「ただ好き」から「なぜ好き」へ

今からIBを始める君へ -

こんにちは!沖縄尚学高校2年、IBDP1年の比屋定花菜です。この頃、今まで平和だったIB生活もいよいよ本格的に忙しくなり、IAやEEなどの課題論文の取り組みが増え、IBが本気を出してきたなと感じています。(笑)

謎の意地

 

この原稿を書いている今、私は夏休みです。「勉強まみれで苦しい。でも来年はもっと苦しいはず。いま頑張らなきゃ!」と思っていました。が!夏休みという最高の自分時間を「IBに奪われてたまるかっ!」と謎の意地をはり、家での運動にスキンケアなどの自分磨き、ペットとお散歩などなど、この長い休みを思う存分楽しんでいます!多少、勉強面が危うくなってきました…。でもこれはCASだ、IBだ、と自分に言い聞かせています(笑)。

といっても、遊び三昧というわけでもなく、現在私の地域ではコロナの影響で外出することも、友達と遊びに行くこともできません。非常に窮屈な思いをしています。夏休み期間に実施予定だったGroup 4プロジェクト(理科系科目の横断的な実験を伴う探求学習)もこうした状況により延期せざるを得ませんでしたし、これから実行できるかも未定です。さらには夏休みは延長し、9月の大半はオンライン授業となります。なので、ステイホームで溜まったストレスをCAS活動に変換しているということです!

ですが、こうした学校で勉強できない状況でもIBは待ってくれません!なので最近は、「今の環境でベストを尽くせるよう頑張るしかない!」と、ポジティブに考えるようになりました。

DP文学に、ハマった

さて、前半で色々話してしまいましたが今回は「私の中でバズったDP科目の授業」についてお話したいと思います。バズったというよりもハマったの方が合ってるかもしれません。

 

私はDP科目の中で文学の授業が一番好きなのですが、みなさんは「文学」と聞いてどんなことを思い浮かべるでしょうか。本をたくさん読む、昔の本を批評する、あるいは芥川賞や直木賞などを想像するかもしれません。結構、硬いイメージがあるかと思います。(笑)

私もIBを始める前は本を読むのがあまり好きではなかったし、もちろん昔の人の本を読んでみようなんて一度も思ったことはありませんでした。しかし、そんな私に思わぬ転機が訪れます。

それはIBが始まってすぐの文学の授業のことです。何の教材について勉強していたかは忘れてしまいましたが、先生が放ったこんな言葉が私の脳裏にじゅわっと焼きついたのを確かに覚えています。

「文学の目的は、人生の目的と同じく、不定だ。」

文学と人生

正直言って、めちゃくちゃ痺れました。いや、今でも痺れますね。ちなみにこの言葉はヴァレリーという人の言葉だそうです。このときは、先生の言葉と思い、これまた感激しましたが、実は引用でした。(笑) 

文学と人生という、全く別のベクトルにあると思っていたものたちが、この言葉によって同じ空間に存在する、しかもどちらも目的は不定。自分の人生において、とても現実的なことのようで、でもちょっと不思議な居心地を私にもたらすこの言葉は、一生忘れることはないと16歳にして確信しています。(笑) みなさんもこの言葉がどういう事なのか考えてみてください。私は迷宮入りしています。(現在進行形です。)

この時を境に、私は中原中也や江國香織などなど、色々な本や作家に夢中になることとなります。作家の生み出す言葉や価値観、世界観というべきでしょうか、そうしたものが自分と重ね合わさることで、共感し、時に救われながらも自分という可能性を広げていく、そんな気がします。まさに文学と人生が共存する感覚ではないでしょうか。

文学で培った知識や視点は、私の場合、趣味にも大きく影響しています。好きなシンガーソングライターあいみょんの楽曲は個人的にとても深いと思います。THE人間って感じがします。文学を勉強し始めて、いや、IBを始めて「ただ好き」ではなく、「なぜ好き」を追求するようになりました(そして自分が面倒くさい人間かもしれないと最近気づき始めました)。

文学は私の中で今も最高に「バズって」おります。(笑) 好きなものをとことん探求できる、好きでなかったものの本質を知り、好きになっていく、そしてまた探求していく。こうした循環がIBではごく当たり前に起きると実感しています。

 

今からIBを始めるみなさんへ

私がお話した文学という科目に限らず、どの科目にも魅せられるものがあります。今まで勉強してきた日本のカリキュラムとは全く違う別のものです。IBでの勉強は私たちに発見や感動、可能性を引き出してくれると確信しています。

私はまだIBDP1年で、これから徐々にIBのきつい時期に突入していき、途中でIBや文学が嫌いになることもあると思います。(先輩たちの苦しむ姿をみていると嫌いになる気がしてます(笑)。)それでもIBを通して得た学びの喜びというもの無しで、IB以外の道を選ぶことは考えられません。

みなさんにもこんな経験、感動を味わい自分のものにして貰いたいです!IBで一緒に勉強できることを楽しみにしています。 ぜひ、IBという道を選んでみてください!