好き×探求×IB=新たな未来の可能性!(後篇)

皆さんこんにちは。私はベトナム、ホーチミンにあるAustralian International Schoolに通っているYear 12(高校2年生)の山口香帆です!今年の8月下旬からIBDPを始めて、現在も楽しく勉強しています。

前回は、自己紹介とこのプロジェクトになぜ参加しようと思ったのかについて書きました。今回は現在、私が学んでいるディプロマプログラムの科目について紹介したいと思います。

 音楽は魔法のポーション

 私の学校では、Year 11までの成績に大きな問題がなければIBDPを取る資格が与えられます。私の学校ではYear11にはIBの準備も兼ねてIGCSE (International General Certificate of Secondary Education)をとることができて、そこで取った教科からIBも選択しました。

私はHL(Higher Level:2年間で240時間学習します)として、Japanese A(Group 1 母語), English B(Group 2 言語習得), Music(Group 6 芸術)、SL(Standard Level:2年間で150時間学習します)としてEconomics(Group 3 社会), Design Technology(Group 4 サイエンス), Math applications and interpretation(Group 5:数学) を取っています。

日本で勉強している皆さんにとっては馴染みのない教科もあるかもしれません。私が特に面白いと感じているのはMusicです。

Musicは最近Syllabusが大きく変わって、さらに自由度の高いコースになりました。Musicのコースは生徒が音楽をリサーチャー、パフォーマー、クリエイターの視点から学ぶことができます。自分の得意な演奏スタイル(歌、楽器、DJなど様々です。

私はアルトサックスをやっているので、パフォーマンスはもちろん、自分の知らない文化の音楽を勉強して違うスタイルと融合させてみたり、得意な楽器で新しい音の出し方、演奏技法を探してみたりもできます。HLの生徒はその他にもプロジェクトがあって、音楽と別な芸術(ダンス、絵画、劇など)を融合させたイベントを企画、実施します。

スーパーで流れる曲でさえ…

私はYear 11の頃から学校でも専門的に音楽の勉強を始めました。今までは楽譜を読んで、楽しく弾いたり、自分の好きな曲を好きなだけ聴くことで満足していたのですが、楽曲の分析の仕方を学校で学んだことによって、どんな要素がこの曲を魅力的にしているのか、この曲は他の曲と何が同じで何が違うのか、といったことに目を向けられるようになり、より一層音楽を楽しむ事ができています。最近はどんな曲でも耳にさえ入ってくれば分析しようとする癖がついてしまって、スーパーで流れる曲でさえ分析したくなってしまいます。

音楽というのは、言ってしまえば音の集合体です。しかし、そのひとつひとつの音の高さ、大きさ、形、色が重なり合って、喜び、悲しみ、怒り、時には孤独や恋まで表現し、私達に寄り添ってくれます。これって、本当に凄いことだと思うんです。音楽には無限の表現方法が詰まっていて、しかもオーディエンスによってそれぞれ違う受け取り方ができる。音楽は、人によってさまざまな効果をもたらす、魔法のポーションのようなものだと思っています。

タイムマネジメントが何より重要

IB Musicは、かなりクリエイティブな教科なので自分が興味のあるトピックを深く学ぶことができますが、専門的な知識を知っていなければならなかったりするので、音楽に慣れ親しんでいる人、もしくは音楽がすごく好きな人でないと難しいかもしれません。Musicの大変な所としては、作業量がとにかく多く、拘束時間が長い所です。実技の練習で時間を使ったり、作曲のアイディアがうまく出ない時もあります。さらに、Musicは筆記の試験がない分Internal Assessmentがとにかく多いです。HLの人は長い期間をかけてイベントの企画もしなければならないので、全てのことをコツコツと、計画的に進める力が大切になってくると思います。

その他の教科も興味深いものばかりです。まだ始まって半年ほどなのでトピックを勉強する段階ですが、毎日新しい発見があります。しかし、やはり自分自身に英語力が足りないな、と思うことがたくさんあります。特に私のように長い間オンラインで授業を受けていると、Speakingの能力が落ちていくように感じます。家では日本語を使っているので、学校に行かないと英語を話す機会が減るのは確かですが、積極的に先生に質問をしに行く、その場合は通話で質問するなどして対策をしています。

去年、自分の先輩に「IBってどうなの?」と質問するとほとんど全員から「タイムマネジメントをちゃんとできないとヤバい!」という答えが帰ってきていたのですが、実際にやってみてやっと意味がわかりました。教科の勉強、宿題以外にもCASを同時進行で進めないといけないので、タスクをいつまでにやらないといけないのか、それはどのくらいかかるのか、いつやる時間があるのかを自分自身がしっかり把握していないといけないな、と思います。きっとこれは社会にでても役に立つスキルだと思うので、しっかりIBを通して学んでおきたいです。

 今からIBを始める君へ

 IBは、正直に言って簡単ではありません。自分の思う通りにいかなくて、辛いな、辞めてしまいたいなと思うことも今までもありましたし、これからもあるんだと思います。でもこれは今の年代だからこそできるチャレンジだと思っていますし、自分の可能性を広げてくれる大きなチャンスでもあると思います。

タイムマネジメントなどの能力や、大学に入る時に役に立つ知識もそうですが、自分の好きな事に沢山の時間を、情熱を費やした、という事実やそこから得たものは人生の財産になってくると私は思っています。IBは、好きな事が既にある子にもおすすめですが、何が好きかよく分からない、という子にもおすすめです!

IBをやっていく中で楽しくできたもの、興味をもったものがあれば、「なぜ」好きなのかを突き詰めていくことで、それをさらに好きになる事ができます!

高校生って今まであまり気にしなくても良かったような将来のことにちゃんと向き合い始めていかないといけなくて、悩みも多くなる時期だと思うんです。私は、IBをやっているこの2年間で、自分が何をしたいのか、何が好きなのか存分に悩む予定です!IBには様々なことを追求できる環境がそろっているので、自分の知りたい事を全力でやって、「好き」の次のステージに進んでいきたいなと思っています。IBは、私達の将来への道を、明るく広く照らしてくれるコースだと思っています。これを見てIBに興味を持ってくれる方がいたら嬉しいです!長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。