みなさん、こんにちは。熊谷優一です。
関西に来てから千里国際の米田謙三先生、灘高校の井上志音先生と勉強会を主宰しています。少しずつ参加される先生方も増えてきました。学校や校種を超えて、定期的に集まり、今盛んに話題になっている、「探究型学習」とか、「ICT」とか、「図書館活用」などについて議論しています。
今後はこの勉強会をもっと広げて行きたいと考えています。まずは様子見に、8月1日(木)、2日(金)に「関西ICT展」が開催される私たちの勉強会が企画したパネルディスカッションとワークショップにいらっしゃいませんか?
させられ学習を防げ!
これまで何度か勉強会を開いて、諸課題について議論してきました。様々な教科、様々な立場、様々な学校文化からの視点が共有されるたびに、現在学校教育が抱えている共通した課題が浮かび上がってきました。
教育に金がかかるという主張は最もですが、私たちが議論の途中で行き当たったのは、「もっとお金が必要だ!」ではなく、「ソフト」と「マインド」を育て、浸透させる必要があるということです。
例えば、どこの学校でも「調べ学習」や「探求・課題発見型学習」が行われていると思います。でも、その学習活動がどんな目的を持ち、どこをゴールにしているのか、明確に学習者に説明されているでしょうか?学習者がその目的を達成し、ゴールに到達できるよう、指導者は適切な形成的評価のもとに総括的評価を設定し、授業デザインを行っているでしょうか。
学習者にとって「調べさせられ学習」、「探求させられ学習」に終始してはいないでしょうか。アクティブ・ラーニングを誤解したまま、「アクティビティ・ラーニング」として授業を進めていないでしょうか。
そんなことを考えるきっかけにしていただければと願っています。それでは私が参加するパネルディスカッションとワークショップをご紹介します。
8月1日(木)
「となりの高校、アクティブ・ラーニングどうしてる?~BYOD、21世紀型スキル、グローバルをテーマに~」
13:00~15:00 コーディネーター:米田 パネリスト:辻誠一(関西創価高校)、宋上志(関西学院千里国際中高)、熊谷優一(ナレッジキャラバン) |
8月1日、2日とも私は国際バカロレアの指導および学習手法について話題提供する予定です。その方法は国際バカロレアのプログラムにおける各教科の総括的評価を見ると自ずと見えてくると思います。
8月2日(金)
「学びの基礎スキルを考える − “Approaches to Learning” “Approaches to Teaching”−」 全体会及び分科会(ICT活用、図書館活用、探究・課題解決型の3つ)
13:30 – 14:10 / 全体会 全体進行:井上、米田、熊谷
14:15 – 16:00 / 分科会 全体進行:井上、米田、熊谷 14:15 – 15:05 / 分科会1 15:10 – 16:00 / 分科会2 16:00 – 16:25 / 共有、クロージング ※3つの分科会が並んで、2回実施予定 各分科会のテーマとファシリテーターの先生方は以下のとおりです。 分科会テーマ1 :ICT活用 四天王寺高等学校中学校 香月勝 関西創価高校 辻誠一 分科会テーマ2:図書館活用 関西学院千里国際中高等部 中野ひかる 清教学園中・高等学校 南百合絵 分科会テーマ3:探究・課題解決型 東海大学付属大阪仰星高等学校 阿部守勝 アサンプション国際中学校高等学校 岡本弘之 |
最後に
今はどんどん学校の垣根を超えて、先生方が勉強会を開いたり、参加したりしていることを保護者や生徒のみなさんはご存知ですか?昨年は私も宮城県の先生が集まる勉強会で仙台で「Most Likely to succeed」という映画の上映会とその後のワークショップを行いました。その時の様子は「日本人英語教師の存在意義を問う」でご覧ください。
このような勉強会は全国で行われています。私の前任校でも地域を巻き込んでこんな素敵な勉強会を提供しています。
私も負けじとこの夏8月25日に仲間たちと「ナレッジキャラバン in 大阪 2019 夏」と題したイベントを大阪女学院中学校高等学校にて開催します。年齢、所属、立場を超え、みんなで学び、そして会うプラットフォームを作りたかったんですよね。国内外の13人の教育者とともに学び会って見ませんか?申込み、授業概要は「ナレッジキャラバン in 大阪 2019 夏」授業概要を御覧ください。