「ナレッジキャラバン in 大阪 2019 夏」講師紹介 vol.2

みなさん、こんにちは。熊谷優一です。これまで、来る8月25日(日)に大阪女学院中学校高等学校にて開催される「ナレッジキャラバン in 大阪 2019 夏」というイベントを告知、紹介をしてきました。すでに100名を超える申込みを頂いています。北海道、四国、九州、また海外からもお問い合わせいただきました。

関心を寄せていただき本当にありがとうございます。まだまだ申込みを受け付けています。『「ナレッジキャラバン in 大阪 2019 夏」授業概要』に授業概要と申込みリンクがありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。

2019年8月25日(日)に大阪女学院中高で開催する本イベントの受付が本日より始まります。

小学生以上であればどなたでも参加できます。年齢も、性別も、立場も、学校の枠をも超えて、共に学び合う、そんな一日になればと願っています。今回は『「ナレッジキャラバン in 大阪 2019 夏」講師紹介 vol.1』に引き続き、そんな「学びのプラットフォーム」に集う講師の先生方を紹介第二弾です。

世代を超え、立場を超え、学校を超えて学び会うイベントに集う講師の面々を紹介します。

講師紹介 part 3

山崎哲嗣先生と中西由次先生は今回のイベントの会場校である大阪女学院中学校高等学校の先生です。山崎先生は国際バカロレア・ディプロマ・プログラム(IBDP:International Baccalaureate Diploma Programme)のコア科目である「知の理論(TOK:Theory of Knowledge)」の先生、中西先生は同プログラムの数学を担当されています。お二人とも超多忙の中、今回のイベント実現のためたくさん提案をしていただきました。

川本敦先生は聖ヨゼフ学園小学校で国際バカロレアのプログラムのうち、小学生を対象としたプライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP:Primary Years Programme)を教えていらっしゃいます。私はディプロ・プログラムのコーディネーター(DPC:Diploma Programme Coordinator)なので、PYPについてはあまり詳しくないのですが、ひょんなことから知り合った川本先生に色々と教えていただいています。今後日本における国際バカロレア教育普及発展のために小学校から高校段階のプログラムを一貫する理解が必要になってきます。川本先生こそ、その中心人物になるはずです。

濵大輔先生は川本先生からご紹介いただきました。濵先生が勤める聖隷クリストファー小学校は2020年4月開校予定の小学校で、「英語イマージョン × 探究学習」を柱に掲げています。今後はPYP認定の取得を目指しています。濵先生は勉強熱心な先生です。オランダに3ヶ月渡ってイエナプラン教育専門教員養成研修を修了した上に、イエナプラン教育協会主催の場で実践研究を発表し、日本版の資格も取得しています。「IBやイエナプラン、その他の教育に学びつつ、かつてない独自のごちゃ混ぜ学校を作ろうと奔走中」とおっしゃっていました(笑)。

講師紹介 part 4

William Miller先生は私の同僚です。今回のイベントの話をしたら、ぜひ自分もこのコミュニティーのために何かしたいと申し出てくれ、IBDPのEnglish Bの模擬授業を提供してくれることになりました。彼は日本の特別免許を取得し、中高の英語科目も教えているので、英語を教える先生たちにとって彼のIBと日本の英語教育に対するアプローチと視点は学べるところだと思います。

千葉由希子先生は宮城県の公立高校の教員をしていたときの同僚です。彼女が初任のとき、私が2校目の学校でした。国語の先生です。あのときはお互い若かった……。あれからもうすぐ20年。大阪府立の先生になった現在、どんな授業を見せてくれるかとっても楽しみです(プレッシャーをかけているわけではありませんよ!)。

そして、最後に大阪女学院でIBコーディネーターをされている鍵村信正先生を紹介させてください。今回のイベントが実現できたのはほとんど鍵村先生のおかげなんです。コーディネーターは各校一人しかいないので、孤独中の孤独。同じ立場で話し合う人がいないので、自分の理解が正しいのかも正直わからない。だからみんなが繋がって情報交換する場が必要だという思いを共有しています。

そこで悩めるIBコーディネーターがたちが集まって情報交換する「IBCカフェ」を4月に開催したのですが、そこで私がポロッと話したことが僅か4ヶ月後に実現することができたのは鍵村先生がいたからです。鍵村先生には全体会でIBについて話していただきます。まだ言っていませんが、きっと覚悟はできていると思います(笑)。鍵村先生、本当にありがとうございます。

エール

オトナを対象にした学び会いの場、6月に行われた第1回の模様をレポートします。
オトナを対象にした学び会いの場、6月に行われた第一回の模様をレポートします。

6月に開催した「オトナキャラバン(仮)in 大阪 vol.1」には今回のイベントの会場を提供していただいた大阪女学院中高の保護者の方もいらしていました。こうして学校を超えて保護者のみなさんとつながることができて本当に嬉しく思います。そして、応援ありがとうございます。

先日は楽しい学びの時間をいただき、ありがとうございました。同じ方向性で未来を考える方々と出会うことができて、とても楽しかったです。あっという間に時間が過ぎました。お互いに敬意を払いつつ楽しみながら概念を熟成させていく授業は、娘が日本人学校で過ごした日々もそうであったことが思い出されて、少し泣きそうになっていました。

やはり自分の概念が広がっていくのは心地よいですね。同時に、下支えとなる知識も大切だと再認識しました。そこが陳腐化しないよう、引き続き学ばないといけないですね。自戒。また、同じテーブルだった意志ある若い先生方が活躍できるよう、何かしらの形で支えたいとも思いました。

それにしても大阪女学院!異常なまでに懐が深いことは知っていましたが、ここまでとは…。娘曰く、「女学院は、本気で何かをやりたい人の意欲は、否定しないで全力で応援してくれるから」と。今回、女学院が熊谷先生の希望を後押ししたとお聞きして、納得しましたし、嬉しかったです。2年前、編入受験を決めてよかった、とも思いました。

8月25日、先生の長年の願いが形となって動き出す1日になりますように。私もお手伝いさせてください。当日は娘もボランティア参加予定ですし、お力になれればと思います。

最後に

みんなの得意と関心を少しずつ持ち寄って学び、人間が作った枠を超えて出会う。そんな学びのプラットフォームを作りたい。

23年前に教員になってから思い続けてきたことが今、たくさんのみなさんの手を借りて実現しようとしています。感謝の気持ちが一周回って、私の誰からも頼まれていない計画に「一体なんでみんな協力してくれるんだろうか?」と首をかしげています。

もしかしてこの世の中って、私が思っているより遥かにたくさんいい人がいるのかも……。何につけ絶望的観測をしがちな私はこういうとき、めちゃくちゃ幸福感に包まれます。私も誰かが本気で成し遂げたいって思っていることに手を差し伸べられるような存在でありたいです。