皆さん、こんにちは。熊谷優一です。本日は『チャリティ・キャラバン 2025 in 大阪 夏〜国際バカロレアの学習と学びの連続性について考える〜』に第二部でお話しいただくDP修了生、中村志歩さんを紹介したいと思います。お父様を介してご紹介いただきました。
中村志歩さんは、2003年に広島に本社があるAIC歐洲グループによって設立されたAuckland International Collegeの卒業生で、IBディプロマを45点満点中45点で取得し、現在は東京大学英語学位プログラムPEAK(Programs in English at Komaba)の4回生です。
中村さんが選択したのは以下の6科目です。Group 2(外国語)の分野の科目はGroup 1(母語)分野の科目を2科目取ることによって代替し、Group 6(芸術)の科目はその他のグループからもう1科目取ることによって代替しています。まとめると次のようになります。
Group 1: English A Literature(HL), Japanese A Literature(SL)
Group 2: Group 1の科目を2科目取ることにより代替
Group 3: Economics(HL), Geography(SL)
Group 4: Chemistry(SL)
Group 5: Math Analysis and Interpretations
Group 6: Group 3の科目を2科目取ることによって代替
この6科目が各7点満点で42点、そしてTheory of Knowlede(TOK:知の理論)とExtended Essay(課題論文)が合わせて3点の45点満点中、中村さんは満点を取得しました。私はTOKのプリンシパルイグザミナーをしていたので、TOKで満点を取ることが非常に困難なことを知っています。そこをこぼすことなく、満点を取得したことは素晴らしい思います。
さて、ここで中村さんの経歴を簡単に紹介したいと思います。中村さんは2003年広島生まれ、3歳の時にお父さんのお仕事の関係で、ニュージーランドのオークランドに移住しました。オークランドでは現地校で学びますが、IB Diploma Programmeで母語としてJapanese Aの科目を履修できるレベルの日本語力を維持することを目標に、週二回放課後にオークランド日本語補習校で国語、算数を学んだそうです。大学に入学すまでオークランドで過ごし、現在東京大学で学んでいます。
イベント当日、中村さんに重点的に話していたくのは次のようなことです。
まずは、IBDPについてです。学習者としてIBDPはどういうプログラムだったか。チャレンジングだったこと、達成感を得られたこと、そしてその経験が大学生活など、卒業後にどのように生きていると感じているかということを話していただくことにより、これからIBDPを選択する生徒の皆さん、そして保護者の皆さんの参考になればと思っています。
次に、DPで45点満点を取った秘訣についてです。満点を取るというのはとてつもなくすごいことですから、これは私が単純に聞きたいことでもあります。現役DP生の皆さんにとっても聞きたいことに違いありません。普段どんなふうに勉強していたのか聞いてみたいし、もしも困難を感じたとしたらどんなところに感じたのかを聞いてみたいです。
最後に、3歳でNZに移住し、現地校に通いながら母語である日本語力を維持した秘訣についてです。お父様からは家族総出でサポートしたというような話を伺ったことがあるのですが、どんなふうにサポートを受けたのか、DPではG1の科目はJapanese A: Literature(文学)を選択されましたが、実際に、例えば小説を日本語で読むのも結構しんどかったんじゃないかなと思うのですが、どうだったでしょうか。この話題はバイリンガル教育における母語の習得という点で、現在お子さんがインターナショナルスクールで学んでいたり、英語幼稚園に通ったりしている保護者の皆さんに参考になるのではと思います。
中村志歩さんはお父様を介して紹介いただきました。大学卒業後は米国と日本の大手広告代理店の合弁企業で、語学力と創造力を生かした仕事に従事するのを楽しみにしているようだとお父様から伺いました。当日はお父様もお見えになるそうです。海外での子育ての経験を聞けるいい機会ですので、保護者の皆さん、ぜひ、足を運んでみてください。申し込みはここをクリックしてください。