[Heroes] 女優 アンジェラ・ランズベリー 前編

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このHeroesというシリーズでは様々なフィールドで活躍するオトナを紹介しています。これまで、ベトナムでレストランを経営する白井尋さん、京象嵌の若手職人の中嶋龍司、漢字文学者の故・白川静さん、日本文学者のドナルド・キーンさん、筑波大学大学院教育研究科客員教授のキャロル・犬飼・ディクソン先生、中国茶研究家の王静先生を紹介してきました。

こんにちは。熊谷優一です。今回は私の人生に最も影響を与えた人物を取り上げようと思います。新春初夢特集でも触れた、アンジェラ・ランズベリーという女優さんです。彼女がいなければ私のキャリアはありませんでした。

中高生のみなさん、「夢って叶うんだ」と勇気づけられる熊谷の新年初エントリーです。

Promising New Comer

アンジェラ・ランズベリーは1925年にロンドンで生まれます。祖父はジョージ・ランズベリーで労働党党首を務めた政治家でした。一家は戦時下のロンドンを離れアメリカに移民します。1944年にアンジェラさんは「ガス燈」という作品で映画デビューし、小生意気な家政婦役でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされました。翌年には「ドリアングレイの肖像」で、1963年には「影なき狙撃者」でもアカデミー賞にノミネートされています。

映画では「緑園の天使」ではエリザベス・テーラーの姉、「ハーヴェイ・ガールズ」ではジュディ・ガーランドの敵役、「State of Union」ではスペンサー・トレーシーの愛人役など自分が演じたいと思う役はなかなか巡ってこなかったそうです。が、1960年代からは活躍の場をブロードウェイに求めると、「メイム」、「Dear World」、「ジプシー」、「スウィニー・トッド」といったミュージカルに主演し、その全ての作品でトニー賞主演女優賞を獲得しました。

1984年から12年にわたって放映された「ジェシカおばさんの事件簿(Murder, She Wrote)」という作品では、主人公である推理小説家を演じ、ついに世界的な大スターの仲間入りをします。アンジェラさんはその時59歳でした。この作品は世界中で放映されましたが、今もたくさんの国で放映され続けています。

この作品でゴールデングローブ賞を何度も獲得しているのですが、1985年の授賞式のスピーチで、「かつて私がデビューした年にこの賞を受賞した時、プレゼンターから“Promising New Comer”と言われました。40年後にまたこの賞を受賞したことは本当に光栄です」と語って笑いを誘っています。

継続は力なり

“Continuing encourages me to continue.”

これは1989年に「ジェシカおばさんの事件簿」でゴールデングローブ賞を受賞した時のスピーチの一節です。結局、このドラマシリーズは12年間にわたって続きました。ゼロからイチを作り出した後に、イチからイチ以上に、もしくはイチをゼロしないことってなかなか大変ですよね。関わる人数が多くなってくるとコアの部分は薄まりますし、制度疲労も起こすでしょうし。

このドラマに毎回登場するのは、ジェシカおばさんことアンジェラ・ランズベリーしかいません。右京さんみたいに相棒がいない。タッパー保安官や甥っ子のグレーディ、医者のセスなど数々のレギュラーゲストは12年にわたって登場しますが、アンジェラさん以外に毎回出演する演者はいません。1人でショーを引っ張っていくのですから、相当なプレッシャーだったことでしょうし、相当な労働時間だったことでしょう。

そして1991年には本人が番組の製作総指揮を執るようになります。舞台で活躍する実力はあるが知名度のない俳優たち、昔アンジェラさんと共演したかつての名優たちもゲスト出演し、さらに人気を集めました。番組は1996年に終了しましたが、その後に4本の2時間スペシャルが放映され、今なお世界各地で「ジェシカおばさんの事件簿」は放映され続けています。

映画で見るアンジェラ・ランズベリー

アンジェラさんは1944年デビューして以来、50本以上の映画に出演してきました。そのすべてを視聴したクレイジーファンの私がみなさんにお勧めするのが次の5作品です。日本語字幕で見られるものに限りました。「ベッド飾りとほうき(1971)」というディズニー作品もあるのですが、なかなか見つからないんですよね。

  1. 美女と野獣(1991)
  2. ナイル殺人事件(1978)
  3. ガス燈(1944)
  4. 影なき狙撃者(1962)
  5. クリスタル殺人事件(1980)

まずは、「美女と野獣」です。この中でアンジェラさんはポット夫人の声を担当し、アカデミー賞主題歌賞を受賞したタイトルソング「美女と野獣」を歌っています。アカデミー賞授賞式でもセリーヌ・ディオン、ピーボ・ブライソンとともに歌っていましたね。「ナイル殺人事件」ではアル中の官能小説家を演じていました。冒頭のデビット・ニーブンとのタンゴを踊るシーンがハチャメチャです。「ガス燈」はデビュー作。小生意気な家政婦役でイングリッド・バーグマンを追い詰めます。

「影なき狙撃者」では悪魔のような母親役を演じました。この作品はこの母親に焦点を当てた作品にしたらもっと面白かったんではないかと個人的には思います。息子役を演じたローレンス-ハーヴェイは3歳年下という荒業でしたが、見事に親子を演じていました。「クリスタル殺人事件」ではミス・マープルを演じています。エリザベス・テーラー、ロック・ハドソン、トニー・カーティス、キム・ノヴァクなどかつて共演した主役級の俳優たちと再共演ということで話題になりましたが、話自体が地味なのであまり印象が強くありません。しかし、「ジェシカおばさんの事件簿」の第一回の冒頭シーンを見ると、「クリスタル殺人事件」へのオマージュと受け取られるシーンもあり、ニヤリとします。

中休み

私にとってについてはもっともっと書きたいことがあるので、次回に持ち越します。彼女の現在と70年以上に及ぶ彼女のキャリアは以下の動画をご覧下さい。

私はアンジェラさんと彼女が出演する作品を通しては英語を勉強しました。何も教科書だけじゃいんですよ。英語を学ぶのにお金をかけるなんて!ただでなんぼでも学べる時代です。その辺の話もおいおいしていきましょう。

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