9月15日(土)、16日(日)の2日間、東京は聖心女子大学で「未来の先生展2018」が開催されます。
私は15日(土)に9月15日14:50~15:50の1時間、仙台育英高校の石田真理子先生、茗溪学園高校の松崎秀彰先生、そして台湾は台中市にある明動中学の阿部公彦先生と一緒に「国際バカロレアは日本の教育を変えるのか」というテーマでワークショップを開きます。
学校の枠を超えて
そもそもこの話はこの3月にシンガポールで行われたIB Global Conference 2018に遡ります。こちらに私と松崎先生がそれぞれ書いていますが、私たちはこのとき非常にテンションが上がっており、飼い主の帰宅を喜ぶ犬のように、「あれやろう」「これやりたい」と話したのでした。
そして、今回のコラボレーションがこんなにも早く実現することになります。早速石田先生と阿部先生に声をかけたところ、やろうって話になりました。
いずれにしても、IBに関わっていなかったら、そもそも知り合うこともなく、こうしてコラボレーションが実現することもありませんでした。そして今、私たちは住んでいるところも、働いている学校も全然別々なのに、案外こんなにも簡単に、学校の枠を超えて一緒に取り組めるんだなと実感しています。
実は、この件に関して、実際にみんなで顔を合わせて打ち合わせたことはないんですね。メールでやり取りしています。みんな普段は本当に忙しいし、時差もあるので、余裕があるときに考えたことを共有しています。
私たちがどんな議論をしているのか、当日の議論に差しさわりのない範囲で紹介しますね。
Discussion
1. 「IBについての概要」クマユウ |
2. 「台湾の教育現場から見える日本の教育」阿部先生 |
3. 「Small Group Activity とその意義」松崎先生 |
4. 「IBが日本の教育を補完するもの」石田先生 |
5. まとめ「ATLの視点から」クマユウ |
まずはCASの7つのアウトカム(またはATL?)をかみくだき(こちらで説明するか、グループワークで理解)、その後例えば運動会を提示して、それを通して生徒たちはアウトカムの中のどの力をつけるかグループで話し合い、A3程度の紙にまとめてもらう(模造紙だと時間が厳しいかと)とか。とりあえずぱっと浮かんだものですが、これで15分いっぱいかなとも思います。いかがでしょうか
みんな、アツイですねぇ。色んな意味で。何かGFKとか言ってもらっていますが、もうすでに私はいなくてもいい感じですね。寂しくもあり、嬉しくもあり。その辺の草葉の裏にひっそりしています。阿部先生。もしかすると学習者像を提示して、「もうすでに日本の教育で十分に実践されていることは何か?」とか「日本の教育を最も表している学習者像はどれか?」ってして、答えを一つ選んでディスカッションすると時間の短縮になり、台湾の教育と比較する上で共通の物差しを使えますね。
最後に
実際にはこの何十倍ものディスカッションを繰り返しているのですが、当日に支障が出るので、この辺でとどめておこうと思います。
しかし、みなさん忙しい中、こうしてCollaborative Planningをしていますが、きっと楽しいと思っていると思います。私は振るだけでのんびり構えていますが、みなさんのやり取りから新しい発見がたくさんあります。こういう経験を若い先生たちにも経験してほしいです。そしたら、みんな絶対変わってすると思うんですよね。
もう、一つの学校の中で完結する学びはありません。繋がっていること、そのことが資源です。それは先生たちも同じ。学校が企業や団体と繋がり、生徒たちの学習機会を広げる。先生たちが他の学校の先生たちと繋がることによって、その実践がどんどん共有されて、よりよくなって、子供達同士までつながって学習機会が広がっていく。
あんまり話過ぎても、当日面白くなくなりますからね。この辺で。9月15日、未来の先生展でお待ちしています。