皆さん、こんにちは。当ブログを主宰する世界の国際バガダベヤ・コーディネーター、ユウイチ・クマガイの最も古い友人、新居明(アライ・テル)です。2017年2月27日に始まった当ブログ「チノメザメ~21世紀を学ぶキミへ~」は今回300回目のエントリーがリリースだそうで、「その記念すべきエントリーをお前が書くという名誉を与える」とかなんとか言いくるめられて、今、原稿を書いています。
始めた当初は、正直、「教育に関するブログなんて一体誰が面白くて読むのか」と冷ややかに見ていましたが、月間PVが1万を超え、海外からも読まれているという話を聞いて、相変わらずニッチなニーズを捉えるのが上手いなぁと感心する一方、それはそれで本人はプレッシャーに感じるようで、今はいかに縮小していくかを考え始めたみたいです。でも、40人を超える方々が実名で、顔写真もつけて自分の思いを当ブログで表しているという面白みはなかなかないので、何らかの形でこれからも続けていってくれたらなと思います。
人生の岐路でより馬鹿な方を選択する男
優一くんは、人生の岐路という岐路で、大多数の人がより馬鹿だと思う方を選びがちです。これは本当に冗談ではなく、彼は同級生の中でも最も「馬鹿だ」と言われた男じゃないかと思います。
彼が、十数年前に宮城県の教員をやめると言い出した時は、私は彼の傾向をよく知っているので、「さもありなん」と納得できましたが、あのときの周りの人から気の毒なくらい辛辣に馬鹿だと言われていましたね。かの有名な彼のばあちゃんもその覚悟を問うために殴ったのではないかと思われます(ちなみに優一くんは否定したがりますが、彼は明らかにあのばあちゃんの直系血族です)。
また、ありえないような簡単なミスを犯す(いわゆる13月)という点で、よく「人間としての最低限を下回っている」と説教されるのを見かけます。普段はあんなに冷静で、慎重で、どちらかというと大人しい彼のタガが外れるときは、毎度毎度、彼自身にとって大惨事です。振り回される周りももうその辺は理解しているのですが、都度都度凹む彼を見るのが恒例行事になっていて、愉快です。
チノメザメの生態
なぜ、このブログを「チノメザメ」としたのか。そこに故郷を懐う優一くんの視線を感じます。気仙沼から移住した彼が自分のルーツを何らかのカタチで示したかったのでしょう。「知の目覚めとかけたんだ」と語るあたり、センス無いなと思いますが……。
ちなみに、チノメザメとはシュモクザメのことです。ハンマーヘッドとか呼ばれます。このブログのマスコットがこのサメになっていますね。絶対にたまたまだと思うのですが、「チ」の部分がまるで狙ったかのようにハンマーヘッドシャークになっています。彼はそこまでの計画性はないので、後付けに違いありません。
さて、気仙沼はフカヒレで有名な町です。水揚げされ、加工されるサメには、モウカザメ、ヨシキリザメがあります。シュモクザメもそのうちのひとつです。シュモクザメ自体はほぼ全世界に正息していますが、日本の近海ではシロシュモクザメ、アカシュモクザメなど3種が生息するとされています。
頭の部分がハンマーの様に左右に出っ張っており、目はその両端についています。そのため他のサメより広く、立体的な視野を持っていることから、真実を見通す「智の目」を持つと信じられており、非常に頭がいいとされています。
海のエコラベル
「Shark Water」というドキュメンタリー映画があり、フカヒレ目的にサメを捕獲し、高価で取引されるヒレ部分のみを切り出し、体は捨てるという残虐かつ、残酷なサメ漁が行われていることを全世界に印象づけました。しかし、気仙沼のサメ漁は決してその様な漁を行っていません。
確かに、サメ肉は加工が簡単な魚ではありません。内陸部に住まわれている方はアンモニア臭が強烈というイメージもあると思います。
だから高度な加工技術が必要です。気仙沼は水揚げされたサメをフカヒレだけでなく、その肉を適切に処理する高度な技術を持った工場があるため、水揚げも日本で一番多く、肉はかまぼこやすり身などに、骨は健康食品や化粧品に、革もカバンや財布などに加工され、すべてが利用されている捨てるところがない魚です。
サメ漁はフカヒレだけを目的にしていると誤解を受けていますが、気仙沼のサメ漁は決してそうではないということを世界の人々に知ってほしいです。サメは日本の食文化を支える重要な資源です。気仙沼は環境に配慮した持続的漁業を目指し「海のエコラベル」といわれる国際認証取得の準備を進めています。
最後に
300回目のエントリーのリリースに当たり、彼の最も古い友人であるワタクシ、新居明(アライテル)がお送りしました。前回のYuichi Kumagaiのエントリーと、私が書いた「チノメザメの生態」のところを読んでいただいたみなさんもうお気づきですね。
まだピンときていない方は、私の名前を「My name is …….」と英語で言ってみて下さい。今後は毎年4月1日にお目にかかります(笑)。