皆さん、こんにちは。熊谷優一です。最近では不定期にブログを更新しています。
今年も1月2日に11月に最終試験を受けた国際バカロレア・ディプロマプログラムの生徒たちが成績が世界同時にリリースされました。私が関わった生徒たちは今年も高得点が続出しました。嬉しい報告をありがとう。みんな、よく最後までめげずに頑張りました!
コンスタントに45点満点中40点以上をとって、ランキング世界Top100の大学に入る生徒も毎年数名出てきていますし、ディプロマ取得率も年々上がっており、案外いけるもんだなと思うようになっています。
今回は世界1,150校から18,000人以上の受験者が受験しました(5月試験はその約10倍の生徒が毎年受験するので、知の理論のプリンシパル・イグザミナー兼採点チームリーダーをしている私は少しだけ気持ちが楽です)。
ご存知ない方のために、少しだけ説明すると、ディプロマプログラムはディプロマ(資格)を取得するためには世界共通の日程で行われる試験を受験し、一定の成績を収める必要があります。学校が8月や9月に始まる地域の学校は毎年5月に、3月や4月に始まる学校は11月(最近は10月末から)に約3週間に渡って試験を受けます。詳しくは以下のリンクを御覧ください。
試験は長期間に及ぶため、保護者も気をもみます。以前、こんなお話を伺いました。
さて、2023年からコロナシフトだったディプロマプログラムの評価が元通りになります。以下のエントリーで説明したような、各科目の軽減措置がなくなり、削除された試験が復活し、時間短縮されたり、問題数が削減されたりといった科目はなくなります。
この何年かかの上級生を見ていた現DP Year 1(高校2年生に相当)は負担が増えると感じると思いますが、念を押すと、元に戻るだけで、実際に負担が増えたわけではありません。とはいえ、ここ何年か、コロナ禍で負担が軽減されて、高得点が続出した先輩たちを見てきたでしょうから、気持ちはよくわかります。
でも、やっぱりもとに戻っただけなので、高得点を取った、先輩たちと同じ点数かそれ以上の点数をとって、「先輩たちの点数は、軽減措置での点数ですもんね」って笑顔で言えるようにしっかり、対策を練りましょう。
特に、内部評価を夏休みより前に済ませておかないと、最終試験のための準備に時間をさくことが十分にできません。私の生徒たちも、各教科の課題は遅れがちでした。また、今回からグループ6の芸術科目の内部評価の提出がこれまでより早くなっているので、計画的に取り組むようにしましょう。もう一度言います。内部評価は7月中に完成させ、提出し、夏休み以降は最終試験の準備に全力を傾けられる環境をつくりましょう。
5月試験を受けるみなさんはあと2ヶ月とちょっとです。それで開放されます。それまでにプレッシャーを楽しんでください。11月試験を受ける皆さん、あと半年です。まもなく知の理論のエッセイの所定課題が発表されますし、4月からは次々に内部評価の課題を提出しなければなりません。大学入試の準備も待っています。時間と心の余裕マネジメント、意識してください。
まずは、ゴールを明確に描くこと。何点を目指すのかで、皆さんの準備の濃さも先生たちの助言の圧も変わってきます。でも、ゴールにたどり着くのはみなさん自身です。誰も替われません。
検討を祈っています。良い学びができますように。
近々、45点満点中、42点を取り、大学からも国からも奨学金を獲得したDP生のインタビューをお届けします。決して諦めないガッツをもってたくさんのことに挑んだ彼女を教えることができて、教育者として心から幸せに思います。