みなさん、はじめまして。酒井優輔と申します。熊谷優一先生の生徒であり、「TOKがわたしを変えた」の浅見君、「TOKで智に挑む」の鹿間君、「TOKで平和にアプローチ」の塩田君と同じく筑波大学附属坂戸高等学校を2017年3月に卒業しました。
今回はその3人に比べて、普通の中の普通である私の、普通ではない体験の話をしたいと思います。
喜びと焦りと恐れ
ここ最近で私の記憶に強く残った出来事は、2017年2月25日に行われたEdmodoCon Japan 2017でのことです。
熊谷先生に連れられて行ったそこで会う方々は、自分と違う世界にいるんじゃないかと錯覚するくらいスケールが大きくて、現役学生の私よりもずっと若くパワフルでした。
色んな方々に貴重なお話を聞く中で自分がいかに小さく、井の中の蛙であったかを思い知らされました。大海のほんの一部を見せてもらった私は素直に喜びを感じる一方で、焦りと恐怖を覚えました。
「もし今日ここに来てなかったと思うと怖い。」
だから私はこう言ったのだと思います。
細い槍はすぐ折れる
私がEdmodoCon Japan 2017に参加したきっかけを説明するには、まず私の高校生活を要約してお伝えしたいと思います。私は至って普通の生徒でしたが、英語だけは得意でした。高校一年生の冬に英検2級を取得し、当時はかなり調子にのっていました。しかし先生に「英語はただのツールだから」と言われ、私が持っていた一本の細い槍は簡単に折れてしまいました。他にやりたいことがなかったからです。
それからは自分のやりたいことをひたすら考えました。でも正直何もピンとくるものはありませんでした。ただ、せっかくだから英語を生かしたいという思いはあったので、英語関係のアクションは少しずつ行なっていました。その内の1つが、このブログで何度か紹介されているEnglish Caravanです。内容の説明については浅見くんの「TOKがわたしを変えた」をご覧下さい。
English Caravanを通じて熊谷先生と親しくなり、EdmodoCon Japan 2017にも誘っていただいたという訳です。
ひとりの帰り道もまた愉し
English Caravanでは様々なテーマをディスカッションしてきました。先輩や後輩とも意見交換ができたため、思考の違いの幅がとても大きく、今考えても楽しくためになる時間だったと思います。English Caravanの時間だけでなく、廊下でいきなり熊谷先生にテーマを振られることもありました。
なぜ牛丼に¥10,000を払うことに違和感を抱くのか。適正価格があるとすれば、それを決めるのは何なのか。イメージって何が根拠となっているんだろう。それはどのように共有されるんだろう。
三者三様な意見が飛び交って、私はその後一人で帰宅するときに考えを巡らすのも愉快でした。
普通中の普通のワタシの夢
何度も言いますが、私は普通の中の普通です。堂々と語れる経歴や目標はありません。高校入学当初はやりたいことが見つからなかったから夢がありませんでした。今も正直、これだって言えるものはありません。
熊谷先生が先生になったのは、採用試験に受かったからで、目指していたかというと必ずしもそうではないと言っていました。しかも、先生を一回やめて、また先生になるなんて、やっぱり元々やりたいんじゃないかと思うのですが、それをやってるうちに「これだな!」って思えたそうです。
私は今、やりたいことがたくさんあります。たくさんあるから夢が決めらないでいます。そのやりたいことをプチプチをひとつひとつ潰すようにやっていくうちに「これだな!」って思えるものに出会えることを期待しています。
最後に
私はどちらかというとネガティブ思考をするタイプです。でも、批判的思考力を磨いたから、すべてをネガティブにとらえることはできないことも学びました。物は言いようと言いますか、見せ方次第では非常にポジティブに見えたり、聞こえたりすることも今は知っています。
さあ、他のエントリーに比べると内容がスカスカなものになってしまいましたが、逆に言えば、今後伸びしろを一番感じられるのは私だということです。
みなさんは自分のことをフツ―って思いますか?もしやフツーであることを恥じてはいませんか?フツーであることは共感力が高いということではないですか!胸を張って、フツーでいましょう!
とはいえ、脱普通を私はひそかに目指します。それではまた会いましょう!