「ナレッジキャラバン in 大阪 2019 夏」レポート by 大平共紘

皆さん、こんにちは。熊谷先生が筑波大学附属坂戸高校だったときの生徒であり大平ブラザーズ双子の弟の大平共紘です。この画面のトップの写真の右側に写っているのが私です。このブログのエントリーにも何度か登場しているので、もしかしてご存じの方もいるかもしれません。

クマユウがなんかやるらしいと聞き、久しぶりに同級生にも会いたかったので、7/15に大阪で行われた「シークレットキャラバン」という大人向けの勉強会に参加しました。そこで今回の「ナレッジキャラバン in 大阪 2019 夏」の話を聞き、すぐにまた大阪に来ようと思いました。

RPG

「ナレッジキャラバン in 大阪 2019 夏」に参加して、一番感じたことを一言で表すなら「RPG」です。ロールプレイングゲームとは、ゲーム内の世界に割り当てられた「役割」を持つ人達が協力しあって探索や戦闘や試練を乗り越えて目的を達成することを、プレイヤーが体験できるゲームです。僕の好きなゲームは、日本のRPGの代表作であるドラゴンクエストで、僕の青春を捧げたと言っていいほどハマってしまいました。

では、なぜRPGなのか。今回は様々な活動をしている講師陣が体験授業をして、その参加者達に「全く別物の授業でも、それぞれが目指している先は同じなのではないか?」という問いを、歴戦の勇者(!?)である熊谷先生が問いかけるという流れのナレッジキャラバンでした。もちろん他にも先生はいろんなことを言っていましたが、僕はここの問いが一番心に響きました。

世界中を旅して、各地で教育のスキルを極めた人達が、目的を持った一人の男の元へ集まり、教育の未来を考える。全体会では話をする熊谷先生がだんだん「世界を良くするために仲間を集めて世界に立ち向かう勇者」にみえて、その勇者と仲間たちの旅を言葉で発信することで、ブログや今回のキャラバンなどで参加者が「擬似体験」できるという流れが、僕は「RPGだ」と感じるにいたりました。

メッセージ

全体会のオープニングを飾ったのはSEKAI NO OWARIの「RPG」です。その歌に合わせて、クマユウと兄の敦尊が動画を作成しました。動画はこちらのリンクから見ることができます

主人公は戦なのか、自然災害なのか、故郷を失った少年です。その少年が旅に出ます。夜空を見上げて故郷や故郷の人々を懐かしみつつ、一人でラクダに乗って旅を続けます。少年はとある小さなキャラバンサライ(隊商宿:砂漠を旅する)で魅力ある旅人たちに出会うんですね。そしてその後旅をともにします。方法ではなく、ひとつの目的に向かって。

それが今回の「ナレッジキャラバン」の講師の皆さんという設定でした。最後にクマユウをのぞいた講師の先生方のお一人お一人の似顔絵が、「君に出会えて僕は本当に良かった」という歌に乗って映し出されましたが、あれは本当は講師の先生もそうだし、参加者やボランティアの皆さんも含めてあの場にいた一人ひとりへのクマユウからのメッセージだったのかもしれません。

そして一人だったキャラバンは無数のラクダに乗った人々とともに歩みを始めるところで動画は終わりました。そうか!ナレッジキャラバンってそういう意味だったのか!次はどこで、そして誰とキャラバンやるのか、今から楽しみです。

空っぽのポケット

プレッシャーで夜も眠れず、朝から何も喉を通らず、全体会では手の震えを隠すために手を後ろに話すクマユウの姿を間近で見ていて、ネクラエピソードは高校生の頃からたくさん聞いていましたが、色んな所で話しなれているはずなのに、こんなに緊張するんだって、このブログで書かれてきたことは嘘偽りのない本当なんだって、なんかすごく励まされました。この感覚うまく伝わりますかね?

だからかもしれません。今回参加した同級生はPR動画を徹夜で作ったり、クマユウの模擬授業で通訳をしたり、ボランティアに集まった皆さんも参加者の案内や教室作成したり、様々な人がイベントの運営に協力してしてしまうのは。

そんな皆さんを見ていて、僕には何も持ち合わせるものがないと実は内心慌てていました。ポケットの中は空っぽだって知って焦ったというか……。あれ以来、「自分の役割ってなんだ」「何かできることはないのか」と自らに問いつづけています。絶対に僕だからできることがあるんだって信じています。

最後に

クマユウは言います。自分の強みを見い出すのは紛れもない自分自身でしかないって。僕たちは自分の弱みを見つけるのは得意です。でも、自分の強みって何だって聞かれると、途端に言葉に詰まります。

自分と対話をすること。今回もクマユウに言われました。僕は自分自身を深く見つめるタイプではありませんが、今がその時なんだと思います。そして、今ちょっとそれが見えかかっています。

この次にお目にかかるときはその報告ができたらいいなと思っています。それでは、大平ブラザーズ双の弟、大平共紘でした!