大学進学リアリティ・ショックを回避するために

皆さん、こんにちは。立教大学経営学部国際経営学科3年の、尾花俊弥と申します。

熊谷のハンドアウトにあったこの言葉が大学での学びに大きく影響していると尾花君は言います。

春に一度「点を繋ぐ:「〇〇を学ぶ」のではなく、「〇〇で学ぶ」」を寄稿させていただいたのですが、再び機会を頂きました。今回は、私が高校→大学の過程で感じたギャップについて話したあと、進路決定における高大連携(大学生から高校生の進路についてアドバイスすること)の必要性についてお話ししたいと思います。

はじめに

私は、指定校推薦でこの立教大学経営学部に入学しました。ただ、これは最初から意図していたわけではありませんでした。たまたま枠が空いており、英語で勉強できる風土の学部だったから選択した、というのが実際のところです。

しかし、立教に入って後悔したことは一度もありません。むしろラッキーすぎるくらいに、さまざまに人や先生に出会い、チャレンジする機会を頂いてきたからです。一方で、入学しないと分からないこともたくさんありました。

たとえば、履修についてです。今は学部を超えて、学びたい科目を履修する制度がある大学もありますし、他の大学で科目履修して単位を取ることもできます。熊谷先生はこの前まである大学の科目を、一科目だけですが、履修して、韓国語の教員免許を申請すると言っていました。

こんな風に、学習者として未来を見据え、戦略的に学ぶことを計画実行していくマインドが必要だと思います。「勉強はしたくてするのであって、頼まれてするものではない」とクマユウに言ったら、「正論過ぎて、お前嫌われるぞ」って言い返されました(笑)。

多様な学びのある大学・立教

私はそもそも、社会学科を志望していました。明確な理由は今思い出せないのですが、常識を疑う社会学の方法論が好きだったんだと思います(スレた性格なので……)。経営学部へ出願するとき、「あーやりたい社会学はできないのかぁ」と思ったことを記憶しています。でも結果として、そんなことはありませんでした。

実際に立教大学に入学してみると、他学部の授業を履修する制度があったり、教養科目もあるので専門外の学びもたくさん学ぶことができます。実際は単位の問題があるので、最低限は取らなければいけない、というのが正しいかもしれません。

したがって、興味のあった社会学も履修することができました。もちろんメインは所属学部の学びになりますが、それしか学ぶことができないというわけではないんですね。

とりわけ総合大学であれば学びの幅は広がります。

この経験を、高校生に引き継ぐには

でも、ふと思ったんです。こういう情報があっても、それを共有する場がないんです。共有する場がなければ、進路を考える際に選択肢に上りません。熊谷先生は、「知っていて選ばないことと、知らなくて選ばないことははるかに意味が違う」と言っていますよね。

大学を選ぶときに、学習面と同じくらいに、環境面での話も受験生たちに役立つと思うんです。大学生は、大学という場の「空気」という一級の情報を持っています。これはテキストでも高校生自身でも得ることができない情報です。

勉強面や偏差値だけで志望校を決めても、環境面でリアリティ・ショックが起きたら、4年間勿体ないですからね。学びの面で、高大連携という言葉は多く聞かれますが、進路決定のプロセスにも高大連携があってもいいと思います。

最後に

とりとめのないお話にお付き合いいただきありがとうございました。つらつらと語ってしまい、すみません(笑)。

しかし、大学生と高校生の持っている情報に質って全く違うんです。他大学と触れ合うことで、校風の違いも知っていますし、自分の大学の良さも分かっています。こういう個人の持っているアセットを活かしあう場があるといいですね。

そう、もしよろしければこちらの動画をご覧ください。この度、僕が運営スタッフとして2年ほど携わっている立教大学経営学部のビジネスリーダーシッププログラム(BLP:Business Leadership Programme)の紹介動画(2018年版)を制作しました。動画は3部構成になっています。
1. ウェルカムキャンプ
2. プロジェクト型実行型のBL0、2、4
3. スキル強化型のBL1
以上を紹介しています。毎年変化を続けるBLPの「今」を感じていただけると思います。

高校生のみなさん、オープンキャンパスで伝えられる情報ってごくわずかです。混んでいますしね。だからこそ、説明会以外に、OBOGという人脈を活かして話を聞きに行く、という進路の検討も良いと思います。僕も、そういう場はなくとも立教の情報を伝えていければと思っています。