台湾のIB校より vol.1

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大家好。皆様お初にお目にかかります。阿部公彦と申します。

現在台湾の「明道中学」という学校で第二言語としての日本語(MYPでいうLanguage acquisition)を担当しています。私の学校は現在MYPの候補校としてMYPのカリキュラムを実験的に導入し、また2年後に開始を予定しているDPプログラムの準備をしている最中です。

今回は私が勤めている学校と、どうして国際バカロレア(IB)校を目指すようになったのかについて書こうと思います。

インターナショナルスクールではなくバイリンガルスクール

私が働いている明道中学は中高6年一貫教育の学校で中学部、普通高校部、職業高校部が主な部門でした。8年前それに加えてアメリカなど海外への進学を希望している学生をサポートするための新部門が開設されました。それが私が所属している国際部です。

この部門の学生も基本的には全て台湾人で中国語を理解しない学生はいません。入学試験にも中国語の試験があり、中国語を解さない学生は入ることが難しいと思います。このような学校を台湾では雙語學校(バイリンガルスクール)といい、一般的なインターナショナルスクールとは区別されます。

当校では学生の母語である中国語と中国語による数学の授業または教育部(日本でいう文部科学省)に規定された軍事訓練などの特殊なクラスを残しつつ、それ以外は英語で行うという授業スタイルで、学生はTOEFLとSATに向けて勉強していましたが、今後はIBのカリキュラムに合わせて授業をしていくことになります。

私の学校がIBを目指した本当の理由

開設当初は、学生の母語である中国語と中国語による数学の授業を残しつつ、それ以外は英語で行うという授業スタイルで、学生はTOEFLとSATに向けて勉強していました。中国系の学生は非常にテストが得意だと言われていますが、台湾の学生も例に漏れずTOEFLとSATでは学生は素晴らしい結果を出すようになってきました。

ただ、そこで我々にも疑問が生じてきました。台湾の教育は日本以上に詰め込み式で、とにかくたくさん覚えたもの勝ち、とにかく試験でいい成績をとっていい大学に入るというのを第一義に、学生も教師も勤しんでいます。

我々はその教育方法に対して疑問を持ったのも、国際部を開いた一因なのに、最終目標はいい大学に入ることで、やっているのは他の普通高校と同じでではないだろうか。学生も試験の成績はいいが、それに見合うほどいいエッセイがかけていないのではないか、人間的に成長していないのではないか、という疑問に向き合わなければならなくなってきました。

そこで、私たちが目指したのがIBによる教育です。自分の学生に足りないものは全てIBのラーナープロファイルに挙げられていて、私自身ここに一つの答えを見たような気がしました。

IBという新しい世界

学校がIB校になるための準備を始めると聞いた私はいてもたってもいられなくなり、ワークショップに参加することを決め、香港に向かいました。そこで私を待ち受けていたものは未知の世界でした。

日本語教育のワークショップには何度も出たことがありますが、知っている知識がまるで違うし、話し合う内容も違いました。自分がいた世界が非常に狭かったのを感じ、周りを囲っていた壁が大きく崩れるのを感じました。

私がそれまでしていた単に日本語能力の向上を目指したアプローチではなく、学生の成長を促す教え方はここにあると感じました。正直笑いが止まりませんでした。これを学べば自分は次のステップに進めると直感したからです。

その私にとっての未知中の未知の世界の中にいらっしゃったのが熊谷先生です。

熊谷先生との出会い

そのワークショップに参加していたのは、日本はもちろん、タイ、シンガポール、オーストラリアなどアジア中で日本語教えている個性あふれる多国籍の先生たちでした。その中でも、異彩を放っていたのが熊谷先生です(笑)。

話を聞くと、一緒に参加していたのは日本語教育のワークショップなのに英語を教えていて、公立の教師なのに国際経験豊かで話が面白い、その上革靴なのかサンダルなのかわからないような靴を履いている。

正直あまりにも私の常識外にいて、声をかけるのもはばかってしまうほどでした。勇気を出して話を伺ってみると、なんでも知っていてその上話が面白い。こんな変な先生が日本にいたのかと非常に驚きました。

その時の縁でここに文章を掲載させていただくことになった次第です。

最後に

最近日本でも国際バカロレアの学校が増えているとのこと。私はIBからいろいろ学んでいる最中ですので、日本のIB校からもたくさん知識やノウハウを吸収できると思い、わくわくしています。

2017年4月1日の時点で、世界中で約4,800校がIB認定を受けているそうです。生徒たちだけでなく、私たち教える側にとっても、IBに関わる世界中の生徒や先生たちとこれまでは違ったつながりを持てるようになります。

今こうして、私はIBのワークショップを通じて、日本の先生と知り合って、一緒にブログを書いています。そして、近い将来、私たちの生徒たちがお互いに何かコラボレーションできるようになるといいなと思っています。

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