第3回筑坂IB説明会報告

2017年8月27日(日)に今年度最後の学校説明会が行われました。第二回目に引き続き、私が担当している国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)の体験授業・説明会にも多くの中学生、保護者のみなさんがいらっしゃいました。3度目の正直で、ついに誰も来なかったらどうしようと心配していたので、ホッと胸をなでおろしています。2回目の様子は「第2回筑坂IB説明会報告」からご覧いただけます。

参加者した保護者の方からいただいた反応を紹介します。

こんな風に学びたかった

今回も全体説明会で少しだけIBの紹介をしました。その説明でIBに興味をもって、体験授業・IB説明会に参加したという方が結構いて、本当にうれしく思います。

体験授業はみなさん初めて参加される方だったので、2回目の内容と同様の内容にしました。auのTVコマーシャルを見て、その日の金太郎の日記を書くというアクティビティです。詳しくは「第2回筑坂IB説明会報告」をご覧ください。

参加者した保護者の方からいただいた反応を紹介します。

実はこれ、English Bの最終試験の問題を中学生向けにアレンジしたものです。English Bの最終試験の問題では、ある状況が与えられて、それに対して日記を書いたり、新聞記事を書いたりします。

「問題を解くのではなく、大喜利みたいに出されたお題に対して、自分なりに工夫を凝らして答えを創造するのは楽しいです」って反応をいただきました。特に、お父さん、お母さんたちから!

「こんな風に学びたかったんです。でも私たちの時にはこんなのなかった」っておっしゃった大人のみなさん、私は同志を得た気持ちですよ。もしかした子供そっちのけで、話が盛り上がったかもしれません。中学生のみなさん、ごめんなさい。でもね、お父さん、お母さんもこの学びに興奮しているのですよ。自分たちもやりたかったって。それが選べるみなさんは、ラッキーだと思いますよ!

どれくらいの英語力が必要?

質問をいただいた中で一番多かったのが、求められる英語力についてです。

日本語と英語によるプログラムといっても、使用するテキストはほとんどが英語で書かれています。それは英語を学ぶために英語で書かれているもので学ぶのはもちろん、生物や数学といった科目を学ぶために英語で書かれたテキストで勉強するということです。

説明会では使用する予定のテキストを閲覧できるように準備しておきました。みなさん、テキストの厚さに驚いていました。その中身を見て、さらに驚いていました。字が細かくてビッシリ。「うわぁー」ってため息が聞こえてきました。

いくら日本語で学ぶことができると言っても、日本語で出版されているテキストは今のところほとんどありません。多くの学校では日本語で書かれているもの、英語で書かれているものを併用しているようですが、それでもテキストに書かれている英語を理解できる英語力は必要です。

英検2級程度の英語力がディプロマ・プログラム(DP:Diploma Programme)を始める前、つまり高校1年生の2学期ころまでには必要ではないかとコーディネーターの先生たちとは話しています。そして、卒業するまでに、最低でも英検準1級は取っておきたい。

DPが始まると様々な科目の予習復習、そして課題に次ぐ課題でてんやわんやです。そこに英語のストレスが加わると、心が折れてしまうんじゃないかと心配しています。

だから、高校に入学する前に、英語力を磨いてください。英検2級にチャレンジしましょう。毎日英語で日記を書いたり、自分の考えを書いたりする習慣をつけましょう。中学校の教科書を学んだ程度では絶対に不十分です。+αのトレーニングが必要です。

クマユウ式英語勉強法

例えば、「CNN English」という雑誌がありますね。短いニュースがたくさん載っています。CDも付いています。1冊買ってください。しばらく楽しめるはずです。

CDを聞いて、書き取りをしたり(これをディクテーションといいます)、CDを聞きながら、何も見ずに耳で聞いた英語をその後に続いて言ってみたり(これをシャドーイングといいます)、CDと同じスピードで言えるようになるまで練習したりと、いろんなトレーニング方法があります。

特にお勧めなのが、ニュースの原稿を一文につき3回ずつ、読みながら赤ペンで猛スピードで書くというトレーニング。音読筆写などと言われる方法です。結構長期記憶に残りがちです。

このようなトレーニングを私は高校生の時やっていました。

これは私の持論ですが、英語は体育です。英語学の専門家を目指すなら話は別ですが、英語を聞いたり、話したり、読んだり、書いたりできるような英語力を目指すなら、基礎トレーニング実践が必要です。学校の授業だけで賄えるわけがありません。

ほら、イチローだって、試合で打つために、素振りをしたり、走りこんだり、筋トレしたり、様々なトレーニングをしているじゃないですか。そして試合で10回のうち何回打ったかで評価されます。英語だってそれと同じと考えれば、地道なトレーニングが必要でしょう?

そして、いちいち失敗したからといって凹まない癖をつけること。いいですか、野球選手は10回打席に入って、3回打てればそれはもう褒めに褒められ、もらえるお金が増えるわけです。私たちも10回のうち3回うまくいくように英語をトレーニングしましょう。10回中10回成功を求めることは欲張りというもんですよ。

最後に

3回の学校説明会を通して、IBという学び方を欲している人がこんなにもたくさんいたんだと肌で感じ、私はとても励まされました。小中高での学び方に違和感を持っていた私のように、こんな風に学びたかった、こんな風に学びたいという思いを具現化するプログラムが日本にもあるって知ることができて、うれしくなかったですか?

これからの子供たちはそれを選択することができます。大人のみなさんも、こんな学び方をもう1回お子さんを通じて、一緒に体験してみませんか?これまで受けた固定観念も強いには強いですが、その固定概念がどのように形成されたのかと考察してみるのも面白いですよ。自分自身やその可能性をもう一度捉えなおすきっかけになると思います。

なーんて、あっつく語ってしまいました。今日のお別れの曲はですね、実はリクエストをいただいたんです。ブログをやっていて、リクエスト曲をもらうなんてことがあるんですね。凄く嬉しいです。ケツメイシで「ライフイズビューティフル」、今日もお付き合いいただきありがとうございました。