柏崎Eカンファレンス構想

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はじめまして、こんにちは。新潟県柏崎市で内科医をしている星山彩子です。

教育関係者ではなない私がなぜこのブログに寄稿しているのか?熊谷先生とどういうつながりがあるのか?と疑問に思われることでしょう。

始まりは1冊の本でした。今から5年前、当時2歳の長女の教育方針に悩み、さまざまな本を読んだ中で出会ったのが2007年発行の「国際バカロレア~世界が認める卓越した教育プログラム」です。

1冊の本との出会いから

国際バカロレアの教育を知るにつれ、そのバランスの取れたプログラムに魅了されました。自分の子供が、というよりは、できれば自分が高校生に戻って受けてみたいと思うほどでした。熊谷先生の以前、以下のエントリーで、「こんな風に学びたかった」という親御さんからの反響を紹介していましたが、私もまったく同様の反応を示しました。

予想を上回る参加者と反応得た説明会を熊谷が振り返ります。

日本国際バカロレア教育学会」会長である犬飼・ディクソン・キャロルさんを出会ったのも偶然でした。健診のため受診されたのです。本当に驚き、嬉しく思いました。彼女は温かくオープンなお人柄で、(IB本部で仕事をされていた)オランダから当地に引っ越してきてすぐに周囲の人たちに溶け込み、週の半分は筑波大で仕事をしつつ国際交流イベントを開催するなど常にエネルギーに満ちています。

熊谷先生とは、キャロルさんが主催したBBQイベントでお会いしました。1、2時間の滞在のために坂戸から柏崎まで車を飛ばして来られ、さりげなく会話を交わしてさっとお帰りになったので、“She(キャロルさんのこと) is my producer.”との発言しか覚えていませんが、以来こちらのブログを読んでいます。

キャロル・ディクソン友の会

キャロルさんはIBの専門家であるだけでなく、日本の教育をポジティブに評価され、日本的な価値観とIBとの融合に尽力している、たぐい稀な方です。日本語DPの導入が日本の公教育を大きく変えるとともに、日本が加わることが、西洋発祥のIBへの大きなインパクトになるともおっしゃっています。

そのような人が大都市でなく、柏崎在住であることは私たちにとって、この地域にとって大きな幸運だと考えるようになりました。IBについて知ってもらいたい。キャロルさんの話を皆に聞いてもらいたい。変化する教育の根底にある哲学って何だろう。子供たちに、心に残る学びを体験させたい。そんな思いが頭をぐるぐると駆け巡り、あるときふと思いついたのが、Eカンファレンス構想です。

キャロルさんの基調講演と、小中高校生向けのいくつかの分科会からなるイベント。すぐにキャロルさんにこの構想をお話ししたところ、ぜひやりましょう、いや、やらねばならないということになり、企画書を作成しました。

都会に住んでいれば様々な人がいて、チャンスも多く、教育について興味があればIB関連のイベントに参加することも簡単でしょう。実際にIB導入校に進学することを検討するかもしれません。文科省も、IB導入校を増やそうとしているため、大都市でそういったイベントを開催するとなれば資金や広報などの支援が得られる可能性があります。

しかしIB導入の関心校もない地方では、サポートはなかなか得られません。キャロルさんも、筑波や東京でIBに関わる人たちにこの企画についてあちこちアピールしてくださいましたが、関心を持っても実際に支援する人はいませんでした。遠い地方の話ですから、まあ当然といえば当然です。

ここで開催するイベントなのだから、何とか当地で賛同者を募って実現にこぎつけるしかないと、キャロルさんが主催するパーティーで企画書を配って回ったところ、運よく強力な支援者を得ることができたのです。

それが、ドナルド・キーン・センター柏崎理事の吉田眞理さんです。東日本大震災を機に日本に帰化した日本文学者、ドナルド・キーン先生の人となりや仕事を紹介するこのセンター設立には奇縁の連続だったそうですが、キャロルさんとの出会いにも奇縁を感じ、今まで育んでこられた人の縁を次々とつないで下さり、地元の教育委員会や大学、企業、教育や英語に関心のある方々とつながることができました。この企画は絶対に人が集まるからと背中を押され、大きな会場も確保し、乗りかかった船が思いがけず大きくなってしまったことにやや焦りつつも前進しています。

柏崎Eカンファレンス(仮)

では、Eカンファレンスの詳細です。

2018年9月23日(日)13時半より、柏崎市文化会館アルフォーレ大ホール、マルチホール、会議室にて行います。基調講演はキャロルさんによるプレゼンテーションで、IBの紹介を通して学びの本質を考える内容になると思います。まだ伝えていませんが、通訳は熊谷先生にお願いしています(きっと、いつものように「あ、いいですよ」って言ってくださることを信じています!)

分科会は小中高校生対象で、以下の通りです。
①哲学対話(小学校高学年対象・担当:NPO法人アーダコーダ
②マインドフルネス(小学校低学年対象・担当:イマジネックス
③デザイン思考(中学-高校生対象・担当:イマジネックス
④Art for everyone(特別支援学校通学者、小学生対象・担当:吉野榮子(柏崎市内のアーティスト・美術教員))
⑤TOK 公開授業(高校生対象・担当:熊谷先生)
⑥世界の教育現場から(中高校生対象・担当:Sandrine Waite(柏崎市内のALT))

IBが拓く世界を体験することと、インクルーシブ教育の側面も意識したものにしました。半年先のことなので、まだ内容・タイトルが変化する可能性もあります。3月中にEカンファレンスとしてFacebookのイベントページを作成し情報を挙げていきたいと考えています。市内・近隣のみならず、ぜひ全国から参加していただきたいと思っています。宜しければそちらもご覧下さい。

最後に

国際人とはどのような人物か、とドナルド・キーン先生に吉田さんが伺ったところ、「あなたと私は同じという感覚を持っている人」と回答されたそうです。地域の、日本国内の、世界中の様々な問題をジブンゴトとして捉えられる人。その解決に向かう人。IBの理想とする学習者像に重なります。

このEカンファレンスが、IBの魅力を知り、変わりつつある日本の教育について考え、楽しんでもらうきっかけになれば、これほどうれしいことはありません。そして真の「国際人」がこの地域から育っていくことを願っています。

ぜひ、これを機に柏崎にお越しいただければ幸いです。みなさん、お待ちしています。

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