今からIBを始める君へ:IBという学びの選択肢

スポンサーリンク




今週16日は中学3年生を対象とした水都国際高校の体験授業が行われます。6月30日の学校説明会では約1700人、8月26日の小学6年生を対象とした水都中学校の体験授業では約700人、その他にも塾やPTA主催の進学説明会なども含めて、本当にたくさんのみなさんに関心を寄せていただいています。

最近IBを知った人向けに書いてほしいという声も最近多くなってきたことから、ここで一度IBについて最新情報とともに、保護者と生徒のみなさんに向けにまとめておきたいと思います。

IBという教育プログラム

IBとはジュネーブに本部を持つ国際バカロレア機構(International Baccalaureate Organization)が提供する4つの教育プログラムの総称です。プラグラムは対象年齢に応じて、PYP、MYP、DPと大きく分けて3つのプログラムがあります。今から50年前に外交官など転勤族の子息がどの国に移住しても学習が継続できるようにと開発されました。各プログラムの対象年齢と2018年7月現在の認定校数は以下の通りです。

プログラム名 対象年齢 認定校数
プライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP) 3~12歳 1,691校 5,192校
ミドル・イヤーズプログラム(MYP) 11~16歳 1,514校
ディプロマ・プログラム(DP) 16~19歳 3,383校
キャリア関連 プログラム(CP) 16~19歳 199校

日本では2013年に日本の公教育にもIBを導入するという閣議決定がなされました。また、経団連がグローバル人材育成という観点からIB教育は有効であるとこれまで何度も提言しています。文部科学省は2018年までにIB認定校を200校まで増やすとしていましたが、今のところ60校程度に収まっています。

日本でも世界でも一番認定校数が多いプログラムはDPです。インターナショナルスクール、国交私立を含めて38校が認定を受けています。候補校段階にある学校も多くはなっていますし、公立の学校で導入を決定した自治体が多くなってきています。日本の学習指導要領によらない、世界水準の学習機会を選択できるようになってきました。

DPのカリキュラム1

このブログではIBの4つのプログラムのうち、DPを取り上げています。DPは大学進学(特に海外)の際に、そのスコアが使えることから、日本でも海外でもDPを実施する学校は非常に多いです。

カリキュラムはいたって簡単です。DPを受ける生徒は全世界共通のコア3科目を学習・実践します。コア3科目とは、『知の理論(Theory of Knowledge: TOK)』、『課題論文(Extended Essay)』、 そして『Creativity(創造性)・Activity(行動)・Service(奉仕)』、略して「CAS」です。

そして、基本的に次の1から6のグループのうち、各1科目ずつ勉強します。グループ6の代わりに1~5の科目を選択することも可能ですが、いずれにせよ6科目を学びます。どんな科目があるかは以下の表をご覧ください。日本語に翻訳していますが、日本でも受講可能なものは赤で記しています。そのほかは英語かフランス語、あるいはスペイン語で学習します。日本においては英語で学習することがほとんどです。

IBDP教科グループ 科目
1 言語と文学(母語) 文学言語と文学、文学と演劇※
2 言語習得(外国語) 言語B、初級語学、古典語学
3 個人と社会 歴史地理経済、ビジネス、グローバル政治、心理学、

情報テクノロジーとグローバル社会、哲学、社会・文化人類学、

世界の宗教、環境システム社会※

4 理科 生物化学物理、デザインテクノロジーコンピュータ科学、

スポーツ・運動・健康科学、環境システムと社会※

5 数学 数学SL数学HL数学スタディーズ、数学FHL
6 芸術 音楽美術、演劇、ダンス、フィルム、文学と演劇※

DPのカリキュラム2

さて、DPではコア3科目+DP6科目を勉強するということは理解していただけたと思います。学校でどの科目を実施するかについては、学校の規模、施設、人的資源(指導できる先生がいるかどうか)によっても異なります。

さて、DPは最終的にディプロマ(資格)を取得することを目指します。この辺は非常にややこしい説明になるので、また回を改めて書かせてほしいのですが、今の段階では、ディプロマ取得を目指すための条件と理解してください。

6つのグループのうち、各1科目もしくはグループ6の芸術科目の代わりに1から5のグループの中から、もう一科目を選択することも可能だと述べました。もうひとつ条件があります。それは6科目のうち、3科目は240時間学習するHL(Higher Level)、もう3科目は150時間学習する(Standard Level)で学習するということです。

HLとSLは学習時間数を見ていただければわかる通り、HLの方が学習項目が多いです。そして深いです。そして日本においては、日本語と英語によるデュアルランゲージDPが認められています。6科目のうち2科目以上を英語で学習するというルールです。大概グループ2で英語Bをそしてもう一科目はグループ4か5、もしくは6の科目を英語でというところが多いようです。

最後に

長くなってきたので、今回はここで締めたいと思います。IBについては当ブログの随所で説明していますので、色々見てみて下さい。

今からIBを始める君へ』シリーズ、『IB認定校への道』シリーズ、先日始まった『新IB認定校への道』シリーズに目を通していただけると、IBとIB認定校ってどんななのかと知ることができると思います。

私個人のIBに対する思いは以前、以下のエントリーで書きました。そちらも合わせてご覧いただければと思います。次回はDPを学習する流れについて評価を含めて書きたいと思います。

熊谷優一が国際バカロレアに対する考えを包み隠さず述べています
熊谷優一が国際バカロレアに対する情報入手について述べています。
各国のIB校を視察した熊谷が日本国内でのIBに対する誤解を紐解きます。
スポンサーリンク




フォローする