IBで一番好きな教科:美術

現役IB生ボランティアライターとして参加させていただいている沖縄尚学高校二年生のボルトン・ジョージです。とにかく芸術が大好きでIBではアートHLを取りながら、趣味で音楽制作もしています!

このプロジェクトには、他校のIB生との交流を増やしつつ、IB教育についての理解を深めることができると思ったため参加しました。

IB美術について

「美術は日常生活における欠かせない分野であり、人間の創造性、表現、伝達および理解 のあらゆるレベルに浸透しています。美術の範囲は大小の共同体、社会および文化に組み 込まれた伝統的な形式から、新たに登場しつつある現代の多様で独創的な視覚言語の形式 にまで及んでいます。」

これはIB美術の手引きから引用した文です。この文でも述べているように、私達の日常生活の中には常に美術が浸透しています。IB美術ではもちろんデッサンなどの技術的な面も学びますが、それに加えて「アートとは何なのか。どのように今のアートは出来上がったのか。アートとアートじゃないものの境界線はなんなのか。」など様々な概念的理解にも挑戦します。

初っ端からすごすぎる。。。

今回僕が紹介する授業はDPが始まる前、すなわちプレDPセッションの頃に受けた美術の授業についてです。この授業は「感情」という概念と「美術的な技術」を掛け合わせた授業でした。

授業が始まると先生が突然「悲しいという感情を描いてみてください」と言いました。僕は早速アートのジャーナル(生徒が各自持っている美術用のスケッチブック)に描き始めようとしました。

しかし、全く手が動きませんでした。なぜなら、悲しいという感情を施すために誰かの死や失恋の場面などを描くことはできますが、悲しいという感情そのものを描けと言われたら全くアイデアが浮かばなかったからです。ジャーナルが空白のままタイムリミットは来てしまい授業は進んでいきました。

部分と全体

次に、幾つかの画家の作品を見て、それらの作品からどのような感情を受け取ったかディスカッション形式でクラスメイトと共有しました。様々な有名な画家の作品を見ていくうちに僕は気付いたことがありました。

それは、必ずしも悲しい出来事や悲しい場面を描かなくても、「悲しい」という感情そのものを描くことは可能であるということでした。それらの画家は線一本一本の太さ、色の濃淡、ブラシのテクスチャー、など様々な技術を駆使して感情を描いていました。

僕はこの授業を受けるまで美術作品を見た際、全体的にどう見えるか、全体的にどのような印象を発しているか、など全体を見た判断材料しか使えてなかったのです。この授業を経て美術作品を見る際には、全体的な見た目ももちろんですが、様々な細かい要素にも着目するようになりました。

今からIBを始める君へ

これはIBで美術を選択しようと思っている小中学生の皆さんに向けてのメッセージです。

デッサンやスケッチなどの技術的な練習ももちろん大事なのですが、本をたくさん読むこと、多い分量を読むことに慣れておくことをおすすめします。

美術では作品についての調べ物をする際に、複雑な文章がたくさん出てきます。それらの文に直面した際に、へこたれないためにも今のうちのたくさん読書をすることを推奨します。応援しています。