「チノメザメ~21世紀を学ぶ君へ~」オープンによせて

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みなさん、こんにちは。熊谷優一です。大阪市立水都国際中学校高等学校という国際バカロレア・ディプロマプログラムを実施する公立校の開設準備をしています。

当ブログは、2017年2月26日にプレビューオープンし、4月1日に正式にオープンした「今からIBをはじめる君へ」が前身となっています。情報入手のハードルを下げること、わかりやすい言葉で発信することを心がけ、国際バカロレア教育の普及を目的に友人の松岡航と始めました。

今回、タイトルを「チノメザメ~21世紀を学ぶ君へ~」に改めたのは、国際バカロレアという教育プログラムにとどまらず、もう少し広い視野で教育について考えたかったからです。なので、新しく加わるレギュラー執筆陣も指導者、学習者、保護者、社会人などなど多種多様な背景を持った方々に書いていただくことになっています。

何者

私が生まれ育ったのは宮城県気仙沼市です。「クマガイ」という苗字を持つ人が多いので、「クマガイ」の所の「ユウイチ」ということで「クマユウ」と略されて呼ばれていました。例えば熊谷健一だったら、「クマケン」になります。とにかく熊谷が多いので、宮城県で教員をしていた時も会議資料では「熊優」と表記されていました。どうぞみなさん、お気軽にクマユウと声をかけて下さい。

さて、私は現在、情熱溢れる大阪市教育委員会のみなさんと、「大阪市立水都国際中学校高等学校(以下、水都国際)」という国際バカロレア・ディプロマ・プログラムを実施する公立の学校を作っています。前任は筑波大学附属坂戸高等学校(以下、筑坂)というところです。そこでディプロマ・プログラム・コーディネーターとして、筑坂が国際バカロレア認定を受けるべく取り組んできました。現在は、水都国際の開校準備と並行して、私のとっては2校目になりますが、国際バカロレア認定作業を行っているところです。

筑坂に来るまでには結構紆余曲折がありました。キャリアをスタートしたのは宮城県立高校です。11年間、英語の教員として3つの学校で勤めました。その後、いったん退職し、大韓民国政府大学院奨学生として延世大学で修士をとりました。帰国して、岩手県の夜間高校で教えた後、筑坂で国際バカロレア(以下、IB)と出会い、あれよあれよという間にどっぷりIBの世界に浸かっています。

I am what I am

とはいえ、私はIBの教育が最良だとは思っていません。人それぞれ学び方には志向があって、学ぶ内容も目的も異なります。でも、すべての学びに私は等しく意味があると信じています。だから、IBのことにとどまらず、もう少し広い視野で教育を考えてみたくなり、ブログを新調するに至りました。

私は知識偏重の暗記型の学び方が苦手です。自ら課題を見つけ、答えを見出していくIBのような学び方が私は好きです。センセイとしては、持っている知識を学習者に転移する教え方が苦手です。それよりも学習者に問いかけて、ともに考えて、議論する中で学習者それぞれの考えが洗練されるサポートをするような役割をするのが好きです。

でもね、それはあくまでクマユウの場合。学び方や教え方には、それぞれ好みがあります。私はIBが好きですが、それが好きではない人も絶対います。それは私に伝統的な学校教育の学習方法が合わなかったのと同様です。

日本の公教育にIBが導入されることの最大のメリットは、学び方を学習者が選択できる制度ができたということです。これまでは何を学ぶかを学習者は選択することができました。しかし、どう学ぶかについて選択することはできませんでした。IBのようなオープンエンドの問いに対して、自らの既存の知識や他者との協働学習によって、最終的に自分自身の答えを導き出すといったような学び方を選択できる時代になりました。

みなさんはどんな風に学ぶのが好きですか?どんな風に学ぶのが好きではありませんでしたか?人間は知的好奇心が満たされているときが一番楽しいと思うんですよね。そんな瞬間がガッコウで起こったら、一生涯、学ぶことが楽しくてしょうがないんじゃないかなって思うんです。

限界

今後、様々な立場や背景を持った執筆者がそれぞれの視点から、学ぶことについて書いていきます。しかし、発信できる内容には限界が存在することをどうかご理解ください。

例えば、IBのことについてです。私はIBに関しては結構な情報を持っています。が、それをすべて公に発信することはできません。なぜなら、IBのプログラムは国際バカロレア機構(IBO)から認定を受けた学校でのみ実施できるからです。また、認定を受けないと入手できない数多くの資料があります。それは認定を受けて、毎年の認定料を支払った学校にだけオープンにされているものです。

昨年、2020年にリリースされる「Programme Standards and Practices」というIBの文書の改訂プロジェクトのメンバーとしてオランダのオフィスに呼ばれたのですが、そのプロジェクトで知りえたことは口外しないと契約書にサインしています。

ただ、日本は本来無料では公開されていない情報や文書が公開されています。それは日本にけるDPが日本語と英語のバイリンガルで行われることをIBOと文部科学省の間で合意し、日本語に翻訳された文書の著作権は文科省にあるからです。こちらで見ることができます。

私が発信できる内容は私の経験に基づいたことや、無料で入手できる情報の範囲にとどまることを理解いただければと思います。

最後に

今年は日本のIB業界にとって大きな変化が訪れると予感しています。間もなく、公表されると思います。IB教育が、どんな時も学習者の方を向いて発展していくことを心から願ってやみません。それはIBに関わらず、すべての教育がそうであってほしいと思います。

本ブログは基本的に3日に1回のペースでリリースしていきます。私を含め、レギュラー執筆陣の他にも、お話を伺ったり、書いていただきたい方々がたくさんいます。まだまだお金にはならないので申し訳ないのですが、ご協力いただけると嬉しいです。

学びがひとつの学校、ひとりの先生で完結する時代ではありません。どんどん繋がって、それぞれの得意を持ち寄って、学びの輪を広げていきましょう!経済格差や地域格差が学習格差につながらない仕組みをみんなで考えていければと思っています。

次回は5月4日です。私の前任校には定期的に訪問することになっているのですが、先日、IBコース一期生に授業をさせてもらったんですね。そのことについて書こうと思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いします。

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