EdmodoCon 2018報告

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教育業界のビッグネームに交じり、昨年に引き続きなんちゃって枠でEdmodoCon 2018に参加しました。国際バカロレアのコーディネーターとして、国際バカロレアのことをまだご存じない方にもわかるように概要的な内容と今後の課題も触れるつもりだったのですが、用意したはずのスライドが何枚か抜けていて、もしかしてこの後のスライドも抜けていたらどうしようという恐怖におののきながら、てっきりテンパってしまいました。

発表が始まる10分前にスタジオに入って確認する時間も、そして最新版のファイルが入ったUSBも持参しているはずなのに、最後の最後で確認しないという基本中の基本をおろそかにした結果、大変残念な結果になり、視聴されていた方はもちろん、呼んでいただいた運営の方にもご迷惑をかけることとなってしまい、心から申し訳なく思っています。

今回は、EdmodoCon 2018で発表するはずだった内容を振り返りつつ、もう一度国際バカロレアという教育プログラム、そして日本語と英語によるデュアル・ランゲージDPについて課題と展望と共に振り返ってみたいと思います。

Edmodoとは

私は『Edmodo』という教育用SNSサービスのエバンジェリスト(伝道師)をしている一人です。Edmodoを知ったのはマカオで受けたIBのワークシップででした。資料を共有したり、グループディスカッションの成果を全体に報告する媒体として、また質問やフィードバックをするためにEdmodoが使われました。

が、IBのことでも頭がいっぱいで、Edmodoのことにまで気が回らず、正直全く使えこなせませんでした。それも何だか悔しいので、何とか使いこなせるようになりたくて、当時持っていた「英語表現Ⅱ」という科目で、生徒と教師だけでなく、生徒間の口語ではなく文字によるコミュニケーションを活発化させるツールとして導入することにしました。

Edmodoは無料で利用できること、サービス内の生徒間のコミュニケーションもすべて教員がモニターできること、アカウントとインターネットに繋がっているPCやスマートフォン、タブレット等の端末さえあればどこでもログインできること、ファイルや課題をアップできること、オンライン上で指導者と学習者だけでなく、学習者同士も質問し合ったり、フィードバックし合ったりできるので重宝しています。授業の内容もアーカイブされますし、課題の評価もできるんですよ。

Edmodoのアカウントを持ち、先生同士が繋がっていれば、違う学校の生徒達同士が一緒に何かプロジェクトを行うよう設定することもできます。必ずしも海外に行かなくても、このツールを使えば、お金をかけずに海外の生徒と協働学習することもできるのではないでしょうか。

IBナウ

国際バカロレア機構(IBO)は対象年齢に応じて4つのプログラムを提供しています。各プログラムとそのプログラム実施校として認定を受けている学校数は以下の表のとおりで、2018年2月の段階で全世界で約4,800校でプログラムが実施されています。

プログラム名 対象年齢 認定校数
プライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP) 3歳~12歳を対象 1,607校 4,786校
ミドル・イヤーズプログラム(MYP) 11歳~16歳を対象 1,456校
ディプロマ・プログラム(DP)  16歳~19歳を対象 3,297校
キャリア関連 プログラム(CP) 16歳~19歳を対象   170校

日本ではというと、PYPは26校、MYPは14校、DPは38校が認定を受けています。これまで日本ではインターナショナルスクールや一部私立の学校でこれらのプログラムが実施されてきましたが、日本再興戦略でIB認定校200校を掲げる閣議決定(2013年6月)がされ、国公立の学校でも導入されることとなりました。一方、経団連もグローバル人材育成の観点から公教育へのIB導入の有効性を提言しています(2013年6月、2014年4月、2016年4月)。

日本語DP

私はこの4つのプログラムのうち、ディプロマ・プログラム(DP)のコーディネーターです。これまでDPは英語・フランス語・スペイン語で実施されていましたが、文部科学省がIBOと合意し、日本語と英語の2か国語でこのプログラムが実施されることになりました。中国でも中国語と英語によるプログラムが行われていると聞きました。

現在、日本では38校あるDP認定校のうち、日本語と英語のデュアル・ランゲージDPを実施している、もしくは間もなく実施する国公私立の高校(中等学校を含む)10校は以下の通りです。

仙台育英学園高等学校(宮城)
茗渓学園高等学校(茨城)
筑波大学附属坂戸高等学校(埼玉)
東京学芸大学附属国際中等教育学校(東京)
武蔵野大学附属千代田高等学院(東京)
法政大学女子高等学校(神奈川)
山梨学院高等学校(山梨)
英数学館高等学校(広島)
福岡第一高等学校(福岡)
沖縄尚学高等学校・附属中学校(沖縄)

現在候補校段階にある県立の学校もあります。もう何年かで全国にこのプログラムを実施する学校が広がっていくことが期待されています。

中休み

DPを実施する学校として認定を受けるためにはどのような過程を経るのかについては、「IB認定校への道」シリーズをご覧ください。

IBのプログラムについては概要をこちらのエントリーで概要を紹介しています。

IBのプログラムについて熊谷優一が中学生のみなさんに向けて説明します。
IBのプログラムについて熊谷優一が中学生のみなさんにむけて説明します。

簡単に振り返ると次のようになります。

1. 高校2~3年のプログラム(実質18か月)
2. 全世界共通コア3科目とグループ1~6の科目を基本的には各1科目を学習(学校によって学習できる科目は異なります)
3. 6科目のうち3科目を150時間(スタンダードレベル)、3科目240時間(ハイヤーレベル)を学習
4. 評価は内部評価(20~30%)+外部評価(70~80%)によって評価
5. 日本語と英語によるDPの場合、最低2科目は英語で学習

さて、次回は上記4についてもう少し詳しく見ていきたいと思います。

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