ネクラトラベラー 北京編

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探り合って 探せなかった
求めあって 虚しかった

思いかげず 巡り合う
思いがけず

日常を離れた旅の中で自分では思いもしなかったステキな人や、言葉や、心揺さぶられる経験と出会うことがあります。みなさん、こんにちは。熊谷優一です。今回は3月にイギリスで国際バカロレア(IB::International Baccalaureate)のミーティングで終え、トランジットで立ち寄った北京での思いがけない出会いについて書こうと思います。

いざ北京へ

最近は国内外でお話ししたり、ワークショップをしたり、会議に参加したりという機会が増えています。私は「真夏の13月」でお話した通り、新幹線の乗り降りに不安を抱えていることもあり「ジェットセッター」を気取って普段は飛行機で移動しています。

この夏もヘマを繰り返した「13月」の熊谷が祖母の思い出を語ります。

IBのプロジェクトで呼ばれる場合は国際バカロレア機構(IBO:International Baccalaureate Organization)と提携しているBCD Travelという旅行会社とやり取りをしながら旅程を決めます。今回はアムステルダム乗り換えでなく、関西国際空港から北京で乗り換えて、ロンドンに向かう便にし、帰りは少し時間があったので、北京に立ち寄ってみることにしました。

とはいえ、そんなに時間もなかったので、ホテルのツアーデスクで故宮博物館を含む、北京市内を巡るツアーに参加することにしました。中国の観光地はどこも人が多いことが予想されたので、こうしたツアーでチケットからガイドから何もかも面倒見てもらえるツアーは時間がない旅行者にとっては非常に便利です。また、英語のトレーニングにもなるし、参加した世界各地の旅行客とも交流できるチャンスもあります。

心折ることが許されないツアーにて

今回のツアーに参加したのは、アメリカ留学中のベトナム人の女子大生、Brexitの影響で勤めていた資生堂がロンドンからパリにメインオフィスを移すというので退職したイタリア人の男性、カリフォルニアから退職したばかりの男性、そして上海のオフィスに勤めているアイスランド出身の女性と私の5人でした。

満州出身のガイドの男性は英語が流暢でユーモアもあり、自分なりの解釈と実際の庶民の暮らしも交えて話してくれたので、教科書で学んだ中国の歴史に何か引っ掛かりを見つけることができました。北京は明と清の時代に首都の機能を持ちましたが、その中心にたえず位置していたのは皇帝が住む紫禁城です。

とにかく広い。そしてとにかく人が多い。それでなくても人が多いところが苦手な私は、一人だったら、いや家族や友達と行ったとしても、入り口にも到達せずにめげて帰っていたことでしょう。でも、一緒に回るのは全員が赤の他人で、勝手なことは許されないので、まるで興味関心に満ち満ちているという態で乗り切ることにしました。

乱暴な感想ですが、やっぱ中国すげーなって思いました。スケールがでかすぎる!そして、やっぱり人の数が多いというのはそれだけで最強のアドバンテージ。中国経済については色々と言われていますが、これは大きな強みであり、世界経済にとっては脅威だなと。

ステキな出会い

故宮博物館の後、もう1つ有名な公園を散々歩き回って、お昼の時間になったころに、私たちは打ち解け始めます。誰ともなく自己紹介を始め、それぞれの国のことやこれまでに回った中国の都市の話を共有しました。こういう時に自国のことについてネタを持っておくといいですよね。

ロンドンから私と同じ飛行機で北京についたイタリア人の男性は中国の次にシンガポールに寄って、ネパールまで行くと言っていました。ベトナム人の大学生はアメリカに移住したいと。アメリカ人の男性はこのあとベトナムを回るとのこと。そして私が不意に親しくなったのはアイスランド人の女性です。

彼女も教育に関心があるようで、私がIBのミーティングでイギリスに行ってきたと言うと、「先生なの?日本の教育について教えて」って話から私たちはいつの間にか現代の教育の課題について話し合います。日本ではIBやイエナプランなど海外の教育が公教育に入ってきているが、拒否感と倒錯という極端な反応が出ていることを伝えると、「それはどこでも同じよ!私はオランダにもいたの。オランダの新しい教育は生徒が中心とか言うけど、それは逆に言うと生徒をほったらかしているのと同じでしょう?先生はコーディネーターでファシリテーションすると聞こえはいいけど、結局何もしないのよ。面白くないわ。先生をやる醍醐味なんてそこにないし、私が生徒だったらちゃんと先生から教わりたい。だから私は嫌い」と言ってのけます。

ですよね!バランスなんですよ!そして生徒中心って生徒の実際とニーズを計った上で、合意の下に進められるものだと私は思っていたのですが、どうも大人が生徒をこうしたしたいっていう逆の押しつけのように見えるときがあるんですよね。アクティブラーニングにせよ、探求型学習にせよ、そんな風に学ばない方が効率的な場合があって、そんな風に学びたくない子どもたちだってきっと一定数やっぱりいるんじゃないかと。だから選択肢を提示して、選べるようにすることが大人の役目じゃないかって思うんです。なんて私も思わず語ってしまいました…。

最後に

結局、彼女とは連絡先を交換し、今もやり取りしています。このブログも見てくれたようで、「日本語はわからないけど、あなたがやろうとしていることが多くの人に興味を持ってもらえるといいわね。応援してるわ」ってメッセージをもらいました。

いつ何時、どんなステキが待っているかわからないものですね。その時々の出会いに私たちは思いがけないインスピレーションを得ることがあります。それは身近にいるそれまでは苦手だったり、嫌いだったりした人からも、気づかせてもらうことがあります。

私が言いたいのは、ただひとつ。「絶対にない」なんてことはないから、「諦めるな」ということです。みなさんにもステキな出会いがありますように。もしそんな素敵に出会ったら、私にもおすそ分けしてください。

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