命”の終わりを望んでいたはずのシンの心は揺らぎ始める。

同じ頃、死神はウンタクのバイト先のチキン店の社長、サニーと出会う。シンはウンタクに、死神はサニーに振り回されながらも、それぞれに芽生えた恋心を自覚。やがて、シン、ウンタク、死神、サニーの4人の恋と数奇な運命が動き始める。

来世で回収せよ

トッケビが900年の間、情を交わした人々を見送り続けなくてはいけない境遇には何とも言えない気持ちになりました。そしてそのトッケビを愛した人間の女の子は、トッケビにとって永遠の命を終わらせる存在でありますが、それは同時に愛する人を失うということですからね。くぅー、どうすればいんだ!

しかし、私が思い巡らしたのは願いも叶わず、思いも果たせず死んでいった主人公以外の人々の魂です。ドラマの中には幸せとは程遠い人生を送らざるを得なかった人々も描かれていました。運命という一言で片づけるには何ともあっけなく命は失われます。

なぜ自分だけと慟哭する者あり。辛い人生を終えられることに安堵する者あり。そんな人生の終わりに立ち会うのが死神の役割。損な役回りですね。来世ではきっとと願いながら死神は魂たちを送り出します。

確かに、今生で私たちの思いのすべてが誰かに通じるわけではないし、あらゆる願いが成就するわけでもないですよね。叶わない願い、果たせない思いがこの世の中には凄くたくさんあるんだろうなと考えさせられました。

でも、それらを来世で回収できたらいいくらいの長い目で改めて人生を捉え直したら、もしかして今生は心軽やかに送れるのかしれません。覚えているかどうかは別として、「続きは来世で!」ってノリはいかがでしょうか。

最後に

この一生だけでは私たちのすべての願いをかなえるには短すぎます。でも誰かにバトンを繋いで、その願いを引き継いで願いを叶えるという方法もありますね。

私はひとり、そのつもりで学問している先生を1人知っています。彼と過ごしたのはもう15年以上前、たったの数時間でした。しかし、学者であると同時に教育者である彼の姿勢は私の中に今もなお鮮明に生き続けています。

今度「Heroes」シリーズで、トルコで発掘を続けている大村幸弘先生をご紹介させて下さい。大村先生、お元気にされているでしょうか。ちょっと連絡を取ってみようと思います。

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