犬は吠えるがキャラバンは進む vol.3-2

みなさん、こんにちは。熊谷優一です。今回のEnglish Caravanはリンゴをトピックにしました。前半戦は「犬は吠えるがキャラバンは進む vol.3-1」で書いた通り、頭に描いた1個のリンゴを英語で説明するといったアクティビティです。言語化するにあたって、その言語の選択は自分の理解を同等に描写できるか、またリンゴに描写に当たってどのような知識が反映されたかを英語でディスカッションしました。

恒例のEnglish Caravanレポートです。今回は5回シリーズの1回目です。

今日はCaravanの後半戦のテーマの説明から始めます。

後半戦

後半戦のメニューは、阿部富子先生との会話からヒントをもらいました。テーマは以下の通りです。

「ある幼稚園児が画用紙にクレヨンで真っ黒なリンゴを描いた。その園児がなぜ黒いリンゴを描いたのか分析せよ」

これはフリー・ディスカッションにしました。結構、クリエイティブな発想をするもんだなと感心した次第です。私が説明するよりも参加した生徒たちに語ってもらいましょう。ディスカッションを踏まえて生徒たちが、どのような今現在の仮の結論を出したのか、今回は2人分、次回3回目にに3人分と2回に分けてオムニバス形式で語ってもらおうと思います。

彼らがブログに登場するのは、これがそれぞれ2回目ですね。では、ブログに登場した順番でいきましょうか。

みなさんは、この幼稚園児が黒いリンゴを描いた背景には何があると思いますか?結構いいネタだと思うのですが、職場でご家庭でぜひ話題にしてみていただけたらと思います。正解はありません。でもいくつもの正解があると思います。

浅見昌弘の場合

なぜ園児はリンゴを真っ黒に描写したのか?私はトラウマの経験からくる“赤色のリンゴ”に対する嫌悪感が原因ではないかと考えました。例えば園児が絵を描く前にこんな物語があったらどうでしょう?「母親のお見舞い中、母親が真っ赤なリンゴに触れている時、母親の容体が急変してしまい、そのまま亡くなってしまった。それ以来園児は真っ赤なリンゴを見ることさえ嫌がった。」

大人ならば、ある程度の医学知識があるため、リンゴと母親の死に相関性がないことは知っています。しかしその背景知識を持たない園児は「真っ赤なリンゴ=(母親の)死=悪の象徴」という思考回路ができてもおかしくないと思うのです。
そのため園児はその「悪の象徴」に相応しい黒色で塗りつぶしたのではないでしょうか?

鹿間謙伍の場合

リンゴという対象だけに絞ったなら、そのリンゴが黒いということは一般的には考えられません。しかし、少年の周りを見てみたら、他にも絵があって、どれも黒だった……。もしかして、黒で画集を作っている?黒に統一しようとしてるの?と考えられます。

基本的に、小さい子供は、カラフルにしたがりますが、何かに没頭している時は、それにとことんこだわる性質の子供もいると、経験から推測できます。もし仮に、彼の周りに黒で描かれたいろいろな絵が落ちていたのなら、彼は、とことんこだわる性質なのでしょう。なんせ、画集を完成させるために、リンゴの特徴を捻じ曲げるのですから。

しかし、黒を手に取る最初の動機が必要です。私は、この少年は、黒という色にこだわっているというよりは、絵を完成させるということにこだわっていると推測しました。たまたま手に取った色が黒だったから、画集としてのまとまりを簡単に作れるのは黒だったから、そんなスタンスで黒のペンを取り、黒のリンゴを描き、画集製作に没頭したのではないでしょうか。

いつも議論を活発にするために他の人の意見を批判することを意識していますが、今回もそれにみんなが乗っかってくれたので、かなり深いセッションで楽しかったです。

中休み

いかがでしたでしょうか。みなさんはどんな分析をされましたか?もしよかったらお問い合わせから、みなさんの考えを送っていただけたら嬉しいです。それを元にまた生徒たちとディスカッションさせていただきます。

次回は3人の生徒たちが、彼らの分析を書きますので、そちらもどうぞお楽しみに。