今からIBを始める君へ:TOK展示へのアプローチ

こんにちは!沖縄尚学高校3年、そしてIBDP2年目に入ります、比屋定花菜です。今回はIBのTOK展示について、私がどのようにTOK展示にアプローチしたのかを振り返り、みなさんへのアドバイスも含め、お話ししていきたいと思います。

前回、ボルトン・ジョージくんがTOK(地の理論)の展示について解説してくれていますので、そちらも参考にしながら読んでいただければと思います。

今回はIB生として絶対に通らなければいけない門「TOK展示」についてボルトン・ジョージくんが語ってくれました。

苦しかった

私たち沖縄尚学では昨年12月にTOK展示を終えたのですが、私の感想としては「苦しかった……」これに尽きます。笑

これからTOK展示をする方にはなんとも救いようのないコメントですが、TOK展示を準備する期間はとてもしんどかったです……。笑笑

その理由として、「TOKでは何を求められているのか?」「TOKの学びのねらいは何か?」を深く考えずに、TOK展示の準備を始めてしまったことが大きいと思います。

そのため、思考を詰めていく中で、自分の論理の行きつく先が分からなくなってしまい、長いこと足踏み状態でした。

そもそもなぜ知識について考えるのか

TOKでは常に思考し、今まで当たり前に思っていた事にいま一度足を止めて、その物事に関する「知識」に焦点を当て、じっくり考え続けなければなりません。しかし、「そもそもなぜ、”知識” について考えるのだろう?」という疑問が生まれないでしょうか?

少なくとも、私や私のクラスメートはこの問いに直面し、混乱・困惑しました。

私はこの問いに対して、自分なりの答えを見出すのに沢山の時間を費やしてしまっただけでなく、いろいろな思考と妄想と挫折と絶望がありまして、とても苦しかったです。笑

ひとつひとつ自分で答えること

結果として、私の場合は、TOKをIBの学びの文脈の中に位置づけ、TOKについての理解を進めることで、自分の選んだ問い(IAプロンプト)に対する結論が定まり、どうにかTOK展示を終えることができました。

今回のTOK展示を通して、自分の中から生まれた疑問に対し、ひとつひとつ自分で答えを見出すことが大事だと、痛感しました。

この経験を踏まえて、今回、私が皆さんに伝えたいことは、「IBの中でTOKがどのように位置づけられているか」、「TOKの中で自分が選んだIAプロンプトがどのように位置づけられているのか」を自分で考えてみることが、TOKの学びにアプローチしやすくなるひとつの方法ではないかということです。

TOK展示の問いだけを考えるのではなく、その問いがIBやTOKの学びの中でなぜ重要なのかを考えることで、自分がいまどこに向かって思考しているのかを確認しながら進めることができると思います。

それからもうひとつ、「IBの先生や先輩に相談すること」をおススメします。この大イベントを乗りこえるためには、自分の努力だけでなく、多くの先生が相談に乗ってくれたことや、何よりTOKを経験した先輩の存在がとても大きかったです。特に先輩に関しては、その日がクリスマスにも関わらずTOKを一緒に考えてくださり(本当にありがたい限りです!!)、私のぐちゃぐちゃになった思考を紐解いてくれました。

TOKをひと通り理解している相手と話すことで、自分の論理がTOK的なのか、まだ不十分なのかなど、自分の中で考えがまとまっていくと思います。

今からIBを始める君へ

最後に。正直、私は100%の自信を持って終えることは出来ませんでしたが、TOK展示はこれからのTOKの学びにとって、有意義なものにすることが出来たように思います。

こんなことを言うと、とてもおこがましく感じますが、この経験がこれからのTOKの学びや、それだけでなく他のDP教科のIA(内部評価)やEE(課題論文)にも繋がっていくと思います。

私自身、これからIB本番!の人間ですので大きなことは言えませんが、目標に向かって一緒に頑張っていきましょう!!
この記事がこれからTOK展示をする皆さんにとって、少しでも力になれば嬉しいです。笑