皆さん、はじめまして!緒方 新姫(おがた にきーた)と言います。大阪府立水都国際高校のIBコースに在籍し、挫折と成長を毎日実感しています。
私は、ラテン系の父と日本人の母というミックスルーツを持ちながら、大阪で生まれ育ちました。アートが好きで、ちなみにExtended Essayの科目にはVisual Artsを選択しました。今回は、私がこのプロジェクトに参加した理由や、IBを選んだきっかけについてお話します。
<カッコよく見えるかも?>
このプロジェクトに参加した動機はずばり、昔から「IB生になれたらチノメザメに寄稿したいな」と思っていたからです。
中学生の時に偶然、チノメザメのブログを読みました。現役IB生による記事でした。しんどいIBをわざわざ選んでいる現役IB生の姿がカッコよく見えて、私も将来IBを選んだらカッコよく見えるのではないか、と思たんです(笑)。
そうして興味を持ち、IBの情報収集をしていく内に「IBの学び方は私に向いてるかもしれない」と思い、真面目にIBを選ぶに至りました。どんなふうにIBを選んだかは、また後ほど詳しく語ります!そんな風に、私の記事を読んだ誰かにとって、IBを知ったり、選んだりするきっかけになれたら嬉しいなと思っています。
<ネガティブアプローチ>
私も他の参加者が熊谷先生から出された、「あなたが家から学校に通う通学路にないものはなんですか?」というお題について答えてみたいと思います。
「ないもの」から考え始めるアプローチは熊谷先生のTOKの授業でもやったなあ、と思い出しつつ考えてみました。(例えばTOKの授業では、「芸術とは何か?」を考える際に、「芸術ではないもの」から考え始め、芸術の輪郭を浮き彫りにしていきました。)
私が思いついたのは「新鮮味」です。通学路は今ではすっかり慣れたものになり、高校生になりたての頃のワクワクも特に感じなくなりました。なので、昔は存在したけど今は存在していないものとして、新鮮味を挙げてみました。
他の先輩方も、目に見えない「時間」や「余裕」といったもの、そして「以前はあったけど無くなってしまったもの」を挙げていて、アプローチの仕方が似ていて興味深かったです。
<ナレッジキャラバン 2019 in 大阪>
私がIBDPを志望した理由の中で、2019年8月に大阪女学院で開催されたナレッジキャラバン(←文字の色が変わっているところをクリックしていただくと、このイベントに参加されたたくさんの先生方やボランティアの方々の投稿がまとめてあるのでぜひ読んでみてください)に参加したことは大きいです。ちなみにそのイベントではIBやイエナプランなど様々なプログラムを様々な立場で教える国内外の先生方の授業を受けることができました。どんな授業があったかは、以下のリンクをご覧ください。
中学生の時にナレッジキャラバンで受けた授業は、ずっとこんな授業を受けてみたかった!と直感的に思えるものでした。その日の帰り道は、自分に合った学び方がある事に興奮して、手帳に「ほんとに面白かった!」と書き殴っていたほどです(笑)。
特に印象に残っているのは、梶木先生の歴史の授業です。授業では、冷戦時のヨーロッパの風刺画を読み解きました。当時の私には新鮮な学び方だったので、「教科書をただ読むよりリアリティがあって面白い!」と思いました。学んでいて久しぶりにワクワクしました。
<忘れていた学びの面白さを思い出して>
それが私にとって印象的だった理由は、「そういえば学ぶって面白かったな」と思い出したからです。
小学生の頃は、自主的に図鑑を読んだり自主学習ノートを書くのが好きで、学ぶのが面白いと思っていました。それが中学生になり成績のプレッシャーを感じるようになってからは、探究心に蓋をして淡々とテスト勉強をするのみで、学びの面白さがわからなくなっていました。
そんな風にして忘れかけていた学びの面白さを思い出したのが、ナレッジキャラバンのあの瞬間でした。面白い学び方ができるIBの授業を受ければ、学ぶのが好きだった私が戻ってきて、イキイキして学べるのではないかと思いました(この時の考えは当たっていました)。
そう思ってIBを選ぶことに決めました。もちろん、「未知のしんどいプログラムに耐えられるだろうか?」という不安はありました。それでもIBを選んだ理由は、IBを選ぼうが選ばまいが、学ぶ過程でしんどい時が必ず来るからです。それなら、どれだけしんどくても自分にあった学び方で学べる方が幸せだと感じました。
<中休み>
また、しんどい環境にあえて飛び込むことで自分の限界を越えていき、もっと成長できると思いました。更に、中学生の頃から海外大学進学を目指していたこともあり、私の学びたい学び方と、目指している進路に適しているのがIBだと判断し、IBを選ぶことにしました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。次回は私が実際に受講しているIBDP科目についてお話しようと思います。